どうも、りょうかん(@ryokan_1123)です。
小学校の卒業式、中学の門出、結婚の記念…、人生の岐路で「タイムカプセル」を埋めた経験のある人はどのくらいいるでしょうか。
というわけで、この記事では、「タイムカプセルを埋める際に失敗しないための3つのコツ」をお伝えします!
はじめに:僕らは「水没」を経験した
まず、僕らが小学校を卒業する際に埋めたタイムカプセルを掘り起こした時の話を。
掘り起こしたのは、2018年8月13日。埋めてから15年と半年が経った時でした。
詳しくは「16年ぶりにタイムカプセルを掘り起こしたら、悲惨な事態が待っていた…。」を読んでもらえたらと思うのですが、結果は……
と、「完全水没」していました。容器の半分以上ぐらいの水が溜まっていた状況です。思い出のほとんどがボロボロで読解不可能…。
これからタイムカプセルを埋める方々には同じ悲しみを繰り返してほしくないと思ったので、この記事で失敗しないためのコツを紹介していきます。
タイムカプセルで失敗しない3つのコツは?
というわけで、タイムカプセルを埋める際に失敗しないためのコツを紹介していきます!
主に「水没」を防ぐための方法を徹底的に調べたので、ぜひ参考にしてみてください!
1.結露の対策を考えておく
意外と知られてないみたいですが、タイムカプセル失敗の原因で多いのが「結露」による水没です。土の中も空気中同様に温度や湿度の変化が起きているので、当然結露が発生することもあるというわけ。
結露を防ぐ方法としては、以下の3つのポイントが考えられます。
① できるだけ地中深くに埋める
② 乾燥剤やベントナイトを使う
③ 紙類はジップロックに入れる
それぞれ簡単に説明しておきます。
① できるだけ地中深くに埋める
結露対策の基本は「温度と湿度の変化を少なくする」ということです。
地表付近は当然ながら温度変化が激しいですが、地中深くになればなるほど一定温度に保たれるので結露のリスクが軽減されます。
② 乾燥剤やベントナイトを使う
容器内の湿度がゼロならば結露は発生しないはず。そこで、シリカゲルなどの乾燥剤や、水分を吸収して粘土質になるベントナイトなどを使うことが好ましいとのことです。
脱酸素剤を推奨している場合もありますが、多量に使うと容器内の気圧が下がってしまい、湿気のある空気を容器に引き込んでしまうリスクが上がるので、あまり得策ではないのだとか。
③ 紙類はジップロックに入れる
また、タイムカプセルに手紙などの「紙類」を入れることも多いと思います。ですが、紙に元々含まれる水分が結露の原因になっていることも多いので注意をしましょう。
防ぐためには、紙を埋める時に十二分に乾燥させた上で、少量の乾燥剤とともにジップロックに入れて容器に投入する方法が良いようです。
2.容器の選定を間違えない
続いて、大きなミスをしやすいのが「容器選定」です。
個人的に友達同士でタイムカプセルを埋める時には、お菓子の空き缶などを使う人も多いと聞きます。ですが、ほとんどの場合は腐食してボロボロになってしまっていることでしょう…。
スチール製の缶でも、地中の水分のある環境だと数年で腐食してしまいます。
5年以上地中で保管をするためには、腐食しない材質の容器を選ぶ必要があります。代表的なものは以下の2種類。
・ステンレス製(高価)
・プラスチック製(安価)
ステンレス製の方がタイムカプセル感が出ますが高価です。たとえば、2~3人分の手紙を入れるぐらいのサイズで「数千円〜1万円」、50人分以上の大型サイズだと「数万円〜20万円」ぐらいの単位になってきます。
詳しくは、ステンレス製のタイムカプセル専門ショップがあるので、こちらを参考にしてみてください。
安価に抑えたい人は、プラスチック製を選ぶのが良いかと思います。簡易なコンテナボックスで数千円、僕らが実際に使用した超大型の120Lサイズで3万円台ぐらいの価格帯です。
3.埋める向きに気を使おう
僕らの失敗の大きな要因だと思うのが、「埋める向き」です。上の写真を見てもらうとわかると思うんですが、僕らは蓋を横に向けて埋めていたんですよね。
水はけの良い土壌であれば、雨が降った際に水は上部から流れ落ちてきます。であれば、最も浸水する確率の高い「蓋の部分」を下に向けておくべきだったなと。
さらに、水が浸水してきやすい蓋付近に、結露対策でも紹介した水で固まる「ベントナイト」を入れておけば自然に充填してくれるのでより確実だったはずです。
これなら失敗しない!?オススメの方法!
というわけで、ここまで紹介した「3つのコツ」を踏まえた上で、水没を防ぐためのオススメの方法を書いておきます!
【30人クラスで予算5万円以下でできる方法】を想定して商品リンクも貼っているので、ぜひ参考にしてみてください!
① 思い出の品をしっかり乾燥させて、少量の乾燥剤と一緒に小分けでジップロックに入れて密閉させる。
② ジップロックで密閉した状態の品物をステンレス製の容器(内側容器)に入れる。
③ ひとまわり大きなプラスチック製の容器(外側容器)の底面にベントナイトの猫砂を敷き詰める。
④ 内側容器を入れて、スッポリと埋まるように猫砂を投入していく。
⑤ 外側容器の蓋を閉めて、隙間のないように変成シリコーンシールで密閉する。
⑥ 水はけの良い土壌に1m以上の穴を掘り、容器を埋める。
2個の容器を用いる方がより確実ということでこの方法を紹介しました。
ちなみに、その際の容器の向きについては、「本物のタイムカプセルの作り方!未来に残したいっ」という記事にわかりやすい図があったので参考にしてみてください。
まとめ:
いかがだったでしょうか。
今回は、水没させないことをメインにタイムカプセルを埋める際に失敗しないための方法をまとめてみました。
しかし、この記事で紹介した方法を実証したわけではないので、本当に失敗しないかどうかの保証はできません。
ですが、二度と同じような悲しみを味わう人が減ってほしいとの想いで必死に調べたので、この記事に書かれている内容は間違いなく参考になると思います!
この記事を読んだ方々が、10年後20年後にタイムカプセルからしっかりと思い出を取り出せる手助けになれば嬉しいです。
番外編①:保存する紙質に気を使おう
この記事では「水没させないこと」に比重を置いて説明してきましたが、タイムカプセルの失敗には水没以外のパターンもあるようです。
そのひとつが「紙の酸化による腐敗」だそう。
調べてみると、紙には『酸性紙』と『中世紙』という種類があり、酸性紙だと水や酸素に触れ続けることで酸化していくみたいです。
一般的には酸性紙の方が安価でよく使われていたみたいですが、最近は中性紙も多く販売されているようなので、タイムカプセルに入れる手紙を書く際には事前に紙の種類にも気を使っておきましょう。
地中に埋めないタイムカプセルの場合も、例外ではないので気をつけてください!
新聞紙は「中性紙」を使っていることが多いらしいので、酸性紙を保存する場合は中性紙の新聞で包んでおくと良いのだとか!
番外編②:思い出のフォトアルバムを作ろう
紙といえば、作っておきたいのが「フォトアルバム」です。写真だと色褪せたり写真同士がくっ付いたりして、せっかくの思い出が台無しになってしまうこともあります。
フォトアルバムを作るのであれば、オススメはおしゃれで上質なフォトブック作成サービス『Photoback』 です。
上質で酸化しにくい「マット用紙」を採用しており、6色印刷で画質も間違いありません。何より、スマホからでも簡単にオシャレなデザインを作成することが可能です。
ぜひタイムカプセルと合わせて作ってみてください。
番外編③:埋めた場所に目印をしよう
また、地中にタイムカプセルを埋めた場合、掘り起こす場所が見つけられなくなるパターンもあります。
特に結露対策で1m以上の深さに埋めてしまっていると、探すだけでも一苦労することになります。
それを防ぐために埋めた場所に目印を付けておくのが一般的なんですが、オススメの方法は、
・埋めた場所の地上から浅い位置に塩ビパイプを埋めておく
・埋めた容器から太いワイヤーを地上付近まで伸ばしておく
というやり方です。どちらも、地上から20~30cmの浅めの位置に目印を埋めておくことで、深く掘らなくても埋めた場所がわかるようにしています。
これからタイムカプセルを埋める方は、ぜひ参考にしてみてください。
では、また!