書評(おすすめ本) PR

【書評】デービッド・アトキンソンさんの「日本人の勝算」には人口減少&高齢化に悩む地方の生存戦略が書かれてる!

記事内に商品プロモーションを含む場合があります
⏱ この記事は約 12 分で読めます

どうも、りょうかん(@ryokan_1123)です。

デービッド・アトキンソンさんの「日本人の勝算」を読みました。

この本では、元ゴールドマン・サックスの伝説的アナリストが118人の海外エコノミストの論文やレポートを分析し、日本の「人口減少×高齢化」の影響を検証した結果の『日本経済を維持成長させるための方法』がまとめられています

✅ 日本経済の立て直しの方法論を知りたい
✅ 地方衰退に対する抜本的対策を学びたい
✅ 経済学をデータでひも解いて分析したい

という人が読むとめちゃくちゃ参考になる一冊です。

中でも、「経営者」「政治家」「行政職員」の方々にはぜひ読んでもらいたい!

りょうかん
りょうかん
本記事では、本書の要点を噛み砕いてまとめています!

当記事の内容

✔︎ 「日本人の勝算」の概要を解説
✔︎ 本書で提言されている今後の生存戦略を紹介
✔︎ 本書を読んだ個人的な感想

読書で効率よくインプットしたい人には、耳で楽しむ読書アプリをオススメします。僕は下記の2つのアプリを利用していますが、どちらも初回30日間の無料体験できるので、ぜひこの機会に試してみてください!

(この記事で紹介している『日本人の勝算』は、audiobook.jp で購入可能です!!)

Audible (オーディブル)
・提供:Amazon
・月額:1,500円(毎月1冊分無料)
・無料体験:30日間(1冊分のコイン付与)
・解約後の聴読:可能
→ 毎月1冊を購入できるサブスク型

オーディオブック (audiobook.jp)
・提供:株式会社オトバンク
・月額:750円(聴き放題プラン)
・無料体験:30日間(聴き放題)
・解約後の聴読:不可
→ 読み放題で購入は不可の図書館型

Audible(オーディブル) - 月額1,500円

Audible (オーディブル) – 月額1,500円

Audible, Inc.無料posted withアプリーチ

オーディオブック (audiobook.jp) - 月額750円

オーディオブック (audiobook.jp) – 月額750円

OTOBANK Inc.無料posted withアプリーチ

デービッド・アトキンソンさんの「日本人の勝算」ってどんな本?【概要】

日本人の勝算」は、2019年1月11日に発売された書籍です。

全323ページの本なので、集中して読めば【約3.5時間】ほどで読み終えることができます。

ザックリと内容を紹介すると、

・日本経済の維持成長のために取り組むべき生存戦略を提言している
・海外経済学者の論文の分析結果をもとに日本の方向性を示している
・人口減少社会では「最低賃金アップ」が必要な理由を解説している

という感じかなと。

りょうかん
りょうかん
本書の最大の提言は【日本の諸問題の多くは「最低賃金の引き上げ」で解決できる】ということです!

著者の「デービッド・アトキンソンさん」ってどんな人?

著者の「デービッド・アトキンソンさん」のプロフィールも紹介しておきます。

デービッド・アトキンソンさん
・1965年生まれ イギリス出身
・文化財の修理施工を行う「小西美術工藝社」会長兼代表取締役社長
・オックスフォード大学 日本学科 卒業
・裏千家入門(茶名「宗真」拝受)
・1992年 金融企業「ゴールドマン・サックス」に入社
・金融調査室長として日本の不良債権の実態を暴くレポートを発表
・2009年 創立300年余の「小西美術工藝社」に入社
・2017年から 日本政府観光局 特別顧問 を務める

ベストセラー著書『新・観光立国論』も合わせて読んでみると学びが深くなるかなと!

 

「日本人の勝算」の目次は?

日本人の勝算」の目次は下記の通りです。

はじめに 日本人の勝算

第1章 人口減少を直視せよ
—— 今という「最後のチャンス」を逃すな

第2章 資本主義をアップデートせよ
—— 「高付加価値・高所得経済」への転換

第3章 海外市場を目指せ
—— 日本は「輸出できるもの」の宝庫だ

第4章 企業規模を拡大せよ
—— 「日本人の底力」は大企業でこそ生きる

第5章 最低賃金を引き上げよ
—— 「正当な評価」は人を動かす

第6章 生産性を高めよ
—— 日本は「賃上げショック」を生まれ変わる

第7章 人材育成トレーニングを「強制」せよ
—— 「大人の学び」は制度で増やせる

おわりに

りょうかん
りょうかん
全体的にデータを踏まえて解説しているので、非常に納得感を抱くことができます!

 

「日本人の勝算」で提言されている生存戦略とは?

著者のデービッド・アトキンソンさんが「日本人の勝算」で提言している内容は、下記の3点です。

① 生産性向上にコミットして「高生産性&高所得資本主義」を実施すること

② 上記の内容を実現するために「企業規模拡大」を促す政策を実施すること

③ 制度を整備するだけでなくて「最低賃金の継続的な引き上げ」を行うこと

この3点の提言を示している根拠を簡単に紹介していきます。

日本は世界で最も恐ろしい「デフレリスク」を抱えてる?

まず、大事なのは「日本経済は最強のデフレリスクを抱えている」という事実を認識することです。

日本人の勝算」で取り上げられているデフレリスクは下記の通り。【需要要因】と【供給要因】の2パターンに分けて解説されています

【需要要因】

① 人口減少
→ 人口減少によるデフレ圧力は、人口増加によるインフレ圧力の倍ぐらい大きい

② 少子高齢化
→ 65歳以上の人口が増えることは、そのものがデフレ要因だと断言されている

③ デフレ傾向
→ 資産を持ち収入の少ない高齢者層はデフレ傾向を好むため、政治的にもインフレ政策を打ちにくくなる

④ 産業構造の変化
→ 高齢化に伴い、介護などの生産性の低い仕事の需要が強まるためにデフレ圧力がかかる

⑤ 外国資産売却
→ 高齢者層が資産(外国資産)を売って生活費に充てる傾向が高まるため、円高につながってデフレ圧力が増す

【供給要因】

① 企業の生き残り競争
→ 人口減少により消費需要が減ることで、企業が生き残りのために「Last man standingu利益」を狙う戦略を取り始める(これまでのデフレ主因)

② 労働分配率の低下
→ 上記の戦略を実行する上で、企業が内部留保を増やして「労働分配率(≒人件費率)」が著しく低下する(かなりのデフレ圧力が生じることが指摘されている)

③ 最低賃金の低さ
→ 国際的に「最低賃金」がかなり低いため、労働分配率の低下を促進してしまう

④ 低賃金の外国労働者の受け入れ
→ 労働人口に占める最低賃金層の割合が増加するため、さらなる労働分配率の低下に繋がってしまう

これらの要因の詳しい説明はぜひ本書を読んで確認してみてください。

デフレリスクに対してどうすればいい?→「高付加価値・高所得経済」への移行を推進

では、最強のデフレリスクを抱える日本経済は、どうしていけばいいのでしょう?

日本人の勝算」では、その唯一の答えとして【高付加価値・高所得経済(High road Capitalism)】を挙げています。

その理由は、

1.社会保障制度の維持と充実のためには「生産性向上」は必須である

2.国の借金の問題を解消するためにも「生産性向上」は不可欠である

3.世界で唯一の人口激減社会で経済を成長させるためには、どの先進国より高い生産性を実現する必要がある

の3点。キーワードは【生産性の向上】です。

要するに、日本は世界でもっとも「経済成長を生産性向上でカバーする必要性の高い国」だということを正しく認識すべきだということ。

そして、生産性向上をさせるための効果的な方法として、「企業規模を大きくすること」「最低賃金を引き上げること」の2つが紹介されています。

企業規模が大きくなると「生産性」は上がるの??

日本人の勝算」を読んで驚いたのが、日本の生産性が低い原因として「企業規模の小ささ」を挙げられていたことです。

世界各国で行われた分析によると、企業規模の大きさと生産性の高さには強い相関があると判明しているとのこと。(産業の分野を問わず大企業の生産性の方が高くなる)

ですが、日本は「小規模企業に勤務する労働者の比率が他の先進国より高い」ため、全体の生産性が低い水準から伸びないのではないかと。

つまり、産業を問わず企業統合などを推進することで、企業規模を拡大させる必要性は大きいだろうと推測されているそうです。

最低賃金引き上げが生産性向上において望ましい理由とは?

では、最低賃金の引き上げについてはどうでしょう?

日本人の勝算」では、最低賃金の引き上げが望ましい理由として下記の6点がピックアップされています。

① 最も生産性の低い企業をターゲットにできる

② 効果が所得上位層にも波及する(底上げ効果)

③ 消費への影響が大きい(低賃金層は消費性向が高い)

④ 非就職層を刺激して雇用を拡大することができる

⑤ 弱体化した労働組合に代わり労働分配率向上を促せる

⑥ 経営者層に対して生産性向上の「強制力」が生まれる

これらの効果を期待して、最低賃金を引き上げる政策に取り組む国(イギリス)も現れているそうです。

ただ、最低賃金を引き上げると経営者が雇用を減らすのではないかという懸念もあります

が、海外の80以上の関連論文をメタ分析した結果、

最低賃金の水準を引き上げても
総じて雇用が減少することはない

と断言ができるほどの検証データが出ていると言います。(ただし、女性のパートタイマーには影響が出ることも確認されている)

りょうかん
りょうかん
OECDの分析によると、高所得者層の収入をアップする政策よりも低賃金層の収入増に繋がる政策の方が経済成長を促すのに効果的だとのことです!

 

この他にも、日本の最低賃金が都道府県別に設定されていることも「ナンセンス」だとバッサリ断言しています。

そのあたりの理由などを含めて興味深い指摘が盛りだくさん書籍です。ぜひ読んでみてください!

 

「日本人の勝算」を読んだ感想【書評まとめ】

この記事では、【書評】デービッド・アトキンソンさんの「日本人の勝算」には人口減少&高齢化に悩む地方の生存戦略が書かれてる!について書いてきました。

本書は日本全体に対する提言が載っていますが、僕には「地方衰退に対する生存戦略」が書かれているように感じました

マッキンゼーのレポートによると、世界的にも生産性向上の最大の足かせは「経営者」だと分析があるようです。特に、中小企業の経営者の質が低いとのこと。

つまり、生産性向上を経営者に委ねるのは悪手なため、最低賃金の引き上げで強制的に経営者の意識に刺激を与え、企業のあり方を変えていくこと自体が唯一の生存戦略だという話です。

りょうかん
りょうかん
この内容を踏まえてどうするのかが大事ではありますが、めちゃくちゃ参考になる書籍だと断言しておきます…!!

全国各地でまちづくりや地方創生に取り組む「経営者」や「政治家」「行政職員」は、必読の一冊とも言える書籍です!ぜひ読んでみてください!

本書の内容まとめ

✔︎ 日本の経済成長にとっての生存戦略が提言されている
✔︎ 海外の経済学者の論文を分析した結果が書かれている
✔︎ 一律で「最低賃金」を高める必要性が解説されている

読書で効率よくインプットしたい人には、耳で楽しむ読書アプリをオススメします。僕は下記の2つのアプリを利用していますが、どちらも初回30日間の無料体験できるので、ぜひこの機会に試してみてください!

(この記事で紹介している『日本人の勝算』は、audiobook.jp で購入可能です!!)

Audible (オーディブル)
・提供:Amazon
・月額:1,500円(毎月1冊分無料)
・無料体験:30日間(1冊分のコイン付与)
・解約後の聴読:可能
→ 毎月1冊を購入できるサブスク型

オーディオブック (audiobook.jp)
・提供:株式会社オトバンク
・月額:750円(聴き放題プラン)
・無料体験:30日間(聴き放題)
・解約後の聴読:不可
→ 読み放題で購入は不可の図書館型

Audible(オーディブル) - 月額1,500円

Audible (オーディブル) – 月額1,500円

Audible, Inc.無料posted withアプリーチ

オーディオブック (audiobook.jp) - 月額750円

オーディオブック (audiobook.jp) – 月額750円

OTOBANK Inc.無料posted withアプリーチ

 

というわけで、今回の記事は以上です。

では、また!

 

ABOUT ME
りょうかん
1990年11月 鳥取市生まれ / ブロガー兼WEBライター / 鳥取と熱海の二拠点生活中 / ✍毎日noteを書いてます / Amazonほしいものリスト / お仕事のご依頼は こちら を参照ください