どうも、りょうかん(@ryokan_1123)です。
杉本宏之さんの「たとえば、謙虚に愚直なことを継続するという習慣」を読みました。
この本では、経営破綻によって400億円の負債を抱えるどん底からはい上がり、再度200億円規模の企業を生み出すまでの成功秘話と、その過程でたどり着いた「二度と失敗しないための18個の行動指針」がまとめられています。
✅ 不動産業で働いている人
✅ 起業失敗の経験を持つ人
✅ 謙虚に愚直になりたい人
という方々にぜひ読んでほしい一冊です。
✔︎ 「たとえば、謙虚に愚直なことを継続するという習慣」の概要を解説
✔︎ 著者の杉本宏之さんの「経営方針5カ条」を紹介
✔︎ 本書を読んだ個人的な感想
杉本宏之さんの「たとえば、謙虚に愚直なことを継続するという習慣」ってどんな本?【概要】
「たとえば、謙虚に愚直なことを継続するという習慣」は、2019年11月5日に発売された書籍です。
全206ページの本ですが、物語のように読みやすいので、集中して読めば【約2時間】ほどで読み終えることができます。
ザックリと内容を紹介すると、
・一度どん底に落ちた著者の現在の行動指針がまとめられている
・謙虚な姿勢で愚直な理念を突き通すストーリーに感動を覚える
・失敗から立ち上がろうとしている人の心をスッと支えてくれる
という感じ。
内容の9割は、著者が失敗から学んだ「二度と失敗しないための行動指針(計18個)」と「現在経営している会社の企業理念&ミッションステートメント」が書かれているだけです。
しかし、その背景にあるストーリーと合わせて読むことで胸がグッと熱くなる内容になっています。
著者の「杉本宏之さん」ってどんな人?
著者の「杉本宏之さん」のプロフィールも紹介しておきます。
杉本宏之(すぎもとひろゆき)
・1977年生まれ 神奈川県出身
・高校卒業後、宅建主任者資格(現 宅地建物取引士)を取得
・住宅販売会社に就職してトップ営業マンになる
・2001年 独立して エスグラントコーポレーション を創業
・2005年 不動産業界史上最年少で上場する
・2009年 民事再生を申請
・2010年 シーラホールディングス を創業
(再びグループ売り上げ 200億円 に成長させる)
今回紹介する書籍は再起して再成功したあとのストーリーですが、以前の書籍の物語も合わせて読むと面白いかもしれません!
・不動産投資の”すごい”真実
・30歳で400億円の負債を抱えた僕が、もう一度、起業を決意した理由
・1R(ワンルーム)男~28歳の社長、上場物語
「たとえば、謙虚に愚直なことを継続するという習慣」の目次は?
「たとえば、謙虚に愚直なことを継続するという習慣」の目次は下記の通りです。
Prologue 不惑の書
Article1
日頃から倹約を心がければ経費削減など必要ない。
Article2
分からない事を分かるふりをする事は最も愚行である。
Article3
収入を生まない物は資産ではなく無駄な荷物である。
Article4
人間こそが最重要資産である。
Article5
中期的な視野に立ち、人を育てる事は
資産管理よりも重要である。
Article6
ビジネスに情は不要だ。しかし愛情は必要だ。
情に流されるくらいなら、愛情でぶつかれ。
Article7
周囲が悲観的な時、景気が悪い時は攻めの時であり、
周囲が楽観的で景気がよい時こそ守りの時である。
Article8
事業計画は最高のシナリオと最悪のシナリオの2本立てだ。
ポジティブとネガティブの狭間にこそ、輝きを放つ成果が埋まっている。
Article9
目的と目標は異なる。目的はつまり理念。
その先に目標=結果がある。
Article10
軸足をぶらさない。
これが全てに通じる発展の基礎である。
Article11
成功者にとって謙虚さと感謝が最も大事な想いである。
Article12
人と比べる事、見栄を張って虚栄心を満たすことを止めよ。
Article13
社員の目線とお客様の目線を忘れるな。
Article14
常に自問自答せよ。
Article15
恥ずべき行動ならば、行動するな。
Article16
悔しいなら、圧倒的な努力をせよ。
Article17
一流のインテリジェンスとは、一見相反する
二つの考え方を一つの脳に同期させる事だ。
Article18
リーマンショックを忘れるな。
実力以上の借金が身を滅ぼす。
policy[ともに成功を目指す人達へ]
『シーラ』の企業理念とミッションステートメント
経営方針5カ条
あとがき
著者の杉本宏之さんの「経営方針5カ条」を紹介
400億円の負債を抱えたところから再起した著者の杉本宏之さん。
そんな彼が現在 シーラホールディングス を経営する上で徹底している方針が載っています。
経営方針5カ条
① 総合トップは目指さない。ニッチトップを目指す。
② 烏合の衆は負ける。少数精鋭で勝つ。
③ 人が減る土地に投資はしない。人が増える土地に投資する。
④ 相場は裏切るが、家賃は裏切らない。
⑤ 経営判断に妥協はあるが、モノづくりに妥協はない。
本書では「二度と失敗しないための行動指針」がメインに書かれていますが、その内容をふまえるとこの経営方針がグッと沁みてきます。
ぜひ「たとえば、謙虚に愚直なことを継続するという習慣」の全体をしっかりと読んでみてください!感動必須です。
「たとえば、謙虚に愚直なことを継続するという習慣」を読んだ感想【書評まとめ】
この記事では、「【書評】杉本宏之さんの「たとえば、謙虚に愚直なことを継続するという習慣」は読むと姿勢を正したくなる一冊!【不動産業界必見】」について書いてきました。
ぶっちゃけタイトルに惹かれて購入してみたんですが、いい意味で予想を裏切られた感覚です。
大きな失敗が今の成功に繋がったという部分では、以前紹介した「サードドア:精神的資産のふやし方」にも通ずる部分が多いかなと。
また、その行動指針を読んでいると、渋沢栄一の「論語と算盤」に書かれた起業家精神が思い浮かびます。
そして、個人的にグッときたのは、ミッションステートメントの最後に書かれた下記の言葉でした。
過去は変えられないが、未来は変えられる。
そして新しい未来が過去の評価さえも変える。
進もう。僕達には未来を変える力がある。
最初の一行目はありふれた言葉です。が、二行目の言葉は素晴らしい響きだなと。
この言葉は、サッカー界のレジェンド・三浦知良さんがくれた言葉だと言います。
「僕は【未来の評価が過去の評価さえも変える】と思っているんだ」
杉本宏之さんの人生は、この言葉にすべてが集約されているような気さえします。僕はこの章を読んだときにとても胸が高鳴り、少し目頭が熱くなりました。
本当に良書です。ぜひ読んでみてください…!!
✔︎ 失敗から再起に成功した筆者の「行動指針」がまとめられている
✔︎ 謙虚な姿勢で愚直な理念と突き通すことの感動秘話が綴られてる
✔︎ どん底からはい上がろうとする人の心をスッと支えてくれる一冊
というわけで、今回の記事は以上です。
では、また!