どうも、りょうかん(@ryokan_1123)です。
熱海でまちづくりに取り組む 株式会社machimori が実施しているクラウドファンディングで、記事作成や広報戦略などの裏方任務を担ってます。
≫【脱・観光地宣言】熱海に“暮らす”ように泊まれる宿「ロマンス座カド」をつくります
目標金額100万円を目指してプロジェクト開始したところ、なんと『開始5日目で目標金額(100万円)を達成する』という快挙を打ち立てました…!!
一般的なクラウドファンディングでは「開始3日間で30〜40%の支援が集まればサクセスする」と言われている中で、開始5日目で100%越え。ご支援いただいた方々、本当にありがとうございます。
完全に良いスタートダッシュを切れました!
6日目の今日からはストレッチゴール(=300万円)を目指して広報プロモーションを行っていくんですが、その前に一旦ここまでの振り返りをしておこうかなと。
というわけで、この記事では【クラウドファンディングで目標金額をスピード達成できた要因と、スピード達成の裏でそれでも残る反省点】をまとめてみました!
クラファンをスピード達成できた要因【5日目で突破】
今回のクラウドファンディングで『開始5日目で100万円突破(目標達成)』という結果が出せた大きな要因は下記の3つ。
① 4年間のMARUYA運営に対する信頼感
② 10年以上にわたる熱海での活動の実績
③ 社会の違和感を正確に捉えたコンセプト
軽くそれぞれの項目について解説しておきます。
① 4年間のMARUYA運営に対する信頼感
やっぱりデカいのは、すでに『guest house MARUYA』という宿を約4年間ほど運営しているという点。
しかも、MARUYAの立ち上げの際にも(媒体は違うものの)クラウドファンディングを活用しているので、「集めた資金でちゃんと事業運営する会社」という信頼感が培われています。
支援する側の気持ちになれば、その信頼感があれば支援する心理的ハードルは当然下がりますよね。
たとえば、下記の2社が同じプロジェクトをやっていたとすると、支援したくなるのは圧倒的に前者の方。
✅ すでに事業の実態がいくつもある団体企業
✅ まだ事業実態がない初めましての団体企業
自らリスクを負って事業を立ち上げて、しっかりと4年間も運営していることへの信頼感。それが今回のスタートダッシュに一躍買っているのは自明の理かなと思います。
② 10年以上にわたる熱海での活動の実績
で、さらに言えば、MARUYAを立ち上げる前からの『熱海での活動実績』も重要な要因になっていると感じます。
代表の市来広一郎が熱海の街にUターンした活動を始めたのが12年前。
本格的なまちづくり事業に取り組み始めたのは約8年前です。
そして、その間、変わらず主張してきたのが今回のコンセプトでした。
✔︎ クリエイティブな30代に選ばれるサードプレイスになること
✔︎ 消費型観光ではなく日常を堪能できる滞在型観光を目指すこと
開始数日間で支援してくださった方々は、きっとこのような『長年かけて地道に取り組んできた実績』を見て判断しているんだろうなと感じます。
≫ 株式会社machimoriの過去の実績一覧をチェックする
③ 社会の違和感を正確に捉えたコンセプト
そして、この【脱・観光】【100万人が1回訪れる街よりも、1万人が100回訪れる街を目指す】というキーワードこそが今回のプロジェクト最大の発明で、この言葉に共感して支援したという方がめちゃくちゃ多いです。
きっと、今の社会の中で多くの人の心にあったモヤモヤを、パシッと正確に捉えた表現だったんだろうと思います。
正直、上述したように、市来さん自身は以前から同じような主張をしてきていました。
それでも、やっぱり『今、このタイミング』だからこそ、重みある言葉として届けられたし、深みある言葉として受け取ってもらえたのかなと。
≫ 【脱・観光地宣言】熱海に“暮らす”ように泊まれる宿「ロマンス座カド」をつくります|CAMPFIRE
こうすればもっと勢いを出せたんじゃね…?【反省点】
一方で、広報を担う立場としては「もうちょっと勢いよくスタートダッシュできたかも…」と感じる部分も残っています。
せっかくの機会なので、次回のクラウドファンディングに向けての備忘録として残しておきます。下記の3点です。
❶ スタート時期の決め方が甘かった
❷ 企画内容の事前公開をしておけば
❸ 初期目標金額を低く設定しすぎた
❶ スタート時期の決め方が甘かった
今回、かなりクオリティの高いページ(記事)が出来たと自負しているものの、公開までにはかなりの紆余曲折がありました。
そのためギリギリまで修正編集作業をしており、結果として、スタート時期の戦略をあまり練れないまま、とりあえず『最短』での公開を決めてしまいました。
公開日時は 7月13日(土) 00:00 です。
このタイミングがマズかったなと、その理由を下記にまとめました。
❎ 海の日を入れた7月の3連休の初日
→ 3連休の初日で遠出をする人が多いため、あまりSNSが見られない
▶︎ 初動のSNS砲が空砲になってしまった可能性あり
❎ 公開3日目&4日目が熱海最大のお祭り
→ 熱海の人は祭りの準備&当日のバタバタでスマホを触る暇がない
▶︎ SNS等での拡散協力が届かなかった可能性大
❎ Amazonのプライムデー
→ 物販業界最大のバーゲンセールが開催されていて支出が多くなる
▶︎ アマゾンでの購入と比較されて支援を渋られたかもしれない
最後の「プライムデー」はそれほど関係ないかもしれませんが、それ以外の2つは大いに影響があっただろうなと・・・
❷ 企画内容の事前公開をしておけば
『公開前に企画内容を小出しにしてフィードバックをもらう』という手法を使えなかったことも今回の反省点です。
(ただ、今回のプロジェクトに関しては、初見での【脱・観光地宣言】のインパクトが支援に繋がった部分もあると思うので、逆に事前に公表してなかったことが功を奏しているかもしれません。)
とは言え、事前にもう少し「クラファンをやること」や「こんなリターンを考えている的なこと」は情報として公表して、多少でもフィードバックをもらえば良かったなと感じています。
machimoriの媒体ではやりにくかったかもしれないので、僕の 個人noteアカウント をうまく活用する方法ならやれたかもなと。次回は検討してみようと思います。
❸ 初期目標金額を低く設定しすぎた
で、6日目の今日、最も反省(というか考えが甘かった)しているのが『初期目標金額』についてです。
『スピード達成』という言葉だけを見ると喜ばしいことに感じますが、達成後に支援を募りにくくなるという諸刃の剣だったりもします。
「もう達成してるならいいかな〜」と詳細を読まずに離脱する人が一定数出てしまうので、そこが痛いところだなと。
前回、株式会社machimoriとして実施したクラウドファンディング(2015年6月)では、約180万円の支援が集まっています。
その後の実績や信頼感のポイントが貯まっていることを考えれば、今回のクラウドファンディングでも最低同額以上の支援が集まる可能性は十分高かったと思います。
にも関わらず、あまり熟考せず(ちょっと安パイに)目標金額を100万円にしてしまった。
十二分に素晴らしい事業&クラウドファンディングページだと感じていたならば、もう少し強気に目標金額を設定しておけば良かったなと・・・(マジでミスった気持ちが強い)
まとめ:クラウドファンディングは『信用の換金装置』
今回の超絶なるスピード達成を目の当たりにして、『クラウドファンディングは信用の換金装置』という言葉を再認識させられた気分です。
今でも「クラウドファンディング=乞食行為」「クラウドファンディング=錬金術」という誤解をしている人がいるようですが、
全くもってそんなことはありません!
日々淡々とやるべきことをやり、紆余曲折しながらも変わらぬビジョンに向かって進んでいる。その積み重ねによって貯まった『信用度』が、クラウドファンディングを通して換金されているだけです。
開始5日目で100万円以上の支援が集まるということは、それだけ即金性の高い信用が貯まっていた証拠かなと。
最後に改めて、今回のクラウドファンディングで目標金額をスピード達成できた要因をまとめます。
【スピード達成できた要因】
① 4年間のMARUYA運営に対しての信頼
② 10年以上にわたる熱海での活動の実績
③ 社会の違和感を正確に捉えたコンセプト
初動の反省を踏まえつつ、残り25日ある募集期間をフルでプロモーションしていけたらと思います。
2019年8月11日まで支援を募っていますので、プロジェクトページもぜひ一度覗いてみてください。(そして、SNSでシェアしてもらえると嬉しいです)
≫【脱・観光地宣言】熱海に“暮らす”ように泊まれる宿「ロマンス座カド」をつくります
というわけで、今回の記事は以上です。
では、また!