どうも、りょうかん(@ryokan_1123)です。
ナイツ・塙宣之さんの「言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか」を読みました。
この本では、集英社新書プラスに掲載されたインタビュー記事を元に深掘り加筆修正された内容で、ナイツの塙宣之による「漫才師論」や「M-1論」が綴られています。
✅ 芸人ナイツ(塙宣之)のファン
✅ バチバチな漫才師たちが大好き
✅ 2018年M-1の裏側を知りたい
という人にぜひ読んでほしい一冊です。(特に2019年のM-1グランプリ前に読むとより一層楽しく応援できるんじゃないかなと)
✔︎ 「言い訳」の概要を解説
✔︎ 本書を読んだ個人的な感想
ナイツ・塙宣之さんの「言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか」ってどんな本?【概要】
「言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか」は、2019年8月9日に発売された書籍です。
全224ページの本なので、集中して読めば【約2.5時間】で読み終えることができます。
ザックリと内容を紹介すると、
・実力派漫才師のナイツ塙宣之さんが芸人論を語っている
・過去のM-1グランプリの歴史を独自目線で分析している
・2018年決勝で「霜降り明星」に投票した理由を書いている
という感じかなと。
著者のナイツ「塙宣之さん」ってどんな人?
著者の「塙宣之さん」のプロフィールも紹介しておきます。
塙宣之(はなわのぶゆき)
・1978年生まれ 千葉県出身(佐賀県育ち)
・芸人(お笑いコンビ「ナイツ」)
・漫才協会副会長
・M-1グランプリ2008で初の決勝進出(以降3年連続決勝進出)
・M-1グランプリ2018では審査員を務める(2019年も審査員予定)
本書を読んでから他の漫才芸人の出版している書籍を読むと、また感慨深いものがあります。
「言い訳」の目次は?
「言い訳」の目次は下記の通りです。
プロローグ 「僕が霜降り明星を選んだワケ」
第一章 「王国」 大阪は漫才界のブラジル
第二章 「技術」 M-1は100メートル走
第三章 「自分」 ヤホー漫才誕生秘話
第四章 「逆襲」 不可能を可能にした非関西系のアンタ、サンド、パンク
第五章 「挑戦」 吉本流への道場破り
第六章 「革命」 南キャンは子守唄、オードリーはジャズ
エピローグ 「10年ぶりの聖地。俺ならいいよな」
「言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか」を読んだ感想【書評まとめ】
この記事では、「【書評】ナイツ・塙宣之さんの「言い訳」は漫才師とM-1のスゴすぎる解説本【2019年大会の前に読みたい一冊】」について書いてきました。
じわじわとSNSで話題になっていて、発売から4ヶ月目に10万部突破をしたようです。
ナイツ・塙氏、初の単著『言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか』が10万部突破! https://t.co/4OSuboTcVW pic.twitter.com/Xc7xeECzw5
— PR TIMESニュース (@PRTIMES_NEWS) December 6, 2019
2019年12月22日に開催される『M-1グランプリ2019』の前に読まないと、もしかすると価値が薄まってしまう書籍化もしれません。
いや、逆に言えば、『M-1グランプリ2019』の開催前にこそ読むべき一冊とも言えるかなと。
特に、準決勝で敗退して敗者復活戦に挑む漫才コンビ『和牛』について言及したこの文章にはグッときます。
2019年、和牛が M-1 に参戦するかどうかはわかりませんが、僕は、スタイルを変える必要はないと思います。ここは強く言いたいところなのですが、M-1 で勝つことがすべてではありません。
M-1 は漫才師なら誰もが憧れるタイトルです。一時期を捧げるのに、十分過ぎるほどの価値がある。でも、いちばんやってはいけないことは、 M-1 を意識し過ぎるあまり、自分の持ち味を見失ってしまうことです。
芸人生活は何十年と続きます。コンテストはモチベーションの一つにはなりますが、そのためにやっているわけではありません。
(中略)M-1 の「傾向と対策」は存在します。できることはしたほうがいい。でも最終的には、今の「自分」で戦うしかない。
そして、エピローグに書かれていた下記の文章を読むと、2年連続で2019年も審査員を務める塙さんがどんな審査をするのかも楽しみになります。
僕にとってM-1は消したい過去でした。何度も触れましたが、一度もウケたことがないからです。あの出囃子が、呪いの音楽のように聞こえたこともあります。
(中略)あまりの緊張に力を出し切れなかったコンビ。ウケずに打ちひしがれているコンビ。片方のミスでリズムが狂い険悪な雰囲気になっているコンビ。彼らの気持ちが痛いほどわかりました。
何度も出ても勝てない和牛の気持ちも想像がつきました。最終決戦の舞台で、一票も入らなかったジャルジャルの無念も伝わってきました。
審査員の依頼が来たとき、M-1で優勝はおろか、ウケたことすらない僕にその資格があるのだろうかと悩みました。審査される芸人は、納得しないのではないかと心配になりました。
でも、本番になったら、自信を持って点数ボタンを押せました。彼らの悔しさがわかるからです。
M-1グランプリ2019の決勝(12/22)の前に、ぜひ読んでみてください!
✔︎ 漫才師のナイツ・塙宣之さんが芸人論を語っている
✔︎ 過去のM-1の歴史を独自の目線で分析解説している
✔︎ 2018年に「霜降り明星」に投票した理由も書いている
というわけで、今回の記事は以上です。
では、また!