どうも、りょうかん(@ryokan_1123)です。
これまでの人生で1,000冊以上は漫画を読んできました。
今回は、知人が強烈にオススメしていたこちらの作品を読みました。
美術漫画「ブルーピリオド」。
1巻を読んだ時点でグッと引き込まれてしまう作品で、名言の宝庫すぎる内容に思わず時間を忘れてしまうほどでした・・・
たっけ @takeee814 が絶賛してるから漫画「ブルーピリオド」の1巻を読んでみたんだけど、やばいねこれ。
本当に名言の宝庫すぎる…💍🎁
今日の作業が進まなすぎるので、2巻まで読んだら続きは明日にします
ブルーピリオド(1)
▶︎https://t.co/mfuiqDygkn pic.twitter.com/TpoGLgG1Yp— りょうかん♨️熱海⇄鳥取の二拠点ブロガー (@ryokan_1123) 2019年6月24日
というわけで、この記事では、漫画「ブルーピリオド」で描かれる名言を中心にその素晴らしさを紹介していきます。
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「ブルーピリオド」ってどんな漫画?【あらすじ】
漫画「ブルーピリオド」は、月刊アフタヌーンで連載中の『美術』をテーマにした漫画です。
アフタヌーン公式サイトに掲載されている「あらすじ」を引用しておきます。
成績優秀かつスクールカースト上位の充実した毎日を送りつつ、どこか空虚な焦燥感を感じて生きる高校生・矢口八虎(やぐち やとら)は、ある日、一枚の絵に心奪われる。
その衝撃は八虎を駆り立て、美しくも厳しい美術の世界へ身を投じていく。
美術のノウハウうんちく満載、美大を目指して青春を燃やすスポコン受験物語、八虎と仲間たちの戦いが始まる!
一言で表すなら【美術版のバクマン。】【美術版のBLUE GIANT】という感じかなと。
主人公が、才能ではなく、類まれな「努力と戦略と継続」の力で少しずつ業界を登っていく。そんなアツい青春系の漫画です。
タイトルの意味は? → ピカソの「青の時代」が由来
ちなみに、タイトルの【ブルーピリオド】は、天下美術家・ピカソの「青の時代」にちなんで付けたと、作者の山口つばさ氏がインタビューで答えていました。
≫ ブルーピリオド作者・山口つばさ インタビュー|Bug-magazine
ピカソの「青の時代」とは?
1901年から1904年の4年間。
20代前半のピカソが、「ロシア青(紺青)」と呼ばれる色を基調とした作品を多く発表していた時代のことを指す。
『純粋さ』『静けさ』『憂鬱』というキーワードで語られることが多い。
作中でも『早朝の渋谷って青い』や『サッカー日本代表(サムライブルー)』のような青を切り口にした表現がいくつか登場しています。
りょうかん的なGOODポイント【3選】
個人的に感じるグッドなポイントは下記の3点。
✔︎ 豊富な名言で強烈に感情が揺さぶられる
✔︎ 美術の知識がなくても学びながら読める
✔︎ クリエイターの魂を奮い立たせてくれる
そんな魅力が少しでも伝わればと思うので、ここからは「ブルーピリオド」の名言を紹介していきます。
「ブルーピリオド」のグッとくる名言9選【ネタバレ】
たくさんありすぎて名言を全て挙げるとキリがないので、僕が読んだ1〜2巻から9個を厳選してみました。
① 才能なんかない
才能なんかないよ
絵のことを考えている時間が
他の人より多いだけ
それにね あのね
褒めてくれるのはうれしいけど
やっぱり絵もやり方とか勉強することがあってね
手放しに才能って言われると
なにもやってないって言われてるみたいでちょっと…
高校美術部の先輩が、主人から「才能あるんすね」と言われた直後のシーン。
ブログやライターで成功している人も『文才がある』って語られることが多いけど、結局は考えている時間の長い人が勝ってるだけ。
色々考えて工夫しながらやってんだ!って代弁してもらった気分です。
② あなたが青く見えるなら
でも昔先生に言われた受け売りだけどね
あなたが青く見えるなら
りんごもうさぎの体も青くていいんだよ
この漫画の象徴的なシーン。
感性のまま素直に表現すればいいと語りかけてくれるようです。
③ 頑張れない子は好きなことがない子でしたよ
「好きなことは趣味でいい」
これは大人の発想だと思いますよ
誰に教わったか知りませんが
頑張れない子は好きなことがない子でしたよ
好きなことに人生の一番大きなウエイトを置くのって
普通のことじゃないでしょうか?
何事も、継続したり努力ができる根本には「好き」の感情が必要。
ブログも「書くこと」や「読者からの反応」などが好きになれないと続かない。
④ 好きなことをする努力家は最強!
正直今 揺らいでて
でも確信が持てなくて
美大って俺 入れると思います…?
わかりません!
でも 好きなことをする努力家はね
最強なんですよ!
もう家訓にしたいぐらいの名言。
好きなこと(ブログ)をする努力家(継続すること)を今後も目指し続けたい。
⑤ 冷静になんかなんなよ
俺は今
どの辺にいるんだ?
……いや
冷静になんかなんなよ
今は描いた枚数と上手くなった分だけが
俺の自信だ
クリエイターであれば全員共感するはず。
周りからの評価とか、自分が業界で何番手ぐらいなのかとか、そんなことよりも「積み上げた成果物」だけを信じて進まなきゃいけないと再確認させてくれるシーンです。
⑥ 理論は感性の後ろにできる道だ
慣れない道具は使い慣れるまでに
最低1年はかかるというからね
…なるほど
そりゃそうか
入門書見たって
完璧に使いこなせるわけないよな
本で読んでもわからないから面白いんだ
理論は感性の後ろにできる道だ
だったら
だったらいっそ楽しんで描こう
いっそ遊ぶつもりで
学歴の高い勉強だけできる系の人が躓くのが「正解がない」という部分。
自分の実体験したことから生まれる理論こそが、これからの時代には価値になる。
⑦ 天才と見分けがつかなくなるまでやればいい
特別じゃない
天才にはなれない
やった分しか上手くならない
だったら
だったら
天才と見分けがつかなくなるまでやればいい
それだけだ
これも全クリエイターが心のメモ帳に刻み込んでおくべきシーン。
絶対的な天才を目の前にして絶望するんじゃなく、天才と並んでも遜色ないぐらいに自分を高めればいい。
⑧ でも俺 藝大に行きたい
ごめん…
親不孝でごめんなさい…
でも俺
藝大に行きたい
才能とかないかもしれない
でも俺
今はこの瞬間全部をかけて絵を描きたい
もっとうまくなりたいし
もっといろんな世界をみたい
そのために母さんの協力がほしい
普通の進路を選んでほしいと言う母親に「藝大に行きたい」と説得するシーン。
この前のシーンと合わせて読むとグッとくる。
だけど、作者のインタビューを読むと「このシーンはサラリと描いた」と語られているので、少し拍子抜けしました(笑)
⑨ 俺の絵で全員殺す そのためならなんでもする
美術じゃなくてもよかった?
世田介君に何がわかるんだよ
確かにあのとき体験したことが違うことだったら
今 絵を描いてないかもしれない
でも
今はコレに全部賭けるって言ってんだよ
美術しかないんだよ
こわい こわい
でも殺す
死ぬほどこわいよ
でもそれ以上にひれ伏せたい
俺の絵で全員殺す
そのためならなんでもする
ライバルの天才に「美術じゃなくてもよかったクセに…」と言われたことに対して、説得力を持たない自分の力の無さに絶望と憤りを感じて作品に向かうシーン。
このくらい、全てを賭けて、捧げて、そして狂気にならないと、クリエイティブな世界では戦っていけない。そんなことを実感させられます。
「ブルーピリオド」を読んだ感想【レビュー】
まだ2巻までしか読んでないので、総括的な感想は書けません。が、正直すでに脳をぶっ叩かれるような衝撃を受けてます。
ジャズ青春漫画の「BLUE GIANT」やサッカー青春漫画の「DAYS」のように、愚直に続けることの大切さを教えてくれる名作の匂いが端々から漂ってくる。表現活動(文章)の世界で戦う僕自身、襟を正してもらえるような、読んでいて背筋が伸びる作品です。
現在は【美大を受験する高校編】が描かれていますが、作者のインタビューを読むと、今後は下記のような展開をイメージされているとのことなので、続きもますます気になります。
・美術家のお金のこと
・美術経済がどう回っているか
・作家がどのように食っているか
・卒業してからの話
まとめ:全クリエイターが必読すべき漫画
というわけで、美術漫画「ブルーピリオド」の素晴らしさを紹介してきました。
まだまだ連載途中の作品ですが、クリエイティブ活動をしている全ての人に響く名言がたくさん描かれているので、ぜひ一度手に取って読んでみてください。
アフタヌーン公式サイトで1話目が試し読みできますので、気になる方はこちらもどうぞ。
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というわけで、今回の記事は以上になります。
では、また!