音楽だけじゃなく、映画もライブ感が必要となる。

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どうも、りょうかん(@ryokan_1123)です。

先日、僕の経営するBook Cafe ホンバコで、映画上映会を開催しました。

この日に全国同時リリースされた「popcorn(ポップコーン)」というサービスを利用して開催したのですが、その解禁を記念して企画された『全国同時上映会』の一会場として上映を行い、映画を見終わった後には座談会のような中継も実施されました。(その模様はYouTubeにアップされています → こちら )

その座談会では、クラウドファンディングサイト『MotionGallery』の代表であり、popcorn共同代表でもある大高健志と、自身で映画を作る傍で今回の上映会場のひとつカフエマメヒコ』のオーナーも務める井川啓央のトークが中心だったのですが、今日はその話を聞きながら感じたことを書いてみます。


だれでも映画館がつくれるサービス

さて、まずはこの『popcorn』というサービスを説明しておきます。
公式WEBサイトの言葉を引用すると、以下の通りです。

popcornはだれでも自分の映画館をつくることができるサービスです。

本当にだれでも、つくれます。よく行くカフェで週1回だけ上映する。オフィスを開放して、映画を観る。作品のロケ地で上映することもできるし、上映後に食事会を開催することもできます。

世界にひとつしかない自分の映画館をつくってください。見つけてください。

わたしたちはpopcornを通して、日本中にさまざまな映画体験が生まれて、映画が鑑賞される機会が増えることを願っています。上映環境が整っていれば、インターネットを使ってだれもが利用できます。

引用:https://popcorn.theater/about

もっと詳しく知りたい人は、greenz.jpにとてもわかりやすくまとめられた記事がありますので、こちらを読んでみてください。

 greenz.jpの記事 

popcornはプラットフォームだ

greenz.jpの記事タイトルにもなってますが、popcornはプラットフォームだと思います。

これまでは、映画の上映イベントを定期的に開催しようにも、超えることが難しい2つの大きなハードルがありました。

1つ目は「権利許諾」というハードル。
作品によって窓口が異なったり、結局どこに問い合わせればいいかわかりづらいんです。気軽に考えていた多くの人はここで挫折することになります。

そして2つ目は「上映費用」というハードル。
一般的には1回の上映に付き、数万円〜数十万円かかります。この費用を払って上映会を開催しようとすると、ペイ出来るだけの人数キャパシティを持つ会場と確実な集客が必要となり、大半は赤字(主催者負担)で開催せざる得ない状況でした。

これらを知ってか知らずか、無断上映(営利目的)を行ってしまった場合は違法行為となり、個人には10年以下の懲役または1,000万円以下の罰金、またはその両方が科せられます。(法人には最高3億円の罰金)
さらに、刑事罰に加え、民事上の損害賠償責任等が及ぶこともあり、自由な映画上映は事実上不可能に近いものでした。

 参照サイト 

しかし、popcornでは、あらかじめ権利処理された作品がラインナップとして並んでおり、しかも初期費用ゼロ&入場者数に応じて上映料が発生する仕組みを採用しているため、文字どおり『誰でも簡単にリスクなく』上映会を開催することができるようになったのです。

つまり、popcornとは、【上映】という行為に対するハードルを一気に引き下げたプラットフォームなのです。


インターネットによる変化

この100年の間にテクノロジーの発達によって、物理的制限の多くが解消されました。

音楽で例えると、19世紀までは音楽を楽しむには生演奏しか術はありませんでしたが、時を経て、レーコード・CD、そしてウォークマン・iPodの登場により、『いつでも、どこでも、だれとでも』音楽を楽しめるようになりました。

そして、映画においても、映画館が登場した当初は会場に行かないと観ることのできなかった作品が、DVDやストリーミング配信により、『いつでも、どこでも』映画鑑賞を楽しむことが可能になっています。

しかし、音楽と異なり、前述のような理由によって映画の場合はその恩恵が個人単位の限定的な範囲にとどまっていました

このpopcornの画期性は、テクノロジー、そしてインターネットの力を最大限に発揮させ、映画を『いつでも、どこでも、だれとでも』楽しめるコンテンツへとグレードアップさせたことにあると感じています。

 

 

映画もライブ感が必要となる

映画よりも早く『いつでも、どこでも、だれとでも』楽しめるコンテンツに昇華していた音楽は今、ビジネスモデルの軸足をライブへと移行しています。

これは、テクノロジーの発達によりコンテンツが平準化された結果として、逆に『今だから、ここだから、この人とだから』楽しめるコンテンツの需要が高まってきたことの表れなのではないかと思います。

マメヒコのオーナー・井川啓央さんも、似たような話をトークの中でされていました。

クラウドファンディングで300万近く集まって(略)、
マメヒコの集大成のような映画を作ってもなかなか人が見に来ないというのは、
これが『スルメ』だからなんじゃないかと。
「イカを取ってきたよー!早く食べないと腐っちゃう!」って言って『イカ刺し』だよって言えば、すぐ来ると思う。

だって、「すごい良いスルメが手に入ったよ!食べに来て!」って言っても、「えー!行きたーい!」って言うけど、来ない。

何か褪せていくものを儚く思って集まりたいっていう気持ちがあるんだと思う。

引用意訳:https://youtu.be/XWitNPaEEqY

そう考えると、popcornの登場によって「映画」も音楽ライブ的要素が必要な時代に突入する可能性が高いんじゃないかと想像がつきます。

しかし、トークの中で、popcorn共同代表の大高健志さんも話していたように「映画のライブってなんなんだ?」という疑問も浮かんできます。
答えは、舞台やミュージカルの類なのでしょうか?

僕の中で、映画にライブ感を加えたイメージに最も近いのが、
2016年9月17日に山形県鶴岡市で開催された「Happy Outdoor Theater」
そして、そこで用いられた『アナログ4D上映』です。

今回は下記に載せた記事と動画を参考資料に詳細な説明を省略させていただきますが、これが「これからの映画体験」の有力な答えのひとつではないかと思っています。

今後、鳥取で『popcorn』と『アナログ4D上映』を組み合わせた上映会を企画したいと、密かに妄想を膨らませています。

最後に

この記事の執筆時点(2017/4/27)では、popcornで上映可能な作品数は50作品未満とまだまだラインナップが多いとは言えません。

また、実際に上映会を開催してみると、入場者数の正確性は各会場への信用のみに頼られている部分があり、当日現金支払いされた方の申告をどう扱うのかなど、改善の余地もまだあるなという感じもしました。

ただ、これから上映実績が増えてくることで(権利処理の交渉が進み)ラインナップも充実してくることは想像つきますし、上映自体は全くリスク無く快適な上映が実現できたので、主催者側としても観客側としても相当高いレベルの満足度を得ることが出来ました

まだ始まったばかりのサービスであり、僕のいる鳥取のように映画館が市内に1個しかないような地方都市には画期的な仕組みです。

応援の意味も込めて、今後もホンバコをはじめ色々な場所でpopcornを使った上映会を仕掛けていきたいと思います。(上映する仲間も増えるといいな!)

popcorn
– みんなでつくる、それぞれのマイクロシアター –

最後に、当日上映した映画を紹介して終わります。

『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』

2013年10月1日、バンクシーがニューヨークで展示をスタートさせた。告知もなく突然始まったその展示は、毎日1点ニューヨーク各地の路上に作品を残し、場所を明かさず公式サイトに投稿。人々はその作品を求めてニューヨーク中を駆け回るという、ストリートとインターネット上の両方で勃発した「宝探し競争」だった。

↓こちらから視聴可能↓

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Posted by りょうかん