泊まれる公園「INN THE PARK(イン・ザ・パーク)」に宿泊体験してきました!

2017年10月31日まちづくり, リノベーション

どうも、りょうかん(@ryokan_1123)です。

静岡県沼津市に2017年10月にオープンした「INN THE PARK(イン・ザ・パーク)」という泊まれる公園に行ってきました!

敷地面積9000㎡という広大な自然に囲まれた環境に宿泊施設です。行政の持つ「公園(公共施設)」を民間主導で泊まれる形に転用したのは『日本初』の事例だったりするらしいですよ!

正規の宿泊ではなく関係者と一緒に宿泊体験的な形ではありましたが、泊まった感想などを書き残しておこうと思います。

キャンプ好きや大人数で大人の合宿的なことをしたい人には、良い選択肢になると思うので、ぜひご参考に。

INN THE PARK 入り口(撮影:Ayako Hiragi

泊まれる公園「INN THE PARK」って?

まず、ご存知ない方のために「INN THE PARK」のご説明をしておきましょう。

「INN THE PARK」は、30年以上使われてきた「沼津市立少年自然の家」を現代的にリノベーションした複合宿泊施設です。沼津出身の方なら、小学生の頃に林間学校として泊まったことがあるんじゃないでしょうか。

野外活動や集団宿泊訓練が体験できる施設として運営をしていたようですが、2017年3月末で運営を終了。民間運営者の公募により、公共R不動産などを手がける設計事務所「Open A」が選定され、子会社として設立された「株式会社インザパーク」が運営を行っています。

特徴的な「吊テント」や「ドームテント」に目を引かれますが、既存の宿泊棟をリノベした快適な宿泊部屋(各部屋ダブルベッド)も用意されていますし、林間学校時代の面影を残す「大浴場」も自慢とのこと。

宿泊棟は1棟貸しのスタイルとなっているので、団体での宿泊向きな施設という印象です。

代々木公園と同程度の広さを有する自然環境の中、星空観察や山菜の採取などなど、自然体験アクティビティも楽しめそう。シーズンになるとホタルもめちゃくちゃ綺麗に飛ぶと言われていました!

吊テントやドームテントはかなり特徴的!(撮影:和祐里)
夜だとより幻想的な光景に(撮影:岡田良寛)

複数人で新感覚の宿泊体験をしたい人向け

さて、気になるのは肝心の泊まり心地の部分ですよね。

僕は今回、まだリノベ前の宿泊棟に泊まらせてもらったので、実際にテント型の施設の感想をレポートすることはできません。申し訳ない…。

しかし、自然環境は抜群に良かったです! 紅葉シーズンとかだともっと綺麗な風景が窓から見えるだろうなと。

この風景を見ながらゆっくりするだけでも疲れが吹っ飛んでいくような、そんな気分でした。

宿泊棟からの風景(撮影:和祐里)
共有ラウンジからの風景(撮影:岡田良寛)

あと、これも今回は体験できなかったんですが、宿泊棟のすぐ横にBBQ場があって、夜はここで食事ができる模様。地場野菜や豚のスペアリブ、牛ステーキなどを各自で焼いて楽しめるみたいです。

僕が泊まった日も他のお客さんがBBQをしてましたが、めっちゃ楽しそう&美味しそうだった…。これだけの自然に囲まれた環境でこのBBQは、超絶なる非日常感!

宿泊棟すぐ横のBBQ場(編集:岡田良寛)

そして、これまた体験できてないんですが、朝食は「ピクニックに行けるスタイル」で提供されるらしいです。僕の行った日はあいにくの雨模様でしたが、晴れた日にはチェックアウトしてそのまま朝食を持って公園にダイブするのも、めちゃくちゃいいですよね!

ドリンクカップや朝食を入れる袋も完備!(撮影:岡田良寛)

もし難点を挙げるとすると、「素泊まりが禁止」という点でしょうか。宿泊者用のキッチンスペースの確保が少し厳しいのかもしれませんが、少しもったいないかなという印象を受けました。

このロケーションでこの雰囲気であれば、自分たちで食材も持ち込んでキャンプ的に使いたいニーズもありそうですからね。その方が林間学校的な空気感も増しますし、ぜひ今後の料金プランの改定に期待したいところです。

改定されるかもしれませんが、現時点(2017年10月29日)での料金設定をまとめておきます。

INN THE PARK 宿泊料金

〈宿泊棟(1棟貸切)〉×4棟
定員:8名(ダブルベッド8台)
設備:寝室4部屋、和室1部屋、トイレ、洗面
料金:54,000円/棟(税込)

〈ドームテント〉×3棟
定員:2名(シングルベッド2台)
料金:17,280円/棟(税込)

〈吊テント〉×1棟
定員:2名(シングルベッド2台)
料金:21,600円/棟(税込)

〈共通ルール〉
素泊まりは無し
食事は別料金(夕食&朝食:税込5,400円/人)

追記:運営者目線で気になるポイント

僕自身もゲストハウス(宿泊施設)を計画中なので、どうしても目線は運営者側に向かってしまいがち…。

そこで気になったのが、「オペレーションの複雑さ」と「スタッフの人数」と「館内表示&案内」でした。

宿泊棟自体もかなり大きな施設ですし、テント型の場所とも若干の距離があるため、掃除などを含めたオペレーション業務はかなり大変だろうなと。

あのサイズの施設の運営を、スタッフ4名で回すのは相当な仕事量のように感じました。(まして朝食夕食の準備もあるので、より業務内容は多岐にわたると思われます)

加えて、館内表示などもほとんどなかったので(各棟には用意されていたのかもしれませんが)、入り口付近にでも掲示があるとわかりやすかったかなと。自分がやるときには必要かもと感じました。

ただ、まだオープンして1ヶ月も経ってないですし、これから徐々に改善されていくのでしょう!今後は宿泊者以外に対しての飲食(カフェ)営業やライブハウス・バーなどの併設も検討されているようなので、良い施設になるよう注目していきたいと思います。


まとめ:公共施設の良い活用事例に

いかがだったでしょうか。

「泊まれる公園」というキャッチーな言葉によって、ZIPなどのテレビ番組でも既に特集されたINN THE PARK。

初月は予約でかなりいっぱいになっていたようですが、暖かくなってくるとより予約が殺到しそうな予感がしますね。キャンプやアウトドアが好きな人は、ぜひ一度はこの新しい宿泊体験をしてみてもらえたらと思います!

それ以外でも、宿泊棟をまるまる借りれるので、学生時代のメンバーと一緒に泊まるみたいなスタイル(同窓会的な形)もかなり良さそうな気がしてます。当時に戻って「大人の林間学校」的なノリは絶対にニーズとしてあると思うんですよね〜

静岡県沼津市の泊まれる公園「INN THE PARK」を、要チェックしておきましょう!

画像をクリックすると「INN THE PARK」のWEBサイトに飛びます

そして、余談になりますが、個人的には『公園』という公共施設の中に民間企業が営利事業として入ること自体が、かなり画期的なことに感じています。

国内ほとんどの『公園』は、条例の名の下に営利活動をすることが禁止されています。みんなの税金で建てたものだから、特定の団体が利益を取る活動はやってはならない!という考え方なのでしょう。

ただ、人口減少社会に突入した今、公共施設の維持管理費が大きな負担になっています。だからこそ、「INN THE PARK」のように民間企業が使用料(家賃のようなもの)を払いながら活用していく方法が模索されて然るべきだと思っています。

この施設が、公共施設を民間主導で利活用する良き事例になることを、心から祈っています。

もう今は、公共施設で稼ぐ時代ですよ。

読んでくださった方の、何かしらのヒントになれば幸いです。

 

公共施設の活用に興味がある人にオススメの書籍

公共施設の活用に興味のある方は、この「INN THE PARK」を運営するOpen Aの馬場さんの著書2冊をぜひ読んでみてください。めちゃくちゃヒントがたくさん詰まってますよ!

 

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Posted by りょうかん