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【書評】越智啓太さんの「恋愛の科学」で統計的に信頼性の高い恋愛心理学を身につけよう【モテる方法】

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どうも、りょうかん(@ryokan_1123)です。

越智啓太さんの「恋愛の科学」を読みました。

この本では、統計的に信頼性や妥当性の検証をされた「恋愛研究」の最新データが紹介されており、自分の恋愛傾向を「科学的な心理尺度(心理テスト)」で測定することができます

✅ 恋愛の科学的な研究結果を知りたい
✅ 自分の恋愛傾向や個人差を調べたい

✅ モテるための恋愛心理学を学びたい

という人が読んでおくと参考になる一冊です。

りょうかん
りょうかん
偏差値を算出できる13個の恋愛心理尺度(心理テスト)や恋愛傾向カルテなども記載されています!

当記事の内容

✔︎ 「恋愛の科学」の概要を解説
✔︎ 本書に書かれている恋愛の新常識を紹介
✔︎ 本書を読んだ個人的な感想

越智啓太さんの「恋愛の科学」ってどんな本?【概要】

恋愛の科学」は、2015年7月14日に発売された書籍です。

全269ページの本なので、集中して読めば【約2.5時間】ほどで読み終えることができます。が、付録の各種心理テスト(心理尺度)を実施しながら読むと、もう少し時間がかかるかなと。

ザックリと内容を紹介すると、

・恋愛心理学において役に立つ最新のデータを幅広く解説している
・海外の研究だけでなく著者が日本で検証したデータも載っている
・科学的に有効な心理尺度によって自分の恋愛傾向の測定もできる

という感じです。

りょうかん
りょうかん
これまでの恋愛の常識が崩れるような内容が盛りだくさん!

著者の「越智啓太さん」ってどんな人?

著者の「越智啓太おちけいたさん」のプロフィールも紹介しておきます。

越智啓太(おちけいた)
・1965年生まれ 横浜市出身
・法政大学 文学部 心理学科 教授
・臨床心理士(犯罪心理学者)
・学習院大学大学院 人文科学研究科 心理学専攻 修了
・警視庁科学捜査研究所 研究員 などを経て現職に
専門は「プロファイリング」や「虚偽検出」など

本来の専門分野は「犯罪心理学」であり、特に「デートバイオレンス」や「恋愛ハラスメント」「ストーキング」などが中心のようです。

そのために恋愛そのものを深く理解する必要があり、研究に力を入れた結果、恋愛心理学についても専門性が高まっていったとのこと。

関連著書にも興味深いものが多いので、気になる書籍があればぜひ読んでみてください!

 

「恋愛の科学」の目次は?

恋愛の科学」の目次は下記の通りです。

はじめに

第1章 愛を測定し診断する心理学
01 愛の深さを測るものさしをつくる
02 スタンバーグの愛の三角理論
03 リーのラブスタイル理論

第2章 モテるための心理学
01 恋愛にとってルックスはどのくらい重要か
02 それでも、美人やイケメンが好きな人たち
03 モテるためにはどんなメイクがいいのか
04 赤い服を着ると女性はより魅力的になるか

第3章 恋に落ちる過程の心理学
01 ひとめぼれで運命の人は見つかるか
02 愛の吊り橋効果は本当に使えるのか
03 ビールを飲むと恋に落ちやすくなるか

第4章 告白と両思いを成就する心理学
01 告白を成功させる心理学
02 恋愛における戦略的自己呈示

第5章 恋は盲目の心理学
01 愛の結晶化作用
02 恋は本当に盲目なのか — Love is Blind 効果

第6章 愛が壊れていく過程の心理学
01 愛はどのように終結していくのか
02 どうやって別れるか、どうやって別れを阻止するか
03 「別れの不安」が実際に別れを引き寄せる

第7章 好きなのに傷つける理由の心理学
01 デートバイオレンス加害者の分類と行動の予測
02 危険な相手と別れられない理由
03 ストーキングの心理学

あなたの恋愛傾向カルテ
心理尺度の技術的な解説
引用・参考文献

終わりに

りょうかん
りょうかん
気になる章だけ読んでも参考になります!

「恋愛の科学」に載っている13の心理尺度とは?

恋愛の科学」で紹介されている「13個の心理尺度」を一覧にまとめておきます。

ちなみに、心理尺度とは、心理学において心の状態を測定するためのモノサシのことです。

① 愛情尺度・尊敬尺度・友情尺度
② スタンバーグの親密性、情熱、コミットメント尺度(簡略版)
③ リーのラブスタイル尺度
④ 面食い度
⑤ ひとめぼれ傾向尺度
⑥ 恋愛結晶化尺度
⑦ 恋愛崩壊フェイズを測定する心理尺度
⑧ 恋愛における再確認傾向尺度
⑨ 拒絶敏感性尺度・監視欲求尺度
⑩ 失恋反芻傾向尺度
⑪ 恋愛妄想(空想)傾向尺度
⑫ 女性蔑視評定尺度
⑬ 社会的剥奪感評定尺度

りょうかん
りょうかん
すべての尺度に対して平均点と標準偏差が載っているので、自分の恋愛傾向の偏差値も計算することができます!やってみましょう!

 

心理学で科学的に裏付けされた恋愛の新常識を紹介!

恋愛の科学」ではさまざまな恋愛心理学が解説されていますが、中でも「マジで!?」と感じたものを当記事ではいくつか紹介させてもらいます。

具体的には、

1.友情は愛情に変わるのか?
2.男性の魅力度の要因とは?
3.吊り橋効果は本当なのか?
4.告白成功率を上げる方法はある?
5.ロミオとジュリエット効果の真偽は?
6.失恋の心の傷を癒すもっとも良い方法は?

の6項目について詳細を載せていくので、参考にしてみてください。

1.友情は愛情に変わるのか?

多くの人が一度は「友情と愛情は両立するのか?」という悩みを抱いたことはあるのではないでしょうか。

その悩みに対して、恋愛尺度と友情尺度の測定をした結果が紹介されています。

この調査によると、恋愛と友情には高い相関があったと言います。

つまり、「一緒にいて楽しい」や「一緒に遊びたい」などの友情的感情は恋愛的な感情に転化する可能性が大きいということです。

また、愛情と尊敬の間にもそれなりに高い相関があったとのことなので、「信頼できる」などの気持ちが恋愛に変わる可能性も大きいのだとか!

りょうかん
りょうかん
ちなみに、愛情と好意を混合する可能性が高いのは、女性より「男性」というデータもあるようです。(まあほぼ同程度らしいですがw)

2.男性の魅力度の要因とは?

男性としては、女性から「魅力的」と感じてもらえる要素は気になるところだと思います

著者の研究室では、男性の魅力を表すさまざまな要素の重要度を分析したそうで、その結論としては、

短期的な魅力は「外見的魅力」「交友関係の多さ」が決めて
長期的な魅力は「経済力」「社会性」などが決定付ける

とのこと。つまり、ナンパを成功しやすいのはイケメンに限るというわけですね(笑)

とは言え、長期的に魅力を感じてもらうには「経済力」が必要とは・・・夢がない・・・

りょうかん
りょうかん
ちなみに、女性よりも男性の方が「面食い傾向」が高いのもデータ的な裏付けが取れたそうです!

3.吊り橋効果は本当なのか?

恋愛において有名なテクニックとして「愛の吊り橋効果」があります。いわゆる「ドキドキする状況に置かれると、そのドキドキを恋愛的な感情だと勘違いする」という心理的効果のことです。

この効果を期待して、ジェットコースターやお化け屋敷に挑戦した人も多いのではないでしょうか。

しかし、この心理テクニックを正しく使うには、いくつか注意点があります

その代表的なものとしては、

「ドキドキしたら目の前の人に恋をする」のは間違い

というもの。

理論上の正しい効果は、「ドキドキしたときに目の前に『美しい人』がいれば恋愛感情と誤認してしまう」というものとのこと。

知らずに使ってしまっている人も多いかもしれません・・・

りょうかん
りょうかん
美しくない人が使うと逆効果になる検証結果も出てしまっているんだとか。(ジェットコースターも逆効果)

4.告白成功率を上げる方法はある?

恋愛において「告白を成功させたい」というのは全人類の想いだと思います。

そんな告白の成功率を高める方法としては、

❶ 告白を「懇願型」で行うと失敗しやすい
→ 告白するなら「好意の表明+どうしたいか」の組み合わせえ伝える形がベスト

❷ 出会って13ヶ月以上経過すると失敗の確率が上がる
→ もっとも成功率が高いのは出会ってから「4〜6ヶ月」での告白

の2つについての検証結果が紹介されています。

他にも、グループで遊ぶ・相談に乗る・家族の話をするなどの「友達としての活動」は、いくらやっても告白の成否にはほとんど影響がないのこと。

りょうかん
りょうかん
告白の成功確率を高めるのは「二人でプライペートな時間を共有すること」だということも判明しているようです!

5.ロミオとジュリエット効果の真偽は?

また、反対されると愛情が深まるという『ロミオとジュリエット効果』についての研究結果も紹介されていました。

交際中のカップルから、すでに結婚しているカップルまで、計140組に対して「愛情尺度」と「両親からの反対尺度」の測定を実施した結果、

未婚カップルには確かに相関があった

ということが判明しました。

一方で、結婚しているカップルには効果が確認できなかったという結果も出ているので、利用できるのは未婚のうちだと覚えておきましょう。

りょうかん
りょうかん
ただし、両親からの反対がなくなると急激に恋愛が冷める現象も予想されるとのことです・・・(笑)

6.失恋の心の傷を癒すもっとも良い方法は?

恋愛には「終わり」も付き物です。多くの人が「失恋」で心に傷を負った経験があるのではないでしょうか。

そんな人たちのために、失恋のショックから立ち直るための研究も「恋愛の科学」では紹介されています。

失恋に対する対処行動(失恋コーピング)は、下記の3つのパターンに分かれるそうです。

回避コーピング
「次の恋を見つけようとする」
「他の異性とデートをする」
「スポーツなどに打ち込む」など

拒絶コーピング
「相手のことを考えないようにする」
「相手を見返すための方法を考える」
「思い出の品などを処分する」など

未練コーピング
「相手との関係を戻そうとする」
「思い出の品を取り出して眺める」
「偶然を装って会おうとする」など

この中で、もっとも失恋からの回復が早いのは「回避コーピング」とのこと。

なので、もし可能であれば「回避行動」を取るようにするのがベターです。

りょうかん
りょうかん
それが難しい人は「新しい恋を妄想する」だけでも失恋の傷は癒されるらしいので試してみてください!

 

本記事では上記の6点について解説しましたが、他にも興味深い恋愛心理学の新常識が盛りだくさんに内容になっています。興味のある方はぜひ読んでみてください!

「恋愛の科学」を読んだ感想【書評まとめ】

この記事では、【書評】越智啓太さんの「恋愛の科学」で統計的に信頼性の高い恋愛心理学を身につけよう【モテる方法】について書いてきました。

ぶっちゃけ、この書籍を読んだだけでモテるわけでもなければ、理想のパートナーと出会えるわけでもありません。

ですが、良い恋愛ができる確率を高めてくれることは間違いないのかなと!

また、科学的に正しい理論を知っておくことで、根拠なき恋愛テクニックに振り回されることもなくなります。

りょうかん
りょうかん
正しい恋愛知識を身につけて、素敵な恋愛をしていきましょう!

2015年出版と少しデータも古くはなっていますが、内容自体は参考になるものばかりですので、ぜひ読んでみてください!

本書の内容まとめ

✔︎ 恋愛心理学に役立つデータが幅広く紹介されている
✔︎ 海外の研究だけでなく日本での検証結果も載っている
✔︎ 科学的な心理尺度によって自分の恋愛傾向を測定できる

 

というわけで、今回の記事は以上です。

では、また!

 

ABOUT ME
りょうかん
1990年11月 鳥取市生まれ / ブロガー兼WEBライター / 鳥取と熱海の二拠点生活中 / ✍毎日noteを書いてます / Amazonほしいものリスト / お仕事のご依頼は こちら を参照ください