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【書評】塩田元規さんの「ハートドリブン」は評価の難しい一冊【僕はモヤモヤしました】

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どうも、りょうかん(@ryokan_1123)です。

塩田元規さんの「ハートドリブン 目に見えないものを大切にする力」を読みました。

この本では、一部上場企業・株式会社アカツキの創業者(CEO)による「自分の内側の成長(魂の進化)を求める」という経営方針が紹介されています

✅ 株式会社アカツキに興味がある
✅ 著者の塩田元規さんを応援したい
✅ 合理的ビジネスに違和感を感じてる

という人向けな一冊です。

当記事の内容

✔︎ 「ハートドリブン」の概要を解説
✔︎ 本書の評価が難しいと感じた理由

✔︎ 本書を読んだ個人的な感想

塩田元規さんの「ハートドリブン」ってどんな本?【概要】

ハートドリブン 目に見えないものを大切にする力」は、2019年10月3日に発売された書籍(NewsPicks Book)です。

全267ページの本ですが、サラッとした内容なので【約2時間】で読み終えることができます。

ザックリと内容を紹介すると、

・目に見えないものを大切にするための具体的な方法を解説している
・合理的に正解が出せなくなってきた時代を生き抜くるための教科書
・幻冬舎の箕輪厚介さんが編集担当しているNewsPicksの推し書籍

という感じかなと。

著者の「塩田元規さん」ってどんな人?

著者の「塩田元規しおたげんきさん」のプロフィールも紹介しておきます。

塩田元規(しおたげんき)
・1983年生まれ 島根県出雲市出身
株式会社アカツキ創業者(代表取締役CEO)
・横浜国立大学 電子情報工学科 卒業
・一橋大学 大学院MBAコース(現:一橋ビジネススクールMBA)修了
・新卒で 株式会社DeNAに入社(広告事業に従事)
・2010年6月 株式会社アカツキ 共同創業

ちなみに、株式会社アカツキの紹介も載せておくと、

株式会社アカツキ
・2010年6月 創業(塩田元規&香田哲郎の共同代表)

・社名には「世界に夜明けを」という意味が込められている
・デジタルからリアルまで幅広く事業展開している
・デジタルは「モバイルゲームの展開」が中心
・リアルでは複合型体験エンタメビル「アソビル」などを運営
・2016年3月 東証マザーズ上場
・2017年9月 東証一部に市場変更
・2018年度の通期売上は281億円(営業利益は136億円)

という感じです。

「ハートドリブン 目に見えないものを大切にする力」の目次は?

目次は下記の通りです。

PROLOGUE
これからの時代を生きるあなたへ

CHAPTER1
ワクワクやつながり。心の時代へのビッグシフト – ハートドリブンな世界へ

CHAPTER2
僕自身の起業の物語 – 苦しみの中で光を信じて走る最初の旅

CHAPTER3
一つの進化は、次の進化へのプロセス – 上場してからも旅は続く

CHAPTER4
魂の進化とそれを阻むモンスターや罠たち

CHAPTER5
魂の進化は無駄が大好きだ – 一見無駄な時間に投資しよう

CHAPTER6
旅を経て思う、ハートを中心とした経営スタイル

CHAPTER7
さあ、ハートの扉を開く旅を一緒にスタートしよう

EPILOGUE
つながりの中の奇跡

1章では「時代がシフトしてきていることと、その流れの中で『自分の内側を見ること』の大切さを伝えている」という内容です。

2〜5章では「著者自身の起業ストーリ&その中での葛藤や内面の変化」がまとめられています。

そして、6章で「これからの時代に大切にするべき経営スタイル」が語られており、最後の7章とエピローグで「メッセージ」という構成です。

りょうかん
りょうかん
プロローグとエピローグだけを読むだけで内容のほとんどは理解できると思います!

 

「ハートドリブン」の評価が難しいと感じた理由

ハートドリブン」のもっとも特徴的な部分は、一部上場を果たしたIT企業の代表がスピリチュアル的な『魂』というテーマを取り扱った点だと思います。

これまでの IT社長 と言えば「合理主義」「数字&データ優先」というイメージが強かった分、その反動でインパクトのあるテーマ設定になっているのではないかなと。

ただ、評価するのが難しい書籍だなとも感じたのが正直なところです。

りょうかん
りょうかん
本書は「感じて分かち合う本」と書かれているので、(著者の意図する意味とは違うとは思いますが)素直に感じたことを書いてみます。

SNSで絶賛されているわりに・・・?【個人の感想です】

僕がこの書籍を手に取ったのは、ツイッターでよく見かけるようになったからでした。

知り合いのフォロワーさんも写真をアップしていたり、中には知人にプレゼントしているような人までいたので、そこまで絶賛されている書籍なら一読の価値はあるのかなと。

で、実際に読んでみて、「自分の内側(魂)を常に見つめ直して成長させながら、その気持ちの揺らぎを他者と共有することで、より良い関係性(コミュニティ)を築いていこう」という主張には共感を覚えました。

とは言え、(30代のIT社長というフィルターを除けば)そこまで目新しい考えでもないんじゃないかな?、という印象も強かったです。

ぶっちゃけ、京セラの創業者・稲盛和夫さんの『生き方』や、日本資本主義の父・渋沢栄一さんの『論語と算盤』で語られている内容も、かなり近しいものがあるように感じます。

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なので、読後には「絶賛されるほどの内容かな…」という期待値とのギャップで生じるモヤモヤが残りました・・・。

ただ、現代の若手経営者が常識とは違う現在進行形な経営スタイルを語っているという意味では学びは大きいと思います。

そして、内容自体も読みやすくまとめられているので、合理主義ではない価値観にライトに触れたいという人が最初に読む書籍としては非常に良いのかもなと

りょうかん
りょうかん
合わせて稲盛和夫さんの「生き方 – 人間として一番大切なこと」も読むと学びの幅が広がるはずなので、よければ参考にしてみてください!

「ハートドリブン 目に見えないものを大切にする力」を読んだ感想【書評まとめ】

この記事では、【書評】塩田元規さんの「ハートドリブン」は評価の難しい一冊【僕はモヤモヤしました】について書いてきました。

過去の書評とは違い、少しネガティヴな感想を書き残してしまいましたが、株式会社アカツキの取り組みや塩田元規さんの試行錯誤の末にたどり着いた哲学(経営スタイル)は、めちゃくちゃ素晴らしいものだと思います。

ただ、直近1ヶ月以内に「生き方 – 人間として一番大切なこと」や「論語と算盤 モラルと起業家精神」を読んでいたので、内容のライトさにちょっと物足りなさを抱いたのが正直な感想です。

 

また、僕の思い過ごしかもしれませんが、読んでいるときに「こういう感じの切り口で書籍にすればどうせ売れるんでしょ?」みたいな感じが透けて見えてしまったのも、マイナスな視点での感想になってしまった要因かもしれません。

「今の時代は尖ってないと刺さらない」という思考を体現しているのかもしれませんが・・・

個人的にはモヤモヤが残り、そこまでグッとくる書籍ではなかったです。

りょうかん
りょうかん
共感できる思想ではあるはずなのに、どこか矛盾を感じるのはなぜだろう・・・(うまく言語化できていなくてすみません)

 

とは言え、太古から重要だと言われてきた人間の根源的で普遍的な価値を再認識させてくれる書籍ではあります

評価の難しい書籍ではありますが、気になる方は手に取って読んでみてください。(そして感想を教えてくれると嬉しいです)

本書の内容まとめ

✔︎ 目に見えないものの大切さを教えてくれる
✔︎ これからの時代を生き抜くための教科書?
✔︎ 個人的にはモヤモヤして評価が難しい書籍

 

というわけで、今回の記事は以上です。

では、また!

 

ABOUT ME
りょうかん
1990年11月 鳥取市生まれ / ブロガー兼WEBライター / 鳥取と熱海の二拠点生活中 / ✍毎日noteを書いてます / Amazonほしいものリスト / お仕事のご依頼は こちら を参照ください