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【書評】飲茶さんの「14歳からの哲学入門」でこれまでの哲学史の流れとこれからの哲学のあり方を考えてみよう!

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どうも、りょうかん(@ryokan_1123)です。

飲茶さんの「14歳からの哲学入門」を読みました。

この本では、歴史に名だたる偉大な哲学者たちを「14歳の子どもと同レベル」と断言しながら、近代哲学史の遍歴をわかりやすく解説されています

✅ 哲学史をわかりやすく学びたい
✅ 哲学者の思考着眼点を知りたい
✅ 今後の哲学の行く末が気になる

という人の入門書的一冊です。

当記事の内容

✔︎ 「14歳からの哲学入門」の概要を解説
✔︎ 近代以降の哲学史をエクストリーム解説
✔︎ 本書を読んだ個人的な感想

飲茶さんの「14歳からの哲学入門」ってどんな本?【概要】

14歳からの哲学入門」は、2015年7月27日に発売された書籍です。

全348ページの本なので、集中して読めば【約3.5時間】ほどで読み終えることができます。

ザックリと内容を紹介すると、

・すべての哲学が中二レベルの発想なことを伝えている
・近代以降の哲学史の流れとその背景が解説されている
・これからの哲学がどうなっていくのか考察されている

という感じかなと。

りょうかん
りょうかん
ただ、内容的には少し難解な部分も多いかなという印象です…!!

著者の「飲茶さん」ってどんな人?

著者の「飲茶ヤムチャさん」のプロフィールも紹介しておきます。

飲茶(ヤムチャ)
・北国生まれ
・東北大学大学院 卒業
・会社経営者
・哲学や科学などをわかりやすく解説する書籍を多数出版

哲学的な何か、あと科学とか」などの哲学系書籍としてのベストセラー本を出版している、哲学解説のプロとも言える専門家です!

 

「14歳からの哲学入門」の目次は?

14歳からの哲学入門」の目次は下記の通りです。

はじめに

第一章 十四歳からの哲学
ニーチェ

第二章 合理主義の哲学
デカルト
ヒューム
カント
ヘーゲル

第三章 実存主義の哲学
キルケゴール
サルトル

第四章 構造主義の哲学
レヴィ=ストロース
ウィトゲンシュタイン

第五章 ポスト構造主義の哲学
デリダ
ボードリヤール

第六章 これからの哲学

あとがき

りょうかん
りょうかん
第五章までは割と難解な部分も多いですが、第六章を興味深く読むための伏線だと思って読み進めてみてください!

 

近代以降の哲学史をエクストリームに解説します!

14歳からの哲学入門」では、近代以降の哲学の流れがザクっと解説されています。

わかりやすく一覧にすると、

✔︎ 合理主義(デカルト, ヒューム, カント, ヘーゲル)
理屈に合うことを大切にする主義。
中世キリスト教全盛期の「信仰の時代」に対するアンチテーゼとして、合理的な思考を深めて「そもそもの認識の正確さ」を追求し始めて『認識論』が生まれた。

✔︎ 実存主義(キルケゴール, サルトル)
現実存在を大切にしようとする主義。
本質を追求しすぎた「合理主義」に対するアンチテーゼとして、個々の出来事から導き出された「一般的で普遍的な法則(性質)」を見つけ出すことに重きを置いている。(科学や物理などが発展した背景には実存主義によるところがある!?)

✔︎ 構造主義(レヴィ=ストロース, ウィトゲンシュタイン)
共通構造の理解を大切にする主義。
個から考える実存主義に対して、『多』を見ることで導かれる「共通の構造」を見つけることで物事を深く知ろうとする考え方である。

✔︎ ポスト構造主義(デリダ, ボードリヤール)
真理の追求を辞めて多様性を大切にする主義。
「多を分析して見出した普遍的構造は正しさはあるが真理ではない」という構造主義に対するアンチテーゼで、「真理など存在しない」という一種の『真理批判主義』『反哲学主義」とも言える思想である。

という感じでしょうか。(僕の意訳も含むので正確ではありません)

これを見ると、現代における哲学思考の到達点は、

真理を追求する哲学は一切無駄

という『哲学の死』が結論づけられてしまった時代に突入していると言えます。

りょうかん
りょうかん
じゃあ「これからの哲学」はどうなっていくんだ・・・!?!?

と思ってしまいますが、そのヒントは「第六章」で言及されています。ぜひ本書を読んで「これからの哲学」を考えてみてください!

「14歳からの哲学入門」を読んだ感想【書評まとめ】

この記事では、【書評】飲茶さんの「14歳からの哲学入門」でこれまでの哲学史の流れとこれからの哲学のあり方を考えてみよう!について書いてきました。

正直、タイトルだけで内容を推測すると「14歳でも理解できるぐらい易しい入門書かな?」と感じると思います。

が、実際は「14歳には難解な部分も多いだろ…」と感じるぐらいに、哲学の理解しにくい部分もしっかりと書かれている書籍でした。

りょうかん
りょうかん
ぶっちゃけ第五章までは頭に何度も「???」と浮び、読む手が止まってしまう場面もありました・・・(苦笑)

とは言え、

① 近代の哲学史の流れを体系的に理解したい

② 哲学者が理論提唱に至った背景を学びたい

という2点に重きを置いて哲学の書籍を読みたい人にとっては、めちゃくちゃ参考になるんじゃないかなと!

 

哲学者の言葉だけではない「哲学史の遍歴」を学べる良書なので、ぜひ「14歳からの哲学入門」を手にとって読んでみてください!

本書の内容まとめ

✔︎ 哲学思考が厨二的発想であることを伝えている
✔︎ 近代哲学史の流れとその背景が解説されている
✔︎ これから哲学がどうなるのかを考察されている

 

というわけで、今回の記事は以上です。

では、また!

 

ABOUT ME
りょうかん
1990年11月 鳥取市生まれ / ブロガー兼WEBライター / 鳥取と熱海の二拠点生活中 / ✍毎日noteを書いてます / Amazonほしいものリスト / お仕事のご依頼は こちら を参照ください