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【書評】日経BP総研の「100のブルーオーシャン」から読み解く!今後の地方都市で挑戦すべきビジネス領域5選

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どうも、りょうかん(@ryokan_1123)です。

日経BP総研の「100のブルーオーシャン」を読みました。

この本では、総勢80名の日経BP総研の研究員やコンサルタントがそれぞれの専門領域からピックアップした「2030年に向けて大きく伸びる100個の市場」について、各市場規模を推測しながら攻略のポイントや市場を切り開くヒントをまとめられています

✅ これから伸びる市場をリサーチしたい
✅ あたらしい市場を切り開いていきたい
✅ ビジネス戦略の参考データを集めたい

という人には一読の価値がある一冊です。

りょうかん
りょうかん
本記事では、紹介されている100個の市場の中から「地方都市で狙うべきビジネス領域」を主観と偏見で5個ほど選び抜き、詳しく解説をしています!

当記事の内容

✔︎ 「100のブルーオーシャン」の概要を解説
✔︎ 今後の地方都市で挑戦すべきビジネス領域5選
✔︎ 本書を読んだ個人的な感想

日経BP総研の「100のブルーオーシャン」ってどんな本?【概要】

100のブルーオーシャン」は、2019年10月18日に発売された書籍です。

全232ページの本なので、集中して読めば【約3時間】ほどで読み終えることができます。

ザックリと内容を紹介すると、

・日経BP総研が今後大きく伸びる市場をピックアップしている
・新市場の規模を推定して攻略するポイントなどを解説している
・これから狙うべき事業領域を考えるヒントを得ることができる

という感じかなと。

りょうかん
りょうかん
2030年を見据えた新たなビジネスを考えるヒントを与えてもらえる書籍だと思ってもらえたらいいかなと!

著者の「日経BP総研」ってどんな会社?

著者の「日経BP総研」のプロフィールも紹介しておきます。

日経BP総研
・日本経済新聞社の100%子会社
・日経BPのリサーチ&コンサルティング部門
・経済系雑誌の編集長や記者経験者など総勢80名を抱える

過去には『ビジネスを揺るがす100のリスク』という書籍も出版しています。

 

「100のブルーオーシャン」の目次は?

100のブルーオーシャン」の目次は下記の通りです。

はじめに 青い海で成長の海図を描く

第一章 イノベーションが生まれる五つの構造変化

第二章 健康、食、QoL
—— 人は幸せを求める

第三章 人のデジタル化、超人化
—— 個人情報こそ資産

第四章 働き方を変える術
—— 無形資産への投資

第五章 シェアリング・サービス
—— オープン時代の到来

第六章 社会問題、SDGs、ESG
—— 有限資産を有効活用

第七章 新天地とテクノロジー
—— どこまでも広がる

第八章 ブルーオーシャンを見つけるために

りょうかん
りょうかん
各章で紹介されている具体的な市場領域は後ほどまとめています!

「100のブルーオーシャン」の具体的な市場領域は?

100のブルーオーシャン」で紹介されている100個のビジネス市場は下記の通りです。(長いので読み飛ばしてOK)

健康、食、QoL
|001|幸福マネジメント
|002|「未病」対策
|003|夜のスリープマネジメント
|004|昼のスリープマネジメント
|005|オフィス・ヘルスセンシング
|006|女性ヘルスセンシング
|007|ペインレス迅速診断
|008|医療適正化コンシェルジュ
|009|寿命予想
|010|フードテック
|011|オーガニック商品
|012|完全食輸入
|013|フードツーリズム
|014|制限付き食材
|015|ゲノム編集技術応用食品
|016|CBD(カンナビジオール)
|017|ドック・スマートシティ整備
|018|ライブエンターテインメント
|019|スポーツネットワーク
|020|ギア沼
|021|意識高い系商品
|022|アグリツーリズム
|023|TechArt輸出
|024|武士道の輸出
|025|Z世代消費
|026|DtoC(ダイレクト・ツー・コンシューマー)
|027|完全介護ロボット
|028|テクノロジー介護
|029|終活総合サービス(葬儀・墓)
|030|終活総合サービス(資産・資金など)

人のデジタル化、超人化
|031|人間の高度化
|032|クローン・エージェント
|033|リアルタイム・マッチング
|034|個人格付け
|035|情報銀行
|036|働き手の市場価値算出
|037|ブロックチェーン遺言信託
|038|脳フィットネス
|039|ハプティック
|040|アシストスポーツ
|041|テレイグジスタンス

働き方を変える術
|042|働き手、働き場、働き方の改革
|043|情報コンシェルジュ
|044|AIアシスタント
|045|自動通訳機能付き高精細ビデオ会議
|046|協働ロボ
|047|パラレルキャリア支援エージェント
|048|フリーランスサポート
|049|LGBT採用支援
|050|インテリシニアのアカデミア
|051|エドテック
|052|リカレント教育
|053|フレキシブル・ワークプレイス
|054|新しい働き方を実現する住宅
|055|周年事業コンシェルジュ

シェアリング・サービス
|056|サブスクリプション
|057|Services on MaaS
|058|自動運転モビリティ保険
|059|アグリテック
|060|ボディーシェアサービス
|061|エリア情報マネジメント
|062|サプライチェーンマネジメントサービス
|063|会社 as a Service
|064|スキルショップ as a Service
|065|意思決定支援 as a Service
|066|国際法務 as a Service

社会問題、SDGs、ESG
|067|コミュニティの充実
|068|天災予報
|069|無人統治システム
|070|SDGs × 地方創生
|071|地域ポイント活用SDGs
|072|会社看取り
|073|まちたたみコンサルティング
|074|スモールコンセッション
|075|中大規模木造建築
|076|賃貸住宅修繕一括受託
|077|サーキュラーエコノミー
|078|家財loT
|079|プラスチック海洋汚染対策
|080|カーボンリサイクル
|081|食品ロス削減
|082|エネルギーインテグレーション
|083|総合エネルギーマーケット
|084|再生可能エネルギー
|085|直流テクノロジー
|086|VPP(仮想発電所)
|087|マイクログリッド
|088|次世代太陽光パネル
|089|建材一体型太陽光パネル(BIPV)
|090|新水素エネルギー(凝集系核変換)
|091|石炭火力・鉄鋼向けCCS(二酸化炭素回収・貯留)プラント

新天地とテクノロジー
|092|テクノロジー拡散
|093|海中
|094|宇宙移住・定住
|095|空飛ぶクルマ
|096|量子コンピューティング
|097|エッジコンピューティング
|098|IT/OT人材育成
|099|トークンエコノミー
|100|AI学習用データ整理

この中で気になる項目があれば、ぜひ本書で詳細を確認してみてください!

 

今後の地方都市で挑戦すべきビジネス領域5選とは?

今後の地方都市で挑戦すべきビジネス領域を「100のブルーオーシャン」から5個ほど選び抜いたので、紹介していきます。

017|ドック・スマートシティ整備

高齢化が著しく加速する今後の地方都市では、高齢者の一人暮らしの心身のケアが課題になってきます。

そこで注目されているのが「ペット(犬)を飼うこと」のようで、そのメリットとしては、

・毎日の散歩が習慣になる(運動不足解消)
・相互のコミュニケーションの機会が増える
・責任感が生まれるなどの癒しの効果がある
・健康面での緊急時に安全を守る効果も高い

などの効果が期待できると言います。

が、そのための街のインフラの整備が追いついていないため、そのメリットを強く押し出して「散歩のための道や公園」や「同伴で入れる飲食店の推奨」などの取り組みをする自治体が登場する可能性は高いのではないかなと。

りょうかん
りょうかん
これは早く取り組んだ自治体が一人勝ちを狙える領域かもしれません!

061|エリア情報マネジメント

大都市に人口を奪われている地方都市は、都市機能を効果的&効率的に管理する必要性が高まってきています

その一助として期待されているのが「エリア情報マネジメント」と呼ばれる情報サービスです。

これは、エリア内にある「ビルの設備稼働データ」や「商業施設の消費者導線データ」「オフィス街の働き手データ」などを集めて分析することで、より効果的に活用をするという考え方になります。

これによって、都市におけるエネルギー利用や交通の最適化などに応用を期待することができるというわけです。

当然、データ収集の体制づくりや管理体制などに課題はありますが、今後の地方都市間競争を見据えると必要になる事業領域ではないかなと!

りょうかん
りょうかん
エリア情報マネジメントを有効に使うために各地域に特化した情報アナリストは、個人レベルで考えると穴場的な職域かもしれません…!!

072|会社看取り

人口減少の煽りを受けて、今後「中小企業の大廃業時代」は確実に訪れます。(廃業予備軍中小企業は日本企業の1/3である約127万社と推測されている)

そのときに必要となるのが「事業の統廃合をスムーズに進める役割」です。

つまり、従業員の再就職斡旋や取引先との調整、事務所等の不動産処分などをワンストップで提供できるビジネスは、間違いなく需要が増加するだろうなと。

問題が多岐にわたるため、必要となる専門領域の広すぎる点がネックではありますが、地域経済の混乱を避ける意味でも必須になるビジネスになるはずです。

りょうかん
りょうかん
個人的には、各地域の金融機関(地銀)が生き残りをかけて取り組むべき市場のように感じます!

073|まちたたみコンサルティング

上記の「会社看取り」に通じる部分も多いですが、「居住地区の看取り」とも言える領域もこれから加速度的に必要度が高まると予想されます。

過疎化により「上下水道や道路などのインフラ維持負担」が重荷になることは間違いないため、コンパクトシティ化への取り組みの一環としても課題になる部分です。

その際に「非居住区域」をどのように定めて、その区域の住民からどのように合意を得ていくのか。

そのケアを適切に実施しながら行政手続きも進める専門コンサルタントは、これから需要がグッと高まる職域かなと。

りょうかん
りょうかん
とは言え、胡散臭い「まちづくりコンサルタント」のような人も多いので、スキルも心意気も高い人材をしっかりと見極めて登用する必要がありそうです…!!

076|賃貸住宅修繕一括受託

日本国内では高経年化アパートが急増しており、2030年には築30年以上のアパートが1,600万戸に達すると言われています。(築40年以上のアパートも1,000万戸に達する)

このような高経年化したアパートをどのように扱っていくかは、地方都市でも大きな社会問題に発展していくでしょう。

この問題に対して個々の大家で対応するのは難しいため、これらのアパートの付加価値を地域全体でいかに高めるかという発想が必要になります

そこで、高経年化したアパートを一括に取りまとめて受託して効率よく修繕をするビジネスは確実に伸びるだろうなと。

りょうかん
りょうかん
地方都市のまちづくり的な観点からも必要度は高いビジネスだと思います!

 

ここで挙げた5つの領域は、僕自身の独断と偏見でピックアップしたものです。

人によって目の止まるビジネスは異なると思いますので、ぜひ本書を読んでご自身でも考えてみてください!

「100のブルーオーシャン」を読んだ感想【書評まとめ】

この記事では、【書評】日経BP総研の「100のブルーオーシャン」から読み解く!今後の地方都市で挑戦すべきビジネス領域5選について書いてきました。

ぶっちゃけ、ひとつひとつの内容自体はそれほど濃いものではありません。

が、総勢80名の研究員とコンサルタントがしっかりリサーチして選んだ『大きく伸びる100個の市場』をまとめて見ることができるので、かなり有用で参考になる書籍じゃないかなと!

本書に書かれた予想が必ず当たるわけではないですが、今後の大きな流れを読み取ってビジネスチャンスを見極めるために使ってみてください

都市部のビジネスパーソンだけでなく、地方で事業に取り組む人たちにも一読の価値があるはずです!

本書の内容まとめ

✔︎ 今後大きく伸びる市場がピックアップされている
✔︎ 市場規模の推定や攻略ポイントが解説されている
✔︎ 狙うべき領域を考えるヒントを得ることができる

 

というわけで、今回の記事は以上です。

では、また!

 

ABOUT ME
りょうかん
1990年11月 鳥取市生まれ / ブロガー兼WEBライター / 鳥取と熱海の二拠点生活中 / ✍毎日noteを書いてます / Amazonほしいものリスト / お仕事のご依頼は こちら を参照ください