どうも、りょうかん(@ryokan_1123)です。
税理士・大河内薫さん(漫画・若林杏樹さん)の「お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!」を読みました。
この本は、フリーランスになると全員がぶつかる「税金」の悩みについて、日本一フリーランスに優しい税理士がわかりやすく解説している漫画です。
これさえ読めば「確定申告が怖くなくなる」という内容になっています。
✅ 独立してフリーランスになりたい
✅ 副業に挑戦したいけど税金に疎い
✅ 確定申告について無知すぎて不安
という人が入門編として読むべき一冊です。
✔︎ 「フリーランス税本」の概要を解説
✔︎ 学校でも会社でも教えてくれない大切なことを紹介
✔︎ 本書を読んだ個人的な感想
大河内薫さんと若林杏樹さんの漫画「フリーランス税本」ってどんな本?【概要】
「お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!」は、2018年11月8日に発売された書籍です。
全210ページの本ですが、ほぼ9割が漫画なので【約1.5時間】ほどで読み終えることができます。
ザックリと内容を紹介すると、
・フリー漫画家の体験したリアルな税金の不安を解決していくストーリー
・日本で最もフリーランスにやさしい税理士がわかりやすく解説している
・脱サラや副業を検討している人にとっても学ぶと得する方法が盛り沢山
という感じかなと。
著者の「大河内薫さん」と作画の「若林杏樹さん」ってどんな人?
著者(税理士)の「大河内薫さん」と、作画(漫画家)の「若林杏樹さん」のプロフィールも紹介しておきます。
大河内薫(おおこうちかおる)
・税理士(自称:日本一フリーランスに優しい税理士)
・株式会社ArtBiz 代表取締役
・日本では稀な芸術学部出身の税理士
・クライアントにはブロガーやアフィリエイター、クリエイターなどが多く
・ツイッター:@k_art_u
若林杏樹(わかばやしあんじゅ)
・漫画家(ペンネーム:あんじゅ先生)
・5年間勤めた私立大学職員を脱サラして、フリーの漫画家になる
・全く無名でツテなしの状況からSNSを営業ツールとして駆使して活動中
・天才美少女漫画家(自称)
・ツイッター:@wakanjyu321
「フリーランス税本」の目次は?
「フリーランス税本」の目次は下記の通りです。
プロローグ
1章 何が違うの?フリーランスと会社員
大河内先生のやさしい税金講座① 「フリーランスになる!と決めたら、まず何をすべき?」
2章 誰も教えてくれない税金の話
大河内先生のやさしい税金講座② 「所得税の最高税率を下げたのは、意外な彼の方?」
3章 リスクに備える!社会保険
大河内先生のやさしい税金講座③ 「扶養外れちゃうから、パート減らしてるんだ〜」の勘違い
4章 ぶっちゃけどうなの?経費と領収書
大河内先生のやさしい税金講座④ 「いつか来るかも?確定申告の答え合わせとは」
大河内先生のやさしい税金講座⑤ 「ぶっちゃけどこまで?経費あれこれもの申す!」
5章 いざ!確定申告
大河内先生のやさしい税金講座⑥ 「青色申告の会計ソフトって、どれを選べばいいの?」
大河内先生のやさしい税金講座⑦ 「まだまだあるよ!青色申告のすごいメリット」
大河内先生のやさしい税金講座⑧ 「確定申告の作成を、誰かに相談したいと思ったら」
6章 もっと知りたい!節税&お得なテクニック
大河内先生のやさしい税金講座⑨ 「消費税ってどうやって計算するの?」
大河内先生のやさしい税金講座⑩ 「法人化で得をする?いろんないろんな裏話」
大河内先生のやさしい税金講座⑪ 「医療費か薬代でも節税できるって本当?」
7章 実は得する?副業と確定申告
大河内先生のやさしい税金講座⑫ 「絶対に副業を会社にバレたくないなら、知っておきたいこと」
大河内先生のやさしい税金講座⑬ 「いまいちよくわからない仮想通貨の税金バナシ」
エピローグ
あとがき
学校でも会社でも教えてくれない「税金」の大切なこと
「お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!」で紹介されている内容を、一部紹介していきます。
フリーランスの所得税は「申告納税制度」です!
そもそも「確定申告」をはじめとした税金の不安を理解するには、フリーランスの所得税が【申告納税制度】であることを知ることが大事です。
申告納税制度とは?
自分で税金を計算して申告と納税をする仕組み
つまり、所得額や納税額はフリーランス側の自己申告ということです。
その「自己申告」の内容の正しさをチェックするのが『税務調査』ということになります。
そのため、経費などの正当性は税務調査の際に初めて答え合わせをする形になるようです。
なので、100点満点の確定申告を提出しようと気張る必要は一切ないとのこと!
フリーランスと会社員の違いって??
そして、会社員から独立してフリーランスになる人の多くの悩みは「何が違うのかわからない」ということです。
ということで、【フリーランスと会社員の税金面の違い】を表にまとめました。
フリーランス
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会社員
|
|
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収入
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売上(事業所得)
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給料(給与所得)
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税金計算
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自分で確定申告
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会社が年末調整
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税金納付
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自分で納付する
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会社が納付する
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社会保険
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自分で全額負担
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会社が半額負担
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結論
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全部自分でやる
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会社におまかせ
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これを見ればわかりますが、フリーランスは「税金計算」も「税金納付」も「社会保険」もすべて自分でやらないとダメなんですよね・・・
払う必要のある「4つの税金」を知っておこう!
最低限知っておくべき知識として、払うべき「4つの税金」を一覧にしておきます。
① 所得税(税率 5.0〜45%)
自分で計算して確定申告とともに納付
納付期限は「翌年3月15日」
② 住民税(原則一律 10%)
自治体から通知が届く
納付期限は「翌年6月,8月,10月,翌々年1月」
③ 事業税(利益290万円以下は免税)
職種によって税率が変わる
自治体から通知が届く
納付期限は「翌年8月,11月」
④ 消費税(売上1,000万円以上の事業者のみ)
自分で計算して税務署に確定申告
納付期限は「翌年3月31日」
それぞれ納付スケジュールや税率がバラバラなので、ややこしいですよね・・・(こればかりは仕方ない)
ちなみに、事業税は職種によって「0〜5%」の税率が決まります。
第1種事業(税率5%)
幅広いサービス業, 販売業, 製造業, 運送業, 飲食店業, 広告業, 請負業など
第2種事業(税率4%)
畜産業, 水産業, 薪炭製造業(3つのみ)
第3種事業(税率5% or 3%)
3%:医療関係, 士業関係, 理容業, コンサル業, デザイン業など
5%:あんま・マッサージ業, 装飾師業
僕は「ブロガー&ライター」として生計を立ててますが、ライターは文筆業で「0%」ですが、アフィリエイトが中心のブロガーは広告業で「5%」になります。
このような具体的な税金に関する説明からぶっちゃけた話まで、フリーランスが直面する税金の不安に対する答えがほぼほぼ書かれています。
詳しく知りたい方はぜひ本書を読んでみてください!
「フリーランス税本」を読んだ感想【書評まとめ】
この記事では、「【書評】大河内薫さんの「フリーランス税本」は確定申告の不安をサラッと取り除いてくれる神マンガ!(作画・あんじゅ先生)」について書いてきました。
副業解禁の波を受けて、独立してフリーランスとなる人の数も年々増えてきている気がします。
そして、僕の元にも「確定申告のことがよくわからない」という相談の声も届くようになりました。
来年で個人事業歴6年目になるので「フリーランス税本」に書かれていた内容は9割以上知っているものではありましたが、会社員経験のない僕にとっては『違い』を正しく認識できる内容だったなと。
フリーランスの人以外にも、副業で稼いでいる人や脱サラを考えている人にも学び多き一冊ですので、確定申告に不安を感じたらぜひ読んでみてください!
✔︎ リアリティある税金の不安に対して明確な答えが書かれている
✔︎ フリーランスに理解のある税理士がわかりやすく解説している
✔︎ 副業で稼いで確定申告が必要な人も読んでおくべき内容ばかり
というわけで、今回の記事は以上です。
では、また!