どうも、りょうかん(@ryokan_1123)です。
突然のご報告になりますが、タイトルにも書いたとおりホンバコを閉店することにしました。
通常営業は3月10日の土曜日まで。その後も多少のイベント利用はありますが、3月いっぱいで終了となります。
2015年5月から約3年間、ここまで続けてこれたのは、支えてくださったたくさんの方々のおかげです。本当にありがとうございました。
試行錯誤を繰り返してきましたが、たくさん考えて出した結論なので応援していただけると嬉しいです。
この記事では、これまでを振り返っての想いと、今後について、を書いておこうと思います。
たくさん支えられた3年間
振り返ってみると、長く短かった3年間。本当にたくさんの人に支えられてきたなと実感してます。
まず、始まりのリノベーションスクール。これ以上ないほど最高なメンバーに恵まれました。あのメンバーだったからこそ、ホンバコは生まれたと断言できます。
この素晴らしいメンバーの人たちと巡り会えたこと自体が僕の財産です。
そして、実事業化までたどり着けたのは、大家さんである阿部さんと鳥取家守舎のサポートがあってのことです。
資金もスキルもない僕になぜ……、と今振り返っても本当に頭が上がりません。投資回収が終わるまで踏ん張り切れなかったこと、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです…。
阿部さんの焙煎した豆でコーヒーを淹れる。本当に幸せな時間でした。
また、改装ワークショップに参加してくださった方々、クラウドファンディングで支援してくださった方、オープン日に行列を作ってくれた方々に、改めて感謝を伝えたいです。
写真を見返すと狂気の沙汰かと思うほどの人数で、多くの人に協力してもらっていたんだなと実感します。みなさん、本当にありがとうございました。
この行列ができたことの嬉しさは…、言葉では言い表せないです。
加えて、感謝を忘れてはならないのが、これまでホンバコを支えてくれた歴代のスタッフの人達です。
オープニングスタッフの4人(七理由芙、安藤明日生、上島拓真、中村貴裕)、そして途中からバイトとして加わった3人(宮崎一史、梶尾拓矢、森真美)には、立ち上げの苦しい時期を支えてもらい、本当に助けられました。
中でも、約2年間勤めてくれた七理由芙さんは、精神的にも強い支えになってました。今後も由芙さんの活動をしっかりと応援していきたいなと思ってます。
【関連記事】「キヨスクのような花屋さんを目指して」BOSK FLOWERS・七理由芙の挑戦。|りょうかんのつぶやき
そして、1番苦しかった直近の1年間、誰よりも力強く僕の背中を押し続けてくれた野々上真由。彼女には本当に本当に本当に、感謝の気持ちでいっぱいです。
僕が背負うべき負担の多くを代わりに引き受けてくれて、他の誰よりも負荷をかけてしまっていたなと思います。
次の道へスムーズに進むことができるのも、彼女の頑張りのおかげです。ありがとう。
また、2年目に突入した頃からスタートした「チャレンジショップ」の取り組みで挑戦をしてくれた人たちの頑張りも励みになりました。
デザート喫茶lentmentの井上嵩規、ジビエbarの高橋龍太、沖縄BARの澤千明・兼城賢翔。彼ら彼女らのこれからの活躍も、温かく見守りながら応援していきたいなと思ってます。
そしてそして。最後になりましたが、これまで約3年間でホンバコを利用してくださった方々。特に、毎週のように通ってくださった方や毎月イベントを開催してくださった方。
みなさんに日々支えられて、ここまで続けることができました。心の底から感謝の気持ちを伝えさせてください。本当にありがとうございました。
ぶっちゃけな本音の話を…
なぜ辞めるのか。せっかくなので正直に書いておきます。
失敗を失敗と認めるのは勇気が要りますが、経営的に利益を出せなかった。至極単純明快な理由です。
2015年の収支報告、2016年の収支報告を読んでくださった方はご存知だと思いますが、飲食の素人が利益が残せるほどこの業界は甘くありませんでした。
先述のチャレンジショップを試したり、飲食経験者の正社員を雇ったり、コワーキング会員制度を作ったり、と色々と試行錯誤は繰り返してきたつもりです。もちろんスタッフも精一杯の努力をしてくれていましたし、その頑張りは近くで見ていた僕自身がよく知っています。
それでも経営状態を好転させることはできなかった。それは紛れもなく経営者である僕の責任。力不足でした。
またそれと同時に、鳥取では地元向け(顧客が地元の人メイン)の事業だけでは経営的に厳しいという現実もヒシヒシと感じました。だからこそ、次の事業展開の形として「ゲストハウス」のような地域外貨を得るビジネスとの併設を検討していました。
理想を言えば、次の事業を創り出してそちらへ移行していく展開でお伝えしたかったのですが…。改めて、事業を創る難しさ、事業を続ける難しさを痛感しています。
また、リノベーションスクール第1号案件としての重圧もありました。
もちろん、リノベまちづくりの大きな流れがあったからこそ多くの人を巻き込んでスタートが切れたと思っています。が、2件目以降の事業化事例が誕生してこなかったことで、年々に増してくるプレッシャーを感じていたのも正直なところです。
鳥取の街のことを考えると簡単に辞めるとは言えない。けど、事業としては先が見えない…。最後の1年間はそのジレンマと戦っていたような気がします。
【関連記事】「まちのために事業をしない」宣言。地域の活性化は、徹底的なエゴイスティックの先にある。|りょうかんのつぶやき
(リノベ案件の実事業化の動きが鈍ってしまった原因のひとつには、やはりホンバコや僕自身の問題もあったと思います。客観的な立場に戻って冷静に振り返りができたらなと感じてます。)
正直、何度も辞めようと思いました。続けられないと思うことも多かったです。
実際、銀行残高を見ながら「あぁ…、今月は家賃(給料)が払えるのか…」と肝を冷やしたことも一度や二度ではありません。
逆に言えば、資金ショートで辞めるのではなく、色々なことを検討し、総合的な判断でこのタイミングを選ぶことができたのは幸せなことだなと感じてます。力添えをしてくださった皆さん、本当にありがとうございました。
今後について
さて最後に、これから先の未来の話を。
まずは店舗について。冒頭でもお伝えしたように【 通常営業は3月10日(土)まで 】となります。(3月11日の夕方から、クロージングパーティが企画される予定です)
残りの期間は来店してくださった方としっかり向き合いながら過ごしたいなと思うので、「スイーツ&ドリンクのみ」での営業とさせていただきます。
ホンバコに寄贈していただいている本に関しては、それぞれの方へ個別に連絡をさせていただきますので、今後の本の取り扱いについては相談をさせてください。
そして、今の物件、次の借り手はまだ決まっていません。今後も鳥取家守舎が継続して管理していくようなので、4月以降ほぼ居抜きの状態で使えます。僕もできる限りの協力するので、もし興味のある方がいればご連絡ください。
2018年7月より『cafeスマイル工場』というお店がオープンしました!
まずはお試しという形でも相談できると思いますし、実際に事業を始める際には僕の過去のデータも参考資料としてお伝えします!
また、僕自身は本格的に【 ブロガー 】として活動をしていく予定です。
ありがたいことに先月は新卒初任給ぐらいの収入をブログ経由で得ることができました。今月もすでに同程度の収益が発生しています。
【関連記事】1月のブログ収益が「20万円」突破!やったぜ!|りょうかんのつぶやき
地域外貨を得る事業モデルを模索している中で芽吹いた『ブログ』という選択肢を、今度はしっかりと育てていけたらなと思ってます。
あっ、鳥取には残るので安心してください!! 最初の数ヶ月はあちこち旅をして回るかもしれませんが、拠点はしっかりと鳥取に残そうと思ってます。
逆にフットワークが軽くなってイベントなどに参加する割合が増えると思いますので、今後ともよろしくお願いします!
……。あぁ…、生活していけるかな……。
仕事の依頼、お待ちしてます!!!(切実)
問い合わせ先
(最も返事が早いのは Messenger です)
Twitter:@ryokan_1123
Facebook:岡田良寛
Mail:ryokan1123@gmail.com
詳しい人物像などのプロフィールは こちら にまとめてます。
最後に
突然のご報告となってしまい、大変驚かせてしまったかと思います。申し訳ないです。
ホンバコが始まった当初は24歳だった僕も、遊んでいるだけじゃいられない27歳となりました。
街の将来、僕自身の将来を考えたときに、限られたリソース(時間・お金・能力)を得意なところに集中させるべきだと思ったのが、今回の決断の最も大きな理由です。
また次の挑戦に向けて、自分の得意な部分を活かしながら力を蓄えていきたいなと思ってます。
この決断が間違いじゃなかったと胸を張って言えるように、残りの営業も、そしてこれからの活動も誠心誠意全力で臨んでいきたいと思います。
これまでホンバコを応援してくださった方々、本当にありがとうございました!
これからも人生精進していきます。今後とも「りょうかん」をよろしくお願い致します!
長くなりましたが、僕の原点とも言える熱海時代の師匠・市来広一郎が、熱海リノベまちづくりの第1号案件「CAFE RoCA」の撤退を決めたときのFB投稿を引用して終わります。
いくらいい場所をつくっても、赤字事業ではダメ。
とてもいい経験をしたし、このことはこれからに活かしていきたい。
失敗して、やめる。
でも、そこから次を考える。
これからもたくさんの失敗と、そして成功を繰り返していきたいと思う。
まだまだチャレンジをしていきます。みんな、失敗してもいい、チャレンジをしていこう。