どうも、りょうかん(@ryokan_1123)です。
森岡毅さんの「苦しかったときの話をしようか」を読みました。
この本では、USJ復活の立役者で敏腕マーケターの著者が、「就職活動」を控えて悩んでいる大学生の娘に向けて『働くことの本質』を語っている内容になっています。
✅ 就活が迫って不安に押しつぶされそう
✅ キャリア形成に強い不安を感じている
✅ 転職などの岐路を支える指針がほしい
という人は全員読むべき一冊です。
✔︎ 「苦しかったときの話をしようか」の概要を解説
✔︎ 自分の特徴を知るための基礎能力(コンピテンシー)の分類
✔︎ 本書を読んだ個人的な感想
森岡毅さんの「苦しかったときの話をしようか」ってどんな本?【概要】
「苦しかったときの話をしようか」は、2019年4月11日に発売された書籍です。
全308ページと文量のある本ですが、集中して読めば【約4時間】で読み終えることができます。
ザックリと内容を紹介すると、
・大学生の娘に向けて本人の培ってきた働き方のノウハウをまとめている
・自分で働き方を考える際に必要な「フレームワーク」が紹介されている
・一般論だけではなくドメスティックに書かれているので言葉が胸に響く
という感じ。就活生はもちろん、転職を考えている全ての社会人にオススメしたい内容です。
著者の「森岡毅さん」ってどんな人?
著者の「森岡毅さん」のプロフィールも紹介しておきます。
森岡毅(もりおかつよし)
・1972年生まれ 兵庫県伊丹市出身
・戦略家、マーケター
・神戸大学経営学部卒業
・1996年 P&G入社(北米バンテーンのブランドマネージャーなど歴任)
・2010年 窮地にあったユー・エス・ジェイ(USJ)に入社
→ 革新的なアイデアを次々投入してUSJの業績をV字回復させる
・2017年 USJを退社して、マーケティング精鋭集団「刀」を設立
→ 「マーケティングで日本を元気に」を大義に複数のプロジェクトを推進中
ハリー・ポッターなどの誘致によってUSJを復活させた話を元に「マーケティング」のイロハをまとめた書籍『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門』はベストセラーになっています。
ちなみに、上記の書籍は、当時高校生だった娘でもわかるように書いたそうなので、ぜひ合わせて読んでみてください。
・USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門
・確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケティングの力
・マーケティングとは「組織革命」である。
「苦しかったときの話をしようか」の目次は?
「苦しかったときの話をしようか」の目次は下記の通りです。
はじめに 残酷な世界の “希望” とは何か?
第1章 やりたいことがわからなくて悩む君へ
第2章 学校では教えてくれない世界の秘密
第3章 自分の強みをどう知るか
第4章 自分をマーケティングせよ!
第5章 苦しかったときの話をしようか
第6章 自分の “弱さ” とどう向き合うのか?
おわりに あなたはもっと高く飛べる!
第5章以外では、かなり体系的にノウハウが整理されてまとめられています。
一方で、第5章には、著者自身の社会人になって10年間にあった「情けなく惨めな黒歴史(実話)」が書かれているんですが、正直めちゃくちゃ胸に響きました・・・
ビジネスパーソンのコンピテンシー(基礎能力)の分類によって自分の特徴を知ろう
「苦しかったときの話をしようか」では、『そもそも人間は平等ではない』という前提の元、オリジナルスペックのほとんどは神様のサイコロで決められていると書かれています。
その上で、自分で人生を切り開くためにコントロールできる変数は
① 己の特徴の理解
② 特徴を磨く努力
③ 戦う環境の選択
の3つだけしかなく、まずは「己の特徴の理解」をするところから始めようと綴られています。
ビジネスパーソンのコンピテンシー(基礎能力)の3分類
自分自身の特徴を理解するために、人間の強みを大きく3つに分類する方法が紹介されていました。
それが下記の通りです。
✔︎ Tの人(Thinking)
[戦略性が強みになる人]
知的好奇心をガソリンにして考える力を磨き、より大きな結果を出すことでキャリアを築くタイプ
✔︎ Cの人(Communication)
[伝える力/人と繋がる力が強みになる人]
強い対人コミュニケーションが武器で、人と人を繋げることで新たな価値を生み出すタイプ
✔︎ Lの人(Leadership)
[変化を起こす力/人を動かす力が強みになる人]
自分が起点となって周囲を動かし、組織に高いパフォーマンスを発揮させるタイプ
このような自己分析法には「ストレングスファインダー」などがありますが、上記の分類はこれらよりも端的に簡潔に整理しやすい方法論ではないかなと感じました。
本書では、これらのタイプ別(組み合わせも含める)にどんな風に考えて磨く努力や環境選択をすると良いのかも書かれています。
より詳細についてはぜひ「苦しかったときの話をしようか」を読んで確認してみてください。他にも有益な体系論が載っているのでめちゃくちゃ参考になるはずです!
「苦しかったときの話をしようか」を読んだ感想【書評まとめ】
この記事では、「【書評】森岡毅さんの「苦しかったときの話をしようか」はキャリアに悩む全人類に読んでほしい一冊【大学生必見】」について書いてきました。
ぶっちゃけ大学生は全員読むべき書籍だと感じます。また、社会人の中でも転職を考えるような人も読むと学びがめちゃくちゃ多いんじゃないかなと!
個人事業で活動している僕自身も、何度でも読み返したいと思わされるぐらいの学びの多さでした。
今回の記事では書きませんでしたが、日記的に毎日更新している note.mu で書いた「人がもっとも苦しいのは「自己肯定感が低い」とき。」という記事も本書の内容を参考にまとめたものなので合わせて読んでみてください。
✔︎ 大学生の娘に向けて「働き方の本質」を伝えている
✔︎ 働き方を考える「フレームワーク」も紹介されている
✔︎ かなりドメスティックな内容でめちゃくちゃ胸に響く
というわけで、今回の記事は以上です。
では、また!