どうも、りょうかん(@ryokan_1123)です。
村上世彰さんの「いま君に伝えたいお金の話」を読みました。
この本では、投資家として活動する「お金のプロ」の筆者が、10代の学生向けに『お金の使い方』や『お金との付き合い方』を紹介しており、マネーリテラシーを鍛えるために読んでほしい内容が書かれています。
✅ 自分の子どもに「お金の勉強」をさせたい
✅ マネーリテラシーを高めるために学びたい
✅ 基本的なお金に対する教養を身につけたい
という人に読んでもらいたい一冊です。(サラッと読めるので初心者向きかなと)
✔︎ 「いま君に伝えたいお金の話」の概要を解説
✔︎ 本書に書かれているマネーの金言を紹介
✔︎ 本書を読んだ個人的な感想
村上世彰さんの「いま君に伝えたいお金の話」ってどんな本?【概要】
「いま君に伝えたいお金の話」は、2018年9月6日に発売された書籍です。
全190ページの本なので、集中して読めば【約1.5時間】で読み終えることができます。
ザックリと内容を紹介すると、
・お金のプロが「お金の考え方」を解説している
・そもそも「お金とはなにか?」に答えてくれる
・学生のうちに知っておきたい内容が盛り沢山!
という感じ。内容としてはかなり初心者向きなので、中高生の子どもたちに読ませたい書籍です。
著者の「村上世彰さん」ってどんな人?
著者の「村上世彰さん」のプロフィールも紹介しておきます。
村上世彰(むらかみよしあき)
・1959年生まれ 大阪府生まれ
・投資家(お金のプロ)
・10歳から株式投資を始める(大学までのお小遣いをまとめてもらった)
・24歳で通商産業省(現・経済産業省)に入省する
・国家公務員としてコーポレートガバナンスの普及に従事
・独立後、1999年から2006年まで投資ファンドを運営
世間的には「村上ファンドの創設者」と言った方がわかりやすいですかね??
過去には、半生記をまとめた「生涯投資家」も出版しています。
こちらは耳で聴く読書『Audible(オーディブル)』で聴読ができるので気になる方はこちらをどうぞ。(30日間無料体験可能です)
「いま君に伝えたいお金の話」の目次は?
目次は下記の通りです。
はじめに
1 お金って何だろう? – お金のことを知ってお金に強くなる
2 お金と世の中の関係 – プライスタグから世界が見える
3 君がお金を手にする方法
4 働き方が大きく変わる
5 稼いだお金を貯めて増やす
6 お金と向き合うための覚悟 – お金が凶器に変わるとき
7 とっておきのお金の使い方
あとがきに代えて – 僕の新たなお金の使い方
「いま君に伝えたいお金の話」のマネー金言【紹介】
「いま君に伝えたいお金の話」に載っているマネー金言をいくつか紹介しておきます。
お金の3つの機能とは?
村上さんがある学校で授業をした際に、質問に対して答えた内容です。
【お金の3つの機能】
① 何かと交換できる
② 価値をはかることができる
③ 貯めることができる
言われてみれば当たり前の話ですが、意外と意識したことのない人も多いのではないかなと!
お金は道具であり「人間の血液」のようなもの
ちなみに、村上さんは父親から「お金」について色々と学んだそうですが、中でも
「お金は道具であり、人間の身体の血液のようなものだ」
という教えを胸に刻んで投資家としての仕事をしていると言います。
稼いで貯めて、回して増やす。増えたらまた回す。
で、上記の言葉(お金とは人間の血液のようなもの)という考えを元に、本書を通じて下記のメッセージを繰り返し伝えています。
稼いで貯めて、回して増やす。
そして、増えたらまた回す。
これが最大の金言だと思うのですが、個人的には「回して増やす」という部分が見過ごされがちじゃないかなと感じました。
よく「地域経済を回そう」という話は耳にしますが、回すだけじゃなく『増やす』という発想を持たないといけないなと。
「貯める」と「貯め込む」の違いとは??
また、上記のメッセージの中にある「貯める」についても、誤解なきように注意をしなければなりません。
日本は世界でも有数な貯金大国で、総貯金額は1,800兆円(国家予算の18年分)もあります。だから「貯める=貯金」とイメージする人が多いのではないでしょうか。
しかし、村上さんは、「貯める」と「貯め込む」について、下記のような違いがあると語っています。
貯める
→ 目的を持ってお金を増やすために手元に残すこと
貯め込む
→ 目的のないままただ手元に抱え込み離さない状態
要するに、目的を持ってお金を手元に残そうとすることを推奨しているだけで、ただ抱え込むこと(日本人の貯金の本質)は血流が淀んでしまうから良くないということです。
お金を増やすことに近道はないし、魔法もない
そして、最後に、こちらの金言も残しています。
お金を増やすことに近道はない
もしかすると、お金を稼ぎたくて「いま君に伝えたいお金の話」を読もうと思った人もいるかもしれませんが、村上さんは増やすための魔法はないと断言しています。
大事なのは、どんなことでも自分の頭で考えて物事を数字で捉えるクセをつけること。そのことを伝えるための書籍だと思って読んでみてください。
「いま君に伝えたいお金の話」を読んだ感想【書評まとめ】
この記事では、「【書評】村上世彰さんの「いま君に伝えたいお金の話」はマネーリテラシーを鍛えるためにすべての中高生に読ませたい一冊!」について書いてきました。
正直「お金を稼げる方法とかが学べるのかな?」とちょっと期待して手に取ったのですが、内容はお金の本質を付くことがほとんどで、ある意味では期待はずれでした。
しかし、そのメッセージは胸を打つものも多く、読み終わったときには「高校生のときに知っておきたかったな…」という想いが芽生えたほどです。
そして、あとがきに書かれていたある文章がグッときたので、最後に紹介しておきます。
社会が豊かになればなるほど、子どもの頃から「お金」と積極的に関わり、「お金」について学ぶ必要があると思う。
この本を書いた村上さんの想いは、この一文に集約されているように感じます。
もし読んでいるあなたに中高生の子どもがいるならば、ぜひ「いま君に伝えたいお金の話」をプレゼントしてあげてください。
また、現役大学生の方は、飲み会を1回我慢して購読してみましょう。
この書籍を10代のうち(遅くても20代前半)に読んでおくと、その後の人生に大きな違いが出ると思います。ぜひこの機会に!
✔︎ 投資家が「お金の考え方」を解説している
✔︎ 学生時代に知っておきたかった金言を学べる
✔︎ お金との付き合い方を感覚的に身につけられる
というわけで、今回の記事は以上です。
では、また!