[経験談]初めての新規事業立ち上げにクラウドファンディング依存する危険性。

まちづくり, ビジネス・経営

どうも、りょうかん(@ryokan_1123)です。

一時期のブームが落ち着いたようにも感じるクラウドファンディング(以下、クラファンに省略)

僕も自分が経営する「Book Cafe ホンバコ」を始める際にクラファンを活用して資金調達を行ったのですが、事業を始めて1年が経過したので新規創業にクラファンを利用する弊害をまとめます

【今回の話の前提】
1.初めて経営に携わる場合
2.新規事業立ち上げに利用

3.金融機関融資を受けない


クラウドファンディングとは

群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語で、インターネットを通じてクリエイターや起業家が不特定多数の人から少額の出資を集める仕組みです。

僕の利用した「READYFOR?」や、業界最小手数料5%の「CAMPFIRE」、クリエイター系のプロジェクトの多い「MotionGallery」、地域プロジェクトが中心の「FAAVO」などのサイトが有名ですかね。

金銭的リターンの無い「寄付型」と、金銭的リターンの伴う「投資型」何かしらのモノを購入することで支援する「購入型」の3種類に分類され、上記のサイトも含め日本では購入型が大半を占めています。

日本国内の市場としても急成長を見せていますが、最近は地方創生の流れに乗って都市部以外での利用が増えているようです。

日本の主要クラウドファンディングの累計支援学のグラフ
(画像をクリックするとサイトに飛びます)

補助金は麻薬だ

本題に戻ります。

今回の話の前提に書いたように、新規事業の立ち上げにクラファンを活用する事例は多くあります。さらに、地方創生の一環としてクラファンを使った『起業促進』を謳っている自治体も増えてきました。

実際に各地域毎にエリアオーナー制度を用いているFAAVOは行政との提携を強化していて、僕の活動している地域の「FAAVO鳥取」のパートナー欄を見ると行政の名前が並んでいますね。

そんな行政の後押しもあって、ここ数年で〈クラファンで集めた資金+補助金〉を元手に初めて事業を始める人が数多く現れています

かくいう僕自身も〈自己資金+クラファンで集めた資金〉で事業を始めました。
が、ここでひとつポイントとして抑えておきたいのは、僕は補助金を使わなかったという点です。

理由を簡潔に述べると、「補助金を使うことで、補助金に依存し、本気で事業と向き合うことから目を逸らすのを避けるため」に補助金は絶対に使うまいと思っていました。
この考えのわかりやすい説明は、「補助金は麻薬だ」と語っている木下斉さんが東洋経済オンラインで書かれている下記のコラムを一読してみてください。

このコラムに書かれていることは、初めての事業であろうと『利益を生み出すことと向き合いましょう』という極めて当たり前の話です。

しかし、補助金(税金)を使って事業を始めると「利益を出してはいけない、出せない」という資金の性質に縛られてしまいます。その結果、事業を継続するには更に資金が必要となり、また補助金(税金)に頼るスパイラルに陥ってしまいがちになる。そういう意味で、『補助金は麻薬だ』と比喩されています。

[木下斉氏のオススメ著書]

事業性の担保を如何に取るか

しかし、初めて新規事業を興す際は右も左も分からず手探りで進んでいくことがほとんどです。その状況の中、厳しい視点で自分の経営と向き合えるかと言えば、正直難しいと思います。(実家が事業をしていたり、経営に近しいポジションで仕事をしてきていたり、本人に抜群の経営センスがある場合を除く)

初めて自転車に乗る時を想像してもらうと分かりやすいのですが、自分はペダルを漕ぐことや真っ直ぐ進むことに意識を集中しているのに、「走行中は周りに危険がないか注意しなさい」と言われたらどうですか。そんな余裕ないですよね?

では、利益を生み出すことと向き合いながら事業を始める(続ける)にはどうしたらいいのでしょう。

答えは簡単。
金融機関や投資家から融資を受けることで客観的な事業性のチェックをしてもらうのです。

彼らは幾つもの事業の立ち上げや経営推移の事例を目にしており、事業性(収益性や継続性)を見極めた上でお金を貸し付けています。
逆に言えば、彼らは事業性の無いプランにはお金を出しません

そして、一度融資が実行されると彼らは資金の動きを随時チェックします。
それにより、必死な事業者本人では気づかない危険性を察知して指摘をしてくれます

つまり、金融機関や投資家から融資を受けることで、事業のスタート前後において優秀なビジネスパートナーを得ることになり、これが利益を生むことと向き合いながら事業を始めて続けていく何よりの担保になるのです。

 

クラファン依存の危険性

ここまで読めばお気づきの方もいるでしょう。

端的に言って、クラファンによる資金調達には客観的な事業性担保の機能は備わっていません

資金調達を行いながら事前広報が出来るプロモーション的側面や、「資金調達出来る=潜在顧客の存在が明確となる」と言えるマーケティング的側面などもあるため、事業性を認める根拠にはなり得るでしょう。

しかし極端な話をすれば、事業計画が無いにも関わらずクラファンでの資金調達に成功してしまったことで、始めて1年も経たずに閉店(倒産)を余儀無くされる場合もあり得てしまいます。

すなわち、今回の話の前提に書いたように、「初めての経営での」「新規事業立ち上げに」「金融機関融資を受けない」状態で、開業資金をクラファンに依存してしまうと、事業継続が困難になりがちという危険性が隠れています

そして、何を隠そう僕自身が、クラウドファンディング依存の資金で事業を始めてしまった結果、初年度は大赤字を垂れ流してしまう失態を犯してしまった一人です。

詳細はこちらをご覧ください

金融機関からの融資実行

僕自身はリノベーションスクールの大きな流れや鳥取初のスターバックスと同日OPENとなったことなど周りの人や運に恵まれたことで、そこからでも立て直しを図ることが可能だったので、本当に幸運だったと感じています。

上記の記事をはじめとして当ブログやnoteというサービスで2016年に入ってから毎月の収支報告をしていたのも、きちんと数字(事業)と向き合おうという決意の表れの一部でもありました。(2016年6月分以降はまだ公開していません)

\収支報告はこちらから/

そして、そのように自分自身の意識を高めていくことも必要ですが、それだけでは前述のように限界があるということも同時に感じたので、1年間の実績を元に運転資金として金融機関からの融資を受けました

2016年の目標に掲げていた黒字経営は実現してきているのですが、今後はそれに加えてきちんと返済をしていくためにもっとシビアに事業と向き合っていかなければと身が引き締まっています。

この金融機関からの融資実行が、今後の僕の経営にどのような影響を及ぼしていくのかはまだわかりません。しかし、確実にこれまでより事業に対して真剣に向き合うことになるはずです。


最後に

僕の経験上、新規事業立ち上げの際の資金調達をクラファンに依存してしまうと事業継続性に脆さが生じてしまいます。

そうならないためには、開店資金はクラファンのみに依存せず『金融機関や投資家からの融資』による資金調達をセットで行うことが理想です。

ただ、金融機関の立場からすれば、実績の無い新規創業案件に融資を実行することは非常に難しいと言わざる得ません。(実際に金融機関の人にもそう聞きました)

逆に、実績があると金融機関は評価をしやすくなるといいます。実際に、僕の融資実行も1年間の営業実績が数字として残っているので、それを元に評価をしてもらえたので話が非常にスムーズでした。

以上のことを踏まえると、クラファンを活用してきちんした継続事業を生み出していくための現実的で理想的なステップは、現時点で以下のようになると結論付けます。

クラファン資金で小さく事業を始める

根気強く1年間実績を積む

実績を元に金融機関から融資を受ける

大きく事業展開する

クラウドファンディングの浸透によって、新規創業のハードルは大きく下がり誰もがチャレンジをしやすい環境が整ってきていると感じます。しかし、参入障壁が下がった分、失敗の確率も高まっているのが現状です。その中で生き残って継続していくには、利益の上がる事業と真剣に向き合わなければなりません。

僕の経験を元に書いたこの記事を読み、クラウドファンディングを活用して継続事業を生み出す人がひとりでも増えることを心から祈ってます

そして、僕自身も事業を継続していけるように今後も努力を続けていきます。

 

小さく始めて、大きく育てる

 

[追記]
ちなみに、継続事業を生み出した際に、会計経理処理に悩むことになる人が多いと思います。そんな人にオススメしたいのが、僕も利用している、市業シェアNo. 1を誇るクラウド会計ソフト「freee(フリー)」です。

この会計ソフトは、会計や簿記の知識に乏しい初心者でも、ステップに沿って質問に答えるだけで確定申告書類を作成することが出来る優れものです。

さらに、全国3,630の銀行・クレジットカードと連動しており、帳簿やカード決済情報はほぼ自動登録してくれるので、経理にかかる時間を大幅に短縮することができます。

特に、僕のメインバンクでもある鳥取銀行は、freeeと業務提携を結んでおり、『freee提携プラン』を用意しているなど導入のお手伝いもしてくれます。鳥取で新規創業をお考えの際には、「鳥取銀行」と「freee」のコンボがオススメします。(参考:freee 株式会社との業務提携について – 鳥取銀行

無料お試し登録をすることも出来ますので、まずは登録して使ってみてはいかがでしょう。

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りょうかん

りょうかん

オーナー経営者Book Cafe ホンバコ
1990年生まれ、鳥取育ち。 「Book Cafe ホンバコ」のオーナー経営者。 プロフィールをより詳しく知りたい方は、こちらをお読みください。  個人株「VALU」もやってます→【りょうかんのVALU

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