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「ホンバコって何ですか?」話題のりょうかんに独占インタビューしてみました!

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どうも、りょうかん(@ryokan_1123)です。

2014年11月末に開催された「リノベーションスクール@鳥取」でユニットCが提案した『ホンバコ』というリノベーションプラン。
公開プレゼンテーションの際に、この事業を「僕がやります!」と宣言して、現在事業化に向けて動いているんですが、今回はその事業詳細をセルフインタビュー形式(1人2役)でまとめてみました。

是非、一読ください。

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岡田 良寛(おかだ よしひろ)
通称:りょうかん
鳥取市出身、広島大学大学院休学中、24歳。
Book Cafe「ホンバコ」の事業化に向けて準備中。

インタビュー実施日:2015年2月1日

 

— 簡単な自己紹介をお願いします。

鳥取市出身、広島大学大学院休学中のりょうかんです。
この度、鳥取に「ホンバコ」というブックカフェをOPENすることになりました。

— 休学中なんですね。

はい(笑)

休学2年目なんですが、昨年度は熱海のまちづくり団体・NPO法人atamistaで1年間インターンシップをしていました。
今年度は4月から12月までヒッチハイクで西日本を中心に放浪して、年末から鳥取に戻って来て、ホンバコの準備を進めてる感じです。
(詳しくはこちらをご覧ください。 → プロフィール

— インターンの話や、ヒッチハイクの話も聞いてみたいですが……、本題から外れるので今回はやめておきます。
ホンバコはどういった経緯で始められることになったんですか?

正確には、まだOPENしたわけじゃなく準備中なんですけどね。

最初のきっかけは、昨年2014年11月22日~24日に開催された『リノベーションスクール@鳥取』に参加したことでした。

リノベーションスクール自体を簡単に説明すると、実際の遊休不動産を対象に10人ぐらいの受講生が中心となって4日間もしくは3日間で”収益性のある&エリアにインパクトを与えられる”リノベーション事業プランを練り、最終日にその不動産オーナーさんに向けてプレゼンをするイベントです。
更にそのプレゼンを聞いた不動産オーナーさんが「いいね!やろう!」と言ってくだされば、実際に事業化に向けて動き始める。そこまで見据えた、『リノベーションまちづくり』の実践の場がリノベーションスクール(以下、RS)です。

そんなRSで、僕のユニット(グループ)の対象物件だったのが今回ブックカフェをOPENする物件であり、僕たちがプレゼンした提案が『ホンバコ』でした。
そして、そのプレゼンの中で「この事業を僕がやります!」と名乗りを上げた、と(笑)

— 「僕がやります!」ってかなりインパクトありますね!

ホンバコの構想の種は、僕自身が持っていたものでしたし、最初から「僕があの物件で何かやるとしたら、図書室かな〜」みたいな発言をしてたので(笑)

それに、100人以上の見てる前、更には不動産オーナーさんの目の前で宣言してしまったので、もう後には引けないですよ。
なので、現在はその実現に向けて準備をしている状況になります。

— 具体的には、どんな事業提案をなされたんですか?

まず物件の特徴から説明しなきゃいけないですね。

この物件のオーナーさんは、現在鳥取市内で自家焙煎のコーヒー豆の販売を行っている阿部珈琲㈱の方で、平成18年までこのオーナーさん自身がこの場所で喫茶店を経営されていたんです。

場所は、鳥取駅から伸びる若桜街道と呼ばれる鳥取のメインストリートの本通りから少しだけ路地を入った辺りになります。

物件位置

隠れ家的な雰囲気の外観に、1階の客席部分には特徴的なフォルムの間仕切りが残っていて、2階は和室になっています。

外観&内装

更に、この物件の裏手からは2013年まで今井書店があった跡地が見えます。
僕自身、高校生の頃まではこの今井書店にはよく通っていたので、僕の中にはこのエリアには”本”というイメージがありました。

今井書店跡地

8年前までオーナーさん自身が喫茶店を営業されていたということでこの場所でコーヒーが親しまれていたという物件に刻まれている歴史と、2年前まで近くに市民(僕)に親しまれていた書店があったというエリアに刻まれている本のイメージをふまえた上で、ブックカフェという提案をさせていただきました。

— なるほど。それでブックカフェなんですね。ホンバコの名前の由来はあるんですか?

ホンバコの名前の由来は、その名の通り「本が入った箱」です(笑)
僕たちはこの本が入った箱を重ねて本棚にしようと思ってます。イメージはこんな感じ。

本棚

なんでこんなスタイルにするかと言うと、『本を介して人がつながる』というホンバコのコンセプトが関係してきます。

— そのコンセプトの話を聞いてもいいですか?

はい。長くなりますけど(笑)
この『本を介して人がつながる』というコンセプトを実現するために考えているのが、次の3つの方法でして。

まず1つ目は、この箱1つ1つに「色々な人の十人十色なオススメ本」を入れるということ。

例えば、男らしくありたいと語る県庁職員のオススメ本、トリの話しba主催者のオススメ本、ヒッチハイク日本一周中の女性のオススメ本、話題のかつ江さん作者のオススメ本、鳥取で映画祭を開きたいと話す24歳のオススメ本、などなど。
読みたくなりません?(笑)

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その人の生き様や人生観、価値観って、読んでる本に表れてくると思うんですよ。
わかりやすい例を挙げれば、ワンピースをオススメする人は絶対に仲間想いな人じゃないですか(笑)
Newtonばっかり読んでる人は科学オタクで超絶面白い話が聞けそうな気がするでしょ?

そうやってオススメ本を置くことで、本をオススメした人と、その本を読む人とが、つながると思うんです。

オススメ本

2つ目は、「感想を共有・シェアしよう」ということ。

面白い本を読んだら、誰かと感想を共有したくなりません?
例えば、「この本を読んだらヒッチハイクで旅をしたくなりました!」とか。「ここに書かれてること、まさに実践してるよ!」とか。「この台詞で鳥肌立っちゃった」とか。

僕にとって、ヒッチハイクしたくなった本はホリエモンの「ゼロ」って本ですし、サッカー日本代表の長谷部の「心を整える」の中で書かれてた『ひとり温泉のススメ』はまさに実践してることでしたし、宇宙兄弟で六太が宇宙に行った時に日々人から来た『楽しいだろ?宇宙って』ってメッセージはまじで鳥肌立ちましたし。

そういう感想って、誰かに伝えたくなると思うんですよ。

だから、そんな感想は本の帯やしおりに書いちゃおうよ!と。
そしたらみんなの感想を共有出来るじゃないですか。
もしかしたら読む度に同じ人と同じ箇所に反応してて、「天沢聖司って誰だろう?」みたいな映画的な出会いがあるかもしれない(笑)

こうして感想を共有することで、前に読んだ人と、次に読む人が、つながるかもしれないですよね。

感想共有

そして、最後の3つ目は、「まちにホンバコが飛び回る」ということ。

今までの2つの仕組みでホンバコにはたくさんの人の想いが詰まってきますよね。
こんなに人の想いがたくさん詰まったホンバコを、この建物の中だけに留めておくのはもったいないと思いませんか?

だから、鳥取の街のいろんなお店や場所にホンバコを出張させようと思ったんです。

僕自身、高校卒業以来鳥取を離れていて知らなかったんですが、RSの時に鳥取市内を見渡したら、鳥取にはたくさんの魅力的なお店や人で溢れているんですよね。
デートに最高なcafe SOURCEや、女の子に人気のcafe-nee、日本一パンが美味しいと噂のLe Cochon d’Or、全国から本好きが集まる定有堂書店、「図書館の中にある学校」がコンセプトの青翔開智中高一貫校。他にも、TAO CAFE、食堂カルン、森の生活者HUMAN THINGSRelate worksborzoi recordcotomeyaMOBS FELLAS星粒憩食店、などなど。

最初から箱に入っているので、出張もしやすいわけですよ。本棚から1箱ホイッって持っていけばいいので。

すると本棚の一部にスペースが空くでしょ?
そこに「○○さんのオススメ本は、cafe SOURCEに出張中!」みたいなメモとショップカードとかメニューが一緒に置いてあると、そのお店にもちょっと行ってみようかな?って思うじゃないですか。
逆に、そのお店でホンバコの本を読んだ人が、「他にどんな人の本があるんだろう」ってこっちにも足を運んでくれるかもしれない。

そうやって、人が街を巡回し始めると、街がもっと面白くなるし、楽しくなると思うんです。

ホンバコによって、街のコンテンツと、この街に住む人が、つながる、と。

ホンバコ出張

こうやって、本をきっかけに人と人がつながる、そして、街と関わりを持つきっかけに、ホンバコがなればいいな、って思ってます。

— 凄く良いコンセプトで、ワクワクしますね!
どんな人に来てもらいたいですか?

とにかく本が好きな人に来てもらえたら嬉しいですね。
別に活字の本じゃなくても、漫画や雑誌、写真集とかでもいいので、“本”が好きな人に。

年間何百冊も読んでるような人はもちろん、年間数冊しか読まないけど自分は本が好きだなって思ってる人が集える場になればと。

そもそも、僕自身も一般的に『本の虫』と呼ばれるような人ほど本を読んできたわけじゃないですからね(笑)
文学少年というより、スポーツが好きなアクティブな人間なので(笑)

ただ、昔から本を読むのは好きで。
学生時代は本を読まずとも図書館・図書室に入り浸ってましたし、暇な時は書店に行くことも多かったんです。
ヒッチハイクで放浪してる時も、各地の書店はチェックポイントでしたし、友達の家に泊めてもらった際もその子の本棚にある本が気になってりしてました。

ふとしたタイミングで訪れる本との偶然の出会いとか、本棚から透けて見えるその人の人間性とか、そんなものが感じられる「街のみんなの本棚みたいな図書館」を作れたらな〜というのが、ホンバコの発想の源泉にはあるんです。
なので、本が好きな人が気軽に集まれる場所になると嬉しいです。

更には、そんな人達が心地よく本を読める空間を作っていきたいなと思っていて。

RSの時にユニットメンバーの1人が描いてくれたパースが、その全てを語ってくれてるんですけど、
カウンター席で、ソファー席で、2階の和室に寝転びながら、ハンモックに揺られながら、晴れてる日には2階外のテラスで……、その日の気分に応じて、好きなスタイルで本を読める空間を作ろうと思ってます。
これが実際に出来上がった姿を想像すると、今からワクワクします(笑)

パース

— 確かにこの絵は、本当に素敵ですね!
こうやって楽しげにビジョンを語られると、早く実現した姿を見たくなります(笑)

現在OPENに向けて準備中とのことですが、いつ頃、OPENの予定なんですか?

僕も、早く実現させたくてウズウズしてます(笑)

OPENは、2015年5月23日(土)を目指してます!
ちょうどRSから半年後のタイミングなので、この日を設定しました。
正直、かなり前倒しにしたので、間に合うのか不安ですけど…。この日を目標に突っ走っていきたいと思ってます!

— おぉ!!5月23日が楽しみですね!
具体的な事業の詳細とかも決まっていたりするんですか?

まだ本決まりじゃないですし、これから微調整等もあると思いますが、現時点で決められる部分は決めています。
画像を見てもらうのが早いですかね。

営業時間等

営業時間に関しては、夜を重点的に考えました。なぜなら、僕自身が訪れる立場だとして、夜に営業してると嬉しいから(笑)
昼間なら公立図書館や書店も開いてるわけですよ。
この場所は夜にこそ真価が発揮されると思っています。

メニューは、もちろん阿部珈琲さんの豆を使ったコーヒーを中心に考えてます。
その他にも、本を読むのに適したメニューを考えていく予定です。

個人的には、熱海や萩でお世話になった陶芸家の陶器で、お世話になった人が作っている西条の賀茂泉や能登の宗玄酒造の日本酒を提供出来たらな〜なんて思ってます(笑)
(もちろん地のモノも)

— なるほど!全国各地を放浪していたからこそ、というストーリーのあるメニューになりますよね!

あとは、僕自身がイベントが好きなのでいろんなイベントを仕掛けていきたいですね。

月に1回開催されてる「いなばのお袋市」に合わせて朝活イベントとか、オススメ本について語るトークイベントとか。
企画する僕やスタッフが、もしかしたらお客さん自身が企画することもあるかもしれないですけど、企画する人自身が心から「おもろいやん!」と楽しい気持ちになれるものをしていきたいです。

街を面白く楽しくしよう!と言うのであれば、まず自分達が面白く楽しいことをしてないとダメだと思うので。
とは言え、しっかりと継続性は考える必要はあるので、右手で遊び心を持ちながら、左手でちゃっかりそろばんを弾いてるイメージで(笑)

— 一過性のブームで終わってしまうと意味ないですもんね。

本当にそこはしっかりと考えていきたいですね。
事業として健全に稼いで、それを街に再投資して、次の世代に引き継いでいく。
そのサイクルをしっかりと繋いでいくことを頭の片隅に置きながら、ホンバコの実現に向けて進んでいこうと思います!

— 今後のホンバコの動きはどこでチェック出来るのでしょう?

ホンバコのFacebookページを開設しました。( https://www.facebook.com/honbako.tottori )
ここに随時情報をUPしていこうと思っています。
特設WEBサイトも現在準備中なので、こちらも完成次第、アナウンスする予定でいます。

直近では物件のお掃除ワークショップが( 2月7日(土) 10:00~ に)予定されてますし、3月4月には内装をDIYで作っていくつもりなのでお手伝いも募集しようと思ってます。
同じ時期にはクラウドファンディングも行う予定になっているので、是非そちらへの協力もお願いしたいです。
ホンバコ基金という寄付も同時に募っていますので、ご連絡いただけたらと思います。

— 是非、ホンバコ基金へのご協力、そして、ホンバコのFacebookページに「いいね!」をよろしくお願いします!
本日はどうも、ありがとうございました!
ホンバコのOPEN、楽しみにしてます!

鳥取・実家にて自問自答

ABOUT ME
りょうかん
1990年11月 鳥取市生まれ / ブロガー兼WEBライター / 鳥取と熱海の二拠点生活中 / ✍毎日noteを書いてます / Amazonほしいものリスト / お仕事のご依頼は こちら を参照ください