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しまなみ海道を23時間58分で走った話

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どうも、りょうかんです。

現在、尾道市のゲストハウス「あなごのねどこ」でフリーアコモデーションスタッフをしています。今年の6月20日から9月12日までの期間にもやってたので、2回目の尾道滞在です。

その1回目の時のこと。ちょうど夏休みの終盤、毎年恒例の24時間テレビの放送の数日前の8月27日から28日にかけて、24時間しまなみ海道70km単独マラソンに挑戦しました。

その時の話をします。

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自転車ではなく、自走です。

しまなみ海道と言えば、サイクリストの聖地と呼ばれる場所です。

でもね、私は自転車は使いませんでした。

もう一度言いましょう。

私は自転車を使ってません! 

全て自分の足で完走しました。しかも、単独。たった1人で。

 

24時間テレビのチャリティーマラソンに憧れて

なんでそんなチャレンジをしたのか。

一言で言えば、「24時間のチャリティーマラソンに憧れてた」からです。憧れと言うより、100kmぐらいなら出来そうだな、と高校時代に思ってたんですよね。

だって、考えてみてください。100kmを24時間で走るってことは、4km/hで走り続ければゴール出来る計算になるんです。4km/hとか歩く速度です。余裕に感じません?

そう思って、1度チャレンジしてみたんです。24時間100km単独マラソン。新宿駅から熱海の親水公園まで。

結果は…… 50km地点で無念のリタイア

ほとんど練習せずに挑んだ自分の甘さでもあるんだけど、とても悔しくて。

それから何かの縁か、尾道に滞在することになり、目の前にはしまなみ海道があるわけです。その距離約70km。100kmは無理かもしれないけど、70kmならなんとかなりそう。そう思ったら挑まずにはいられなかったというわけです。

 

スタート前から前途多難

この挑戦はヒッチハイクから始まります。尾道から今治までヒッチハイクで行き、今治から尾道に向かって走って帰るイメージ。

参考:ヒッチハイクの成功率を簡単に上げる3つのポイント

その最初のヒッチハイクで事件は起きました。尾道から今治まで1台で行く予定だったんです。それがね、向島ってところで降ろされちゃって。いや、乗り込む前に確認しなかった自分が悪いんですけどね。無貸間って尾道から1番近い島なんですけど、言っても押しも押されぬ“島”なので通る車はほとんどが島の人なわけです。島の人がタイミングよく今治まで行くことなんてめったにないんです。仕方ないので無駄に5kmぐらい歩きました。歩きながらひたすらヒッチハイクを繰り返しました。

結局、運良く用もないのに今治まで乗せてくれた人がいたおかげで、なんとかスタート地点には辿り着けました。スタート前からピンチに出くわす、なんとも不思議な挑戦です。

 

プチ高所恐怖症

そんな感じで18時30分に今治北IC前をスタートしました。

少し走ると橋に辿り着きます。来島海峡大橋です。

ここを走り始めて、気づきました。 私、プチ高所恐怖症でした!!

橋の上って、地味に高いんです。普通に怖いんです。足がすくんでガクガクしました。

でもね、進まなきゃいけないんです。進まなきゃゴールできないんです。泣き言なんて言ってる暇ないんです。

と言い聞かせることで自分を奮い立たせて、足を前に進めました。

 

野宿、そして……

夜11時半頃、猛烈な睡魔と闘いながら、2つ目の島・伯方島に辿り着きました。ここで仮眠を取ろうと道の駅を探します。

「マリンオアシスはかた」

ここがこの日の寝床です。

テントも寝袋も持たずに、肩掛けカバンとタオルだけで走ってるので、地べたに直寝。この日は小雨がたまに降ったためか8月にしては気温が低く、半袖短パンで凍えるように寝ました。

そして、3時半頃に起床すると…… 顔中、蚊に刺されて腫れてました。恐るべし、夏の夜。

 

エネルギー補給はバナナ

耐久競技をしている方はよく耳にするかもしれませんが、『ハンガーノック』という言葉を知っていますか?

わかりやすく言えば、ガス欠の状態で、自分の意思に関係なく体が動かなくなってしまう症状です。

症状が出てしまうと回復に時間がかかるので、しっかりと予防が必要になるんですが、私はバナナを食べまくりました。コンビニを見つける毎にバナナを買って食べて…… 合計15本は食べたと思います。

やっぱりエネルギー補給は、バナナですよ。

 

23時間58分の激闘

50kmを越えてから、未知の領域でした。足は筋肉痛と膝痛で思うように動きません。気力を振り絞って一歩一歩足を前に進めることだけ考えてる状況でした。

正直、24時間に間に合わないんじゃないかと思ってました。

最後の島・向島に入ってからスパートをかけて、最後は本当に全てを出し尽くした感じでゴールしました。

タイムは、23時間58分。

本当にギリギリのゴールでした。ゴールした直後、先ほど言ったハンガーノックのような症状が出て30分ほど動けなくなりました。そのくらい、肉体的にもギリギリの達成でした。

 

しまなみ海道を走破してわかったこと

予想以上に過酷でした。道は走りやすいんです。橋も、島も。

ただ、合計5つある橋を毎回上り下りしなければならないんです。橋の高さ分のアップダウン。

これはかなり堪えました。あれがなければ、もっと余裕を持ってゴール出来たはずです。

自分の感覚的なものですが、平坦な道であればあまり練習せずに走れる限界は80kmぐらいかな、と思います。(そんな都合のいいコースがあればですが)

 

最後に

マラソンで走るのはもう二度としたくないですが、自転車で走るには本当に気持ちいいコースです。

次は島の雰囲気も味わいながら、自転車で巡りたいですね。

 

そんなしまなみ海道ですが、我が母校の広島大学の自転車イベントサークル 輪 linが主催する乗りん祭というイベントが今日10月18日から明日19日にかけて行われます。

もし、しまなみ海道で学生の団体を見かけたらおそらく広島大学の学生です。「頑張れ」と声をかけてあげてください。

※ 詳細はこちら → https://www.facebook.com/events/308733715965552/?ref_dashboard_filter=upcoming 

 

では、また!

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ABOUT ME
りょうかん
1990年11月 鳥取市生まれ / ブロガー兼WEBライター / 鳥取と熱海の二拠点生活中 / ✍毎日noteを書いてます / Amazonほしいものリスト / お仕事のご依頼は こちら を参照ください