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個人商店を経営するなら漫画「インベスターZ」11巻は読んでおくべき一冊だ。

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どうも、りょうかん(@ryokan_1123)です。

24歳のときから約3年間ほど、鳥取駅の近くで個人規模のカフェ経営をしていた経験を持っています。

そんな個人店舗経営の経験者の僕が、何度読んでも唸ってしまうほどの金言の描かれた漫画がありまして

それが、今回紹介する漫画「インベスターZ」の第11巻です。

カフェを閉めた今でも定期的に読み返しているんですが、読むたびに「そうだよね」と再確認させられる内容ですので、皆さんにもお伝えできればなと思います。

 

個人商店が憶えておくべき「3つのS」

まず紹介する金言は、『個人商店にとって大事な3つのS』についてです。

出典:インベスターZ 11巻より

【個人商店に大事な3S】
スリム:極力少人数で低コスト
シンプル:扱う品数が最小限
スロー:あまり忙しくしない

自身で個人店をやった経験がある人なら、この言葉の重みが伝わるんじゃないかなと思います。

チェーン店をイメージして商売をしてしまうと、バイトで人手をかけ、なるべく多くの品数を網羅させつつ、変わり映えを狙って定期的に新商品を発表し、その結果として毎日疲労困憊になる。そんな状況に陥りやすいんですよね。

だけど、チェーン店がその形で成り立つのは多店舗展開しているからこそであり、その優位性のない中で個人商店が同じ土俵で戦うのは無謀と言わざる得ません

だからこそ、この言葉を胸に刻みつけながら営業を続けるということが大事になってくる。そのことを「3つのS」は教えてくれます。

 

個人商店にとっての敵は「成長」と「拡大」!?

しかし、そうは言っても個人商店で『忙しくしない』という戦略を取るには勇気が必要だと思います。僕自身も、忙しくないことへの恐怖感に耐え切れず、あの手この手と色々な施策を打ち続けていました。

ですが、インベスターZでは、その「成長」と「拡大」を求める考えこそが悪魔の囁きだと描かれています

出典:インベスターZ 11巻より

なぜ個人商店にとって「成長」と「拡大」が悪魔の囁きになるかと言うと、それはひとえに『身の丈を超えた負荷がかかるから』に尽きます。

必要以上に事業規模を広げようとすることで、必要のない借入を起こしたり、本来ならかからない経費を余分に使ってしまう。

現状の需要以上に供給する体制を整えてしまうと、かけたコストに見合うだけの売上の増加が見込めないので、資金力のない個人商店は窮地に立たされてしまいやすくなるというわけです

 

商売は「マーケット管理」が全て

だからこそ、大事になるのが『マーケット管理』だと言います。

出典:インベスターZ 11巻より

正しくマーケットを定めて、需要に対して適切な供給する体制を整え続ける

『マーケット管理』という言葉には、それさえできれば個人商店は細く長く続けていけるという意味も含まれているのだろうと思います。

個人商店が力点を置くべきは、成長や拡大という思考に引っ張られることではなく、冷静にマーケット管理を続けていくことだ。という金言を与えられている気分になります。

 

お店を閉めることは寂しいこと

とは言え、しっかりとマーケット管理をしていても高齢になり商売を続けたくても体力的に続けられない時がいつかはやってきます。

インベスターZの11巻で登場した古い喫茶店を経営しているお父さんも、年齢によって閉店することを考えていた。その矢先、たまたま知り合った主婦の方へ事業譲渡することになる。というストーリーで物語は進みます。

そんな中、居抜きで譲り受ける形となった主婦の方の娘さんが「なぜ赤の他人に継いでほしいと思ったんですか?」という質問をします。それに対する回答がこちらです。

出典:インベスターZ 11な巻より

「商売をしてきたものにとって、お店を閉めるということはじつに寂しいことなんだよ」

深く重い言葉だなと感じます。

僕自身も3年と短いものの商売をしてきたお店を閉めた経験を持つ身です。だからこそ、いつも読むたびにこの言葉の重みを感じています。

 

まとめ:インベスターZは全巻面白い!

いかがだったでしょうか。

中高一貫校の投資部を舞台にした漫画「インベスターZ」は、色々なビジネスの話が描かれているので、いつ読んでも新しい発見と学びがある作品です。

今回は個人商店に焦点を当てて11巻のみを紹介しましたが、他の巻も本当に面白いので、ぜひこの機会に読んでみてください。

ABOUT ME
りょうかん
1990年11月 鳥取市生まれ / ブロガー兼WEBライター / 鳥取と熱海の二拠点生活中 / ✍毎日noteを書いてます / Amazonほしいものリスト / お仕事のご依頼は こちら を参照ください