オピニオン

街への愛着は「知り合った人の数」で決まる。のその先。

どうも、りょうかん(@ryokan_1123)です。

先日、東京生まれ東京育ちで地方に移住したいという方とお会いする機会がありました。

昔から地方で暮らすことに憧れがあったそうなんですが、その候補地のひとつとして鳥取を考えているようで少しお話をさせてもらいました。

その方が語られていた『移住を考える際に不安に感じていること』は、ざっくり以下の3つだったように思います。

1.仕事の不安
2.暮らしの不安
3.知り合いがいない不安

現職は有能なプログラマーの方なので、正直仕事の不安はいくらでも解決できるだろうなと。前田海夢さんもツイートされていましたが、田舎は慢性的な有能な若手不足なので、営業しなくても仕事が来たりします。

ただ、仕事が来るかどうかは「人脈」によるところが多いという側面も忘れてはいけないというのも感じます。また、暮らしのイメージも、実際にその土地で暮らしている人に聞いてみるのが最も近道です。

というわけで、移住する前に抱く不安は『その土地に暮らす人とたくさん知り合うこと』ですべて解消されるんじゃないかという話に終着していったんですが、時間を空けて考えてみると大事なことはもう一歩先にあるかもしれないなと感じたので、今日はこのことについて書き残しておこうと思います。

移住の最大の不幸は「ノットマッチング」

東日本大震災以降起きた「移住ブーム」に、さらに地方創生の波も合わさったことで、近年多くの自治体で移住促進が行われてきました。

僕の住む鳥取をはじめ、実際に田舎暮らしに憧れて移住してきた人を数多く見てきましたが、その一方で数年以内に元の街(や違う街)に再び移ってしまうパターンも多かったように思います。

その理由のほとんどが「当初のイメージと違った」「近所付き合いでトラブルがあった」「田舎暮らしが肌に合わなかった」という、その人と街のマッチングがうまくいっていなかったことに起因するものばかり。

下調べが甘かった移住者側にも、安易に移住を促してしまう行政や民間団体にも、それぞれに落ち度があるのだと思いますが、ノットマッチングによって引き起こされる様々なトラブルの話を聞くと切ない気持ちになってしまいます。

フェードイン型移住も増えてきている

とは言え、最近では「お試し移住」や「ショートステイ」「二段階移住」のように、完全移住する前にワンクッションを入れて、徐々に移住してくる人も増えてきました。

移住に興味がある人を集めた定期的な交流会のようなものを開催している地域もあると聞きます。本来の目的は違うかもしれませんが、東京で月に1度開催されている「アタミート」なども、その一例でしょう。

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ノットマッチングの不安感を取り除いていけるフェードイン型移住は、本当に素晴らしい考えだと思います。

大事なのは「同じ釜の飯を食べた人を増やすこと」

さらに、このお試し移住や二段階移住をする際により意識してみると良いと感じるのが、「知り合いの数を増やすこと」なのかなと思っています。

特に、その土地に所縁のある人と一緒に食事をする時間を設けるとより親密な関係を築くことができるので、同じ釜の飯を食べた人を増やしていくことが大事になる気がする。

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これは僕が以前運営していた「Book Cafe ホンバコ」の根本的な思想『街への愛着は知り合った人の数で決まる』に通じるものがあります。この拠点では、本を通して人と知り合うきっかけを生み出そうとしていました。

しかし、その拠点の運営を終了し、再び色々な街に訪れるようになった今、『街への愛着は知り合った人の数で決まる』のその先を感じる機会が増えてきています

そのひとつが、先ほどの「同じ釜の飯を食べた人を増やす」ということ。一緒に食事をした(素の自分を見せたことのある)知り合いの人数こそが、街への愛着に繋がるんじゃないかなと、今は仮説がアップデートされてきています。

 

もちろん街に愛着を持つポイントは、「街並み」だったり、「自然」だったり、「その街の文化」だったり、それぞれ人によって異なっているのは承知の上です。が、なんとなくこの仮説は間違っていないような気がしています。

このアップデートした仮説をどう活かしていくのか。これからは、そんなことを考えながら様々な街に関わっていきたいなと思っています。

 

この記事が、これから移住を検討している人、そして、移住を受け入れる立場にある人の、何かしらの参考になれば幸いです。

では、また!

ABOUT ME
りょうかん
りょうかん
1990.11.23、鳥取生まれ。 NPO法人atamistaゲストハウスあなごのねどこホンバコ(オーナー)を経て、今。 全国を巡りながらブログで生活中。 / ✍noteも書いてます / 支援大歓迎