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【書評】守屋淳さんの「マンガ 最高の戦略教科書 孫子」は戦わないで勝つ兵法を理解するための入門書!

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どうも、りょうかん(@ryokan_1123)です。

著者・守屋淳さん、作画・ancoさん、シナリオ・星野卓也さんの「マンガ 最高の戦略教科書 孫子」を読みました。

この本では、約2500年前に書かれた中国古典の兵法書「孫子」の教えを、『職場での人間関係の問題』に当てはめながら4つの物語で解説しており、全編がマンガで描かれています

✅ 中国古典「孫子」に興味がある
✅ 難しそうだけど学ぶ意欲はある
✅ まずはポイントだけ押さえたい

という人に入門書としてオススメしたい一冊です。

当記事の内容

✔︎ 「マンガ 最高の戦略教科書 孫子」の概要を解説
✔︎ 中国古典の兵法書「孫子」のポイントを紹介
✔︎ 本書を読んだ個人的な感想

守屋淳さん&星野卓也さん&ancoさんの「マンガ 最高の戦略教科書 孫子」ってどんな本?【概要】

マンガ 最高の戦略教科書 孫子」は、2019年4月25日に発売された書籍です。

全160ページの漫画なので、サラッと【約1時間】ほどで読み終えることができます。

ザックリと内容を紹介すると、

・職場の人間関係トラブルを「孫子の教え」で解決するストーリー4編
・孫子に書かれた「戦わずに勝つ」という戦法を漫画でサラッと学べる
・各章末に複数の解説とコラムが書かれていてポイントを押さえられる

という感じ。

約2500年前に書かれた中国古典の概要をサラッと1時間ほどで理解できるのがオススメポイントかなと!

著者・守屋淳さん、作画・ancoさん、シナリオ・星野卓也さんってどんな人?

著者「守屋淳さん」・作画「ancoさん」・シナリオ「星野卓也さん」のプロフィールも紹介しておきます。

守屋淳(もりやあつし)
・1965年生まれ 東京都生まれ
・早稲田大学第一文学部 卒業
・元 大型書店 勤務
・中国古典の知恵を現代に活かす執筆や研修講演を行う

anco
・漫画家&イラストレーター
・企業広告やビジネスコミックを中心に漫画イラストの制作を行う

星野卓也(ほしのたくや)
・脚本家&日本経済大学経営学部准教授
・日本大学芸術大学 卒業
・ウルトラマンシリーズの脚本でシナリオライターデビュー
・企業ブランディングやコンセプトデザインなどのコンサルを行う

著者の守屋淳さんは、今回紹介する「孫子」以外にも中国古典についての書籍を多数出版されています。合わせて読んでみてください。

 

「マンガ 最高の戦略教科書 孫子」の目次は?

目次は下記の通りです。

はじめに

Chapter1.「上司」に負けない
「彼を知り、己を知れば百戦して殆うからず」、つまり情報の重要性

Chapter2.「同僚」に負けない
いかに相手をコントロールして主導権を握るのか

Chapter3.「部下」に負けない
ライバルが多数いる中では、いかに自分が漁夫の利をさらい、さらわれないか

Chapter4.「取引先」に負けない
不敗、つまり負けないことの活用

各章の章末に3〜5個の解説ページとコラムが載っているので、押さえるべきポイントはここで学べると思います!

りょうかん
りょうかん
サラサラ読めてめちゃ面白いので、マジおすすめです!

 

中国古典の兵法書「孫子」のポイント紹介

中国古典「孫子」は全13篇で構成されている!

僕自身もてっきり勘違いしていたんですが、難しそうで文量も多そうに感じる「孫子」は、全13篇と意外と短い構成になっています。

そして、その大きな流れは下記の6つに分けられます。

① 戦うか否かを決める
→ 始計篇第一

② 政治、外交、戦争における基本方針
→ 作戦篇第二、謀攻篇第三

③ 戦いをどう設計するか
→ 軍形篇第四、兵勢篇第五

④ いかに有利な態勢を築き、敵を撃破するか
→ 虚実篇第六、軍争篇第七

⑤ 敵と己、環境を知るものは勝つ
→ 九変篇第八、行軍篇第九、地形篇第十、九地篇第十一

⑥ 戦いの目的と情報の価値
→ 火攻篇第十二、用間篇第十三

なんとなく伝わるかも知れませんが、13篇のほぼ全てで「戦いの準備で考えるべきこと」が書かれており、孫子のテーマは『どうやって戦わずに勝つか』だというのがよくわかります。

ポイント①「彼を知り、己を知れば、百戦して殆うからず」

そのための重要なポイントのひとつが、

彼を知り、己を知れば、百戦して殆うからず

です。

これは、『彼(敵)と己(自身)のことを知れば絶対に負けることはない』という意味になります。

この言葉は、『孫子』で最も基本になる考え方で、相手と自分の情報をしっかりと知ることで「負けない状態をキープする重要性」を説いています。

ポイント②「兵は詭道なり」

さらに、その上で『兵は詭道きどうなり』、すなわち『戦争は騙し合いだ』と断言しています。

相手の情報と自分の情報をきちんと収集した上で、いかに敵を欺くか。それが戦略の基本です。

そして、ポイントとして

① 臨機応変に動くこと
② こちら(自分)を小さく弱く見せること
③ こちら(自分)の意図をトンチンカンに解釈させること
④ 敵をかき乱すこと

の4つを意識して考えると良いと説かれています。

ポイント③「勝つべからざるは己に在るも、勝つべきは敵にあり」

で、何より大事な『負けない状態をキープすること』についても下記のように書かれています。

勝つべからざるは己に在るも
勝つべきは敵にあり

これはつまり、『負けない状態は自分の努力次第で作れるが、勝てるかどうかは相手(敵)の態勢次第である(敵の隙を逃さず突くべし)』ということです。

この言葉からも、孫子では『負けないこと』を第一主義に置く兵法であることがわかりますね。

 

その『戦わずして勝つ』ための具体的な方法については、「マンガ 最高の戦略教科書 孫子」にも書かれているので、ぜひ読んでみてください。

「マンガ 最高の戦略教科書 孫子」を読んだ感想【書評まとめ】

この記事では、【書評】守屋淳さんの「マンガ 最高の戦略教科書 孫子」は戦わないで勝つ兵法を理解するための入門書!について書いてきました。

実を言うと、この書籍を読もうと思ったきっかけは 中田敦彦のYouTube大学 の「孫子」の回で参考図書として挙げられていたからです。

今まで難しそうで避けていた書籍でしたが、この動画を見たことで俄然興味が湧いて手に取ってみました。

孫子と言えば、ビルゲイツや孫正義などの多くの著名人が愛読している書籍として知られていますが、読んでみると『戦わないこと』をかなり重要視していて正直ビックリでした・・・

しかし、ソフトバンクの「M&Aを多用する戦略」なんて、まさに『必ず全きを以って天下に争う(相手を傷めずに味方にせよ)』という教えのそのままであり、読めば読むほど納得しかありません。

 

今回紹介した「マンガ 最高の戦略教科書 孫子」は、9割が漫画で描かれており、「孫子」の入門編としては最高の一冊です。

この漫画を読んだあとであれば、孫子の全篇が書かれた書籍にも手が伸びそうな予感がします。(もしかしたら100冊書評中に読むかもしれません!!)

僕と同じように「興味はあるけど読むことを避けていた」という人は、この機会にぜひ【漫画】で読んでみてください!

本書の内容まとめ

✔︎ 孫子の教えが4つのストーリーで解説されている
✔︎ 最重要なテーマ「戦わずして勝つ」が理解できる
✔︎ 難しそうな中国古典を漫画形式でサラッと読める

 

というわけで、今回の記事は以上です。

では、また!

 

ABOUT ME
りょうかん
1990年11月 鳥取市生まれ / ブロガー兼WEBライター / 鳥取と熱海の二拠点生活中 / ✍毎日noteを書いてます / Amazonほしいものリスト / お仕事のご依頼は こちら を参照ください