どうも、りょうかん(@ryokan_1123)です。
玉樹真一郎さんの『「ついやってしまう」体験のつくりかた』を読みました。
この本では、任天堂で「Wii」の企画開発をしていた筆者が、人の心を動かして「つい」を生み出す『体験のデザイン』の方法論を解説しています。
✅ 仕事で企画開発に携わっている
✅ マーケティング戦略を考えたい
✅ ユーザー視点の思考法を学びたい
という人に強くおすすめしたい一冊です。
一番のポイントは、
この書籍自体の細部にわたって「つい」を生み出す『体験のデザイン手法』がたくさん使われている
という点。
終盤の「316〜317ページ」に書籍内で使われていた手法のヒントが書かれているんですが、ここを読んだときの衝撃は凄まじさと言ったら・・・
と感動の連続です!
しかも、「このやり方はブログに使えるぞ…!!」と思わされる部分もたくさんありました。
というわけで、この記事では「【書評】名著「ついやってしまう」に書かれている人の心を動かす手法はブログにも使えるぞ!」について書いていきます。
✔︎ 『「ついやってしまう」体験のつくりかた』の概要を解説
✔︎ ブログに使える手法の紹介
✔︎ 本書を読んだ個人的な感想
玉樹真一郎さんの『「ついやってしまう」体験のつくりかた』ってどんな本?【概要】
『「ついやってしまう」体験のつくりかた』は、2019年8月8日に発売された書籍です。
全328ページの本で、集中して読めば【約2.5時間】ほどで読み終えることができます。
『「ついやってしまう」体験のつくりかた』で紹介されている、あらゆる人の心を動かす方法は、このような感じです。
「つい」やりたくさせる方法
「つい」熱中させてしまう方法
「つい」誰かに言いたくさせる方法
この3つの方法をまとめて【体験のデザイン】と呼び、
1.直感のデザイン
2.驚きのデザイン
3.物語のデザイン
の3つの型で説明されています。
細かなテクニックは本書内で紹介されているんですが、その目次は下記の通りです。
・はじめに
・第1章 人はなぜ「ついやってしまう」のか – 直感のデザイン –
・第2章 人はなぜ「つい夢中になってしまう」のか – 驚きのデザイン –
・第3章 人はなぜ「つい誰かに言いたくなってしまう」のか – 物語のデザイン –
・終章 私たちを突き動かす「体験→感情→記憶」 – 体験デザインの正体 –
・巻末1 「体験のつくりかた」の使い方(実践編)
・おわりに
・巻末2 体験デザインをより深く学ぶための参考資料
すべての章が「たった4ページ」のための壮大な伏線
正直、全328ページのすべてを読む必要はありません。
が、最初から読み進めると感動が段違いに大きくなると断言しておきます。
簡単に言うならば、
「ふ〜ん(第1章)」
「ふむふむ(第2章)」
「なるほどね(第3章)」
「・・・まさか!!?!?」
という感じ。最後の最後に(いい意味で)してやられた感を抱かされます。
ポイントだけ知りたいのであれば、巻末の「体験のつくりかたの使い方(実践編)」から読めばOKです。
が、この震えるほどの体験は最初から順に読んでなければ味わえないので、ぜひ冒頭から読んでみてください。
続いて、本題でもある「ブログの応用できる体験デザイン」を紹介していきましょう。
ブログに応用できる「体験のデザイン」の一例【紹介】
『「ついやってしまう」体験のつくりかた』に載っている「3つの体験デザイン」に合わせて、ブログでも応用できるテクニックを紹介していきます。
次にどんな内容が来るのか予想させる【直感のデザイン】
「直感のデザイン」では、ユーザーの頭の中で(わずか数秒間でも)下記のような思考をさせることが重要です。
仮説:自発的に「◯◯するのかな?」と仮説させる
↓
試行:自発的に「◯◯してみよう!」と行動させる
↓
歓喜:自発的に「◯◯で正解だった」と確信させる
これをブログに応用すると、
仮説:次の h2タグ はこんな内容でしょ?と仮説させる
↓
試行:次の h2タグ で答え合わせをしてやろう!と行動させる
↓
歓喜:次の h2タグ はこの内容で合ってたじゃん!と喜ばせる
という感じでしょうか。
実を言うと、本書を読んで以降、当ブログでもこのポイントを意識した構成にしています。
よければ他の記事も読んで研究してみてください!
思い込みを破って「タブー」に触れる【驚きのデザイン】
「驚きのデザイン」では、ユーザー(読み手)のリズムや呼吸を崩し、飽きや疲れを払拭することを目指します。
そこで有効なテクニックが【日常への思い込みを破ること】です。
特に、「タブー」に触れるだけで驚かせるアプローチはブログにも大いに応用できます。
本書では『代表的なタブー』として合計10個のモチーフが挙げられていますが、
10.プライベートのモチーフ
→ 自身の秘密, 自身の過去, 自身の性格
例:「僕にも昔、イジメられた過去があったんですが・・・」
をうまく使えば、ブログ記事の中でも「驚きのデザイン」を演出することが可能です。
ちなみに、僕のブログでは「なぜそんな例えを…??」という表現を使うテクニックを用いることが多いかなと!
うまく伏線を作って成長を感じさせる【物語のデザイン】
「物語のデザイン」で、もっともわかりやすいのは【伏線】をうまく作ることです。
読み終わったときに「これは伏線だったのか!!」と思わせることができれば、SNSでのシェアを強く期待できます。
とは言え、すべてのブログ記事で伏線を張る構成にするのは大変かもしれません。
その場合でも、
記事を通して「成長」を感じさせられるか
を意識して構成すると、ブログ記事でも「物語のデザイン」を演出することができます。
具体的に言うと、僕のブログでは、
記事の最後に「3行まとめ」を載せる
ということを試してみています。
記事の冒頭に「記事の内容まとめ」を書いておき、記事の最後にも「3行まとめ」を載せておく。
すると、冒頭では理解しきれなかった(とは言ってもわかりやすくまとめているんですが)まとめの内容が、記事を読み終わったときにはスッと理解できる状態になっているはずです。
それこそが、ユーザー(読み手)に記事を読むことで「成長」を感じさせられることになるのかなと。
ここで紹介したブログに応用できるテクニックはあくまでも一部です。
他にもいくつも使えるノウハウが詰まっている一冊なので、ぜひブロガーの人たちは読んでみてください!
『「ついやってしまう」体験のつくりかた』を読んだ感想【書評まとめ】
この記事では、「【書評】名著「ついやってしまう」に書かれている人の心を動かす手法はブログにも使えるぞ!」について書いてきました。
この『「ついやってしまう」体験のつくりかた』を購入するきっかけになったのは、連続起業家のけんすう(本名:古川健介)さんが絶賛していたツイートを読んだことです。
実際に読んでいるときの感想としては、ぶっちゃけ「けんすうさんが絶賛していたわりには…」というのが正直なところです。
ですが、最後の4ページ(314〜317ページ)で読後感はガラッと変わりました。
この4ページのための壮大なる伏線だったと気づいたときの衝撃ですよ・・・
ブログにも参考になるテクニックがたくさん散りばめられた一冊です。
その他、商品やサービスの企画開発をしている人や、マーケティングやプロデュースの担当をしている人にもぜひ一読してもらいたいなと!
後悔は絶対にさせない書籍ですので、2019年中にぜひ読んでみてください!
✔︎ 心を動かす「体験のデザイン」の真髄がまとめられている
✔︎ マーケティングや商品企画開発に使えるテクニックが満載
✔︎ 書籍自体の細部にそのテクニックが使われている神演出!
というわけで、今回の記事は以上です。
では、また!