どうも、りょうかん(@ryokan_1123)です。
フリーランスとして活動を始めて1年が経ちました。山あり谷ありな1年間でしたが、総じてとても充実した時間を過ごすことができましたように思います。
ですが、もし後悔がひとつだけあるとすれば【完璧主義を発動してしまったこと】かなと。
120%の出来でければ公開したくなくてブログの更新が滞ったり、求められているクオリティ以上のものを出そうとしすぎて納期がズレ込んだり(←これ最悪)、完璧主義な自分を心底恨んだこともありました・・・。
しかし、そんな後悔を繰り返さないようにと克服する努力をした結果、今では完璧主義な自分とうまく付き合えるように!完璧主義は克服できるんです!
というわけで、今回の記事では、完璧主義に悩んでいるフリーランスの方に向けて【完璧主義の克服方法】を書いてみようと思います。
本記事の内容を3行で伝えると・・・
✔︎ 完璧主義はどう考えても圧倒的に損してます
✔︎ 経験者の僕が克服するために実施した方法を紹介します
✔︎ 完璧主義の良し悪しを理解して自分なりに使い分けましょう!
※ あくまでも実体験に基づいて書いていますので、心理学的に間違っている点などがあればぜひ教えてください。
完璧主義なフリーランスは圧倒的に損してる
間違いなく、完璧主義なフリーランスは損をしてます。
何を隠そう僕自身が【完璧主義な性格】を持っているフリーランスです。
ストレングスファインダーによる資質診断でも【最上志向】と【収集心】が上位にあることからも、その傾向はよくわかるかなと。
>> 僕の「トップ5の資質」をまとめてみたよ!【ストレングス・ファインダー診断】
そんな僕の実体験からも、損する理由が伝わるはずです。
完璧主義な性格で損した実体験①:ブログ更新が滞る
僕の完璧主義な性格が災いした例のひとつに「ブログが書けなくなったこと」があります。
更新月別のアーカイブを見てもらえばわかるんですが、去年の夏すぎから一気に更新頻度が下がってしまいました。
SEOを意識し始めて他のサイト分析を本格的に始めたことで、「キーワードを決めて、タイトルや見出しに散りばめて、文字数はこのくらいにして、アフィリンクはどこに貼って、…etc」と、1記事1記事を完璧に仕上げないと気が済まなくなってきてしまったんですよね・・・。
この時期に書いた記事がアクセスを稼いではくれているんですが、一度落としてしまったペースを取り戻すのには時間がかかってしまいました。
完璧主義な性格で損した実体験②:クライアントからの評価が下がる
ブログの更新が滞っていた時期にはライター案件を積極的に請けていました。署名記事(ライターの名前が記載された記事)ではない案件も多々あるので公表できる範囲は狭いですが、10本ほど記事を納品した月もあります。
しかし、依頼者の求める記事のクオリティ基準に納得が出来ず(基準が低すぎた)、「もう少し踏み込んだ内容にしたB案も書いてみます。必ず納得する記事にするので納期を2日遅らせてください」とお願いした案件がありました。
僕の完璧主義な性格によるワガママな提案にも関わらず、依頼者は納期をズラしてくれたんですが、結果的に選ばれたのは最初に書いたA案。理由は「今回はここまで踏み込んだ内容は求めてなかった」というシンプルなものでした。
この一件により【依頼者の求めているものを理解してないライター(仕事を頼みにくい相手)】という印象を与えてしまったことでしょう。このことが直接的な原因かはわかりませんが、それ以降この方からのライター依頼は来ていません・・・。
なぜ完璧主義なフリーランスは損をしてしまうのか
理由はズバリ、「ストレスを抱えやすいから」と「信用が積み上がらないから」です。これは実体験からも間違いない。
理由①:満点を出せない自分に強いストレスを感じる
完璧主義な人の多くは、常に百点満点を取ることを第一に考えてしまいます。逆に言うと、『満点を取れてない自分はダメだ』と自己否定をしてしまいやすい。
その自己否定が強いストレスとなり、判断力や決断力を鈍らせてしまい、次のチャンスでも満点を取れずに再び自己否定をする悪循環に陥ってしまう。こうなるとずっと自己否定が続いてしまい、仕事のクオリティが上がりません。
僕の実例で挙げた『ブログ更新が滞る』は、まさに自己否定スパイラルから抜け出せなかったことが原因ですね。
理由②:生産性の低くによって信用が積み上がらない
また、自己否定とストレスの悪循環により、仕事の生産性も低くなってしまいがち。
そして、その状態で仕事を請け続けてしまうとクライアントから高い評価は受けられません。これが本当に勿体無い。
本来であれば一度仕事を請けた相手から継続的に依頼が入る状態を作っていかねばならないフリーランスにとって、信用が積み上がらないのは致命傷です。
まさに僕の実例の『クライアントからの評価が下がる』で起きてしまっている現象ですね・・。気をつけましょう。
完璧主義者が誤解してること
完璧主義な性格の人は認めたくないかもしれませんが、ここで悲しい事実をお知らせしておきます。
クオリティーの8割は、要した時間の2割で達成される
知ってる人はスルーしてもらってもいいんですが、【パレートの法則】という経済学の理論がありまして。
通称【80:20の法則】とも呼ばれいて、たとえば「売上の8割は、顧客の2割によって作られる」や「世界の富の8割は、人口の2割が保有してる」ということを表している理論です。
この理論に基づいて考えると以下のことが言えます。
クオリティーの8割は、要した時間の2割で達成される。
言い換えれば、完璧なものを作るためには多くの時間が必要だと言うことですね。
つまり、完璧な状態の成果物を生み出すには、8割程度までに要した時間の4倍の時間がかかるということでもあります。
2割のクオリティーを上げるためにこれだけの時間をかけることが本当に重要かどうか。完璧主義の人には耳が痛い話かもしれませんが、一度考えておくべきです。あー、耳が痛い。
完璧主義マインドは【短所】だと自覚すべき
日本人的発想では「120%のクオリティーを目指すことに価値がある」と思いがちですが、フリーランスは結果が全てです。時には80%の質でもスピードや量が大事な場面も往往にしてあるわけで。
そんな時でも柔軟なマインドになれず完璧主義に徹してしまうのは、ビジネスにおいては悪手でしかありません。フリーランスにとって完璧主義マインドは【短所】だと自覚するべきです。
致命的な欠点になってしまかもしれない完璧主義な性格は、早いうちに克服しておいた方がいい。これは間違いありません。
克服の方法は1つだけ【実践あるのみ】
生まれ持った性格でもある「完璧主義」を克服する方法。それは・・・
ヒント:90点を量産する
心理学の専門家ではない僕が確かな答えを言うわけにはいきません。なので、僕からは自分の実践した方法から得たヒントだけをお伝えしておきます。
それは【90点を量産すること】です。
上述の『満点を出せない自分に強いストレスを感じる』と矛盾するかもしれませんが、完璧主義でも自尊心の保てる水準で成果物を量産することで、ストレス耐性を高めていくイメージで取り組んでみてください。
この訓練を続けることで「100%じゃなくても人目に出す感覚」と「限られた時間で100%に近づけるリカバリー能力」が鍛えられて、完璧主義の克服に近づいていきます。
僕が実践した具体的な克服の方法
肝心の克服方法が抽象的な表現になってしまったので、僕の実践した具体的な克服の方法も紹介しておきましょう。
僕は完璧主義を克服する訓練として、「note.mu」という無料のコンテンツ投稿媒体を使って【90点の記事を毎日書き続けること】を実施しました。自分で『毎日23:59までに投稿する』とルールを決めて、毎日約1,000~1,500字の記事を書き続けています。
内容はいつも90点な訳ではなく「120点な日」もあれば「赤点ギリギリ60点の日」もありますが、この毎日投稿のおかげで少しずつ完璧主義な一面を自分でコントロールできるようになりました。
「note.mu」というサービスは、文章・写真・イラスト・音楽・映像という複数のジャンルコンテンツを投稿することが出来るので、各自の業種に応じて【90点を量産する場】として使ってみてください。
それでも「完璧に出来ない自分が許せない」と感じる人へ
この方法で克服できるか不安が残るようでしたら、こちらの「プレッシャーに負けない方法」を読んでみましょう。“完璧”の呪縛から解放させてくれる言葉が散りばめられた一冊で、背中を押してもらえます。
完璧主義は“絶対悪”でもない
と、ここまで全面的に「完璧主義を悪いものだ!」と語ってきましたが、一概に否定するのも考えもので。その性格がプラスに作用することも多々あるんですよね。
短所は長所にも変わる
たとえば、僕は大学時代に『全てのテストで満点を取る』と意気込んで勉強をしていたんですが、その結果、学科内トップの成績で卒業することが出来ました。これも完璧主義だからこそ得られたことですね。
>> 広島大学に成績証明書を請求してみた。僕の優秀さを憎たらしく晒してみるよ!
他にも、世の中には「60%ぐらいのクオリティーでも納品すればいい」と思っているフリーランスがたくさんいますが、そんな中で毎回できる限り高いクオリティーで納品する人がいれば、その性格は【長所】として評価されることでしょう。
結果が全てな環境で戦うフリーランスにとって、常に最高のものを追い求める姿勢を忘れてしまえばそれこそ愚の骨頂であり、クライアントからの信頼も高まっていきません。
つまり、大事なのは【使い分けをすること】で、完璧主義な性格を長所としても短所としてもコントロールしていけると強いです。
まとめ:完璧主義の自分を理解して使い分けよう
フリーランスとして仕事をする人にとって、完璧主義な性格は圧倒的に損することが多いです。僕も何度失敗してきたことか・・・。
ですが、完璧主義な性格で高いクオリティーを求め続ければ、長期的に評価されていきます。
繰り返しになりますが、大事なのは【自分の性格を理解して使い分けること】です。
そのためにも、まずは完璧主義を克服して、どんな状況にも対応できる息の長いフリーランス人生を送っていきましょう!
というわけで、今回の記事は以上になります。
全てが完璧に出来ないと気づいた方は、納期遅延などによる事故の補償をしてくれる【フリーランス特化型の損害賠償保険】も合わせて検討しておくといいですね。
手軽なところだと、「FREENANCE(フリーナンス)」というサービスで口座開設すれば『あんしん補償」が自動付帯してきます。完全無料で最高5,000万円の損害賠償を受ける保険に加入できるのでオススメです。