どうも、りょうかん(@ryokan_1123)です。
スクラップアンドビルドが一般的な今の日本。古い建物は次々と壊され、新しい新築の鉄筋建築が増えています。
このままでいいのだろうか。古き良きものをしっかりと引き継ぎながら、今からの新しい文化を育てていく。そんな姿勢が求められている時代に突入している気がしてなりません。
今回紹介する古材屋「ReBuilding Center JAPAN(通称:リビセン)」は、まさにその本質に正面から挑もうとしています。
オープンして1年が経ったリビセンを訪ねてみたので、その雰囲気をお伝えできたらと思います。
取材日:2017年10月30日(月)
写真撮影:Ayako Hiragi
「ReBuilding Center JAPAN」とは?
「ReBuilding Center JAPAN」は、2016年9月に長野県諏訪市にオープンした建築建材のリサイクルショップです。
解体する現場から"レスキュー"してきた建築建材を、使える状態まで手を入れて販売している「古材&古道具スペース」と、その建材をたっぷり使った内装の「カフェスペース」で運営されています。
「古材や古道具に興味のない人でも気軽に触れる機会を持てるように」と併設されたカフェスペースからは、作業場が覗けるようになっています。
想いをたっぷり詰め込んで次世代カルチャーを作り出そうとしている「これからの時代の古材屋さん」です。
クラウドファンディングで540万を集めてスタート
オープン前に実施したクラウドファンディングでは、目標の300万円を大きく上回る540万円を調達したことでも注目を集めました。
今ではリノベ業界の関係者がこぞって訪れるホットスポットになっています。すでに様々なWEBメディアでも取り上げられていますので、合わせて読んでみてください。
>> 【取材】古材から新たな文化を生み出す場所、上諏訪のReBuilding Center JAPANさんに行ってきたよ!|knowers
>> カフェのある古材店「リビルディングセンター」が伝えたいのは、モノの本質をみる目や古いものを大事にする文化|greenz.jp
2階と3階は古道具スペース
解体する現場からレスキューした古道具類は、建物の2階と3階部分に集められています。
2階には、タンスなどの大型のものから磨りガラスのような貴重なものまでレスキューされたものが幅広く置かれていました。
なかには「これ何に使う道具だろう…?」と考えさせられるようなものまで。まるで宝探しのような感覚になります。
3階に上がると、椅子や机などが中心に置かれていました。
ここで良い古道具に出会えるかどうかは運次第。良い道具とは良いタイミングで出会えるはずです。
内装の細かいところにセンスを感じる
リビセンが素敵に感じるのは、細かい部分にまでこだわっていることが伝わってくるからだと思います。
個人的に好きだった3階の壁面。ただの壁にするのではなく、デザインされた雰囲気にグッと心が掴まれました。
さらに、レスキューした古道具をうまくレイアウトとして使っているのも印象的です。このような形で使うこともできますよ、とインスピレーションを与えてくれてます。
1階カフェのオススメは「リビセンカレー」
ビルの1階にはカフェスペース。もちろん「カフェのみの利用」もOKです!
メニューでオススメは「リビセンカレー」で間違いないでしょう。周辺の住民の方からも「カレーは食べたほうが良い」と言われるほどの人気っぷり。
古材&古道具スペースの見学もする方は、最初にカフェで注文していくのが良さそうとワンポイントアドバイスを送ります。
料理が出てくるまでに一通り見学をして、食べながらあれこれ考えたのち、再び見学に行く。というのが、最も効率よくお宝を探せる方法かと!
1階カフェの横には古材コーナー
カフェの横には、古材用の作業現場兼販売コーナーが設けられています。各地からレスキューされた古材が所狭しと並んでいて圧巻です。
近くにこんな風に古材が買える場所があると、暮らしのクオリティが一段高まりそう。
「マスヤゲストハウス」のデザインも担当!
こんな素敵な場所を運営するのは東野夫妻。ここを始める前には「medicala」として活動されていました。
その最初のプロジェクトとしてデザインを担当されたのが、同じく長野県諏訪の「マスヤゲストハウス」。車で10分ほどなので遠方から訪れた際には泊られることをオススメしておきます。
駐車場はお店の目の前に!
古材を当日持ち帰りするために車で来店したい人も多いと思います。
駐車場はお店のすぐ目の前に用意されているので、安心して訪れてみてください。
オンラインストアも要チェック!
リアル店舗だけでなく、オンラインストアも活用されているようです。
完全自費出版したコンセプトブックや、イベントの電子チケットを販売されています。ぜひこちらもチェックしてみてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
リノベーションと一括りで語られることも多いですが、リビセンの掲げる『ReBuild New Culture』というビジョンは古材や貴重な古道具を通じて現代人の忘れた大事ななにかを思い出させてくれる予感がします。
木材ひとつ、椅子ひとつにも、それぞれ語り始めたら長くなるほどのドラマが隠されている。リビセンの周りでは、そんな物語を次の世代に紡いでいく文化が自然と育っていくのでしょう。
日本のど真ん中。長野県諏訪に足を伸ばし、新しい文化が生まれる空気を体感してみてください。
☑︎ 建築建材のリサイクルショップ
☑︎ 1階はカフェスペース
☑︎ 2階3階は古材古道具スペース
☑︎ 注文してから見学するのが吉
☑︎ 駐車場はお店の前にある
☑︎ 新たな文化を生み出す拠点
ReBuilding Center JAPAN
住所:長野県諏訪市小和田3-8
アクセス:上諏訪駅 徒歩10分
営業時間:11:00〜18:00
定休日:水曜日・木曜日
TEL:0266-78-8967
Mail:info@rebuildingcenter.jp
HP:http://rebuildingcenter.jp/
Instagram:@rebuildingcenterjp