どうも、りょうかん(@ryokan_1123)です。
このブログを読んでくださったいる方はご存知だと思いますが、僕は2015年5月より「Book Cafe ホンバコ」というカフェを鳥取駅前で営んています。
開業当時は24歳。リノベーションスクールという全国的な大きな波の中で誕生した「鳥取市の第1号実事業化案件」であることも重なり、オープン前後数ヶ月で地元の新聞&テレビは全社から取材を受けました。ビックリ!!
『Uターン』『若者』『リノベーション』『まちづくり』『クラウドファンディング』『起業』などなど、メディアからすれば取材口実に困らない対象だったのだと思います。
そして、オープンから2年以上経った最近でもチラホラと大小様々な取材の依頼が届きます。今でも「取材の価値がある」と判断して声をかけてくださることは大変嬉しいことです。本当にありがとうございます。
ただ、今年度に入ってからは基本的に「取材NG方針」で対応をしています。今回はその理由について書いてみました。
取材対応で消耗している人の参考になれば幸いです。
取材依頼を断るようになった理由
いきなり本題に入りますね。僕が今年度に入ってから取材依頼をお断りするようになった理由は以下の3つです。
取材依頼を断る理由
1.無償協力の場合が多いから
2.通常営業に支障が出るから
3.異なる意図で公開されるから
最近は基本的に取材の依頼を断るようにしている。
理由は以下の3点。
・無償協力の場合が多い(酷い場合、オーダーしたメニューの支払いをしない)
・取材陣の人数によっては通常営業に支障が出る(店内の雰囲気関係無し)
・こちらの意図と違う書かれ方をする(事前の内容チェックが無し)— りょうかん@VALU (@ryokan_1123) August 14, 2017
もちろん、取材が終わった後に清々しい気持ちになるような記者の方もいます。お金払ってでも来てもらいたい場合も多々あります。(WEBメディア系は多い)
ただ、ハズレが多いのも正直な感想。
なので、こちらが「取材してもらいたい」と思わない取材は、基本的に断るスタンスに変更しました。
— りょうかん@VALU (@ryokan_1123) August 14, 2017
1.無償協力の場合が多いから
小さな媒体の場合は致し方ない部分もあるとは思いますが、僕の元に届く取材以来は無償での協力が前提のものが大半です。僕も取材をすることがあるので気持ちは十二分にわかります。
しかし、中には「取材してやってる感」を出してくる方もいて、その割合が意外と高い…。さすがに気分が悪くなります。ヒドい人になると注文した代金すらも支払わずに帰ろうとしますからね。
限られた貴重な時間を使う以上は無駄な使い方はしたくない。なので、取材の依頼が届くと時間数に応じた請求額を提示するように変えました。
2.通常営業に支障が出るから
テレビ系の取材に多いのですが、お客さんの雰囲気も撮影したいからと営業中の時間を指定されることがあります。
しかし、テレビ系の場合は必要以上に取材陣が大所帯なのに加え、機材がめちゃくちゃ多い…。来店経験のある方はわかると思いますが、ホンバコは間口が狭いので、取材のカメラが陣取ると威圧感がものすごいんですよ。
店内に入りにくいだけでなく、既に店内にいた方も落ち付かない。「迷惑にならないように配慮します」とどれだけ言われても、結果として営業妨害になった時に補償してくれるわけではないですからね。
雑誌や新聞の取材でも、店内の雰囲気に関係なく他のお客さんの迷惑になる行為を繰り返す記者の方がいます。そのような配慮のない記者に当たると最悪です…。
3.異なる意図で公開されるから
テレビと新聞に関しては、事前に内容を確認することができません。個人的にはこれが最もネックです。
こちらがピックアップしてほしい部分がカットされ、注目してほしくないところにスポットライトを当てられたりしていても、時すでに遅し。せっかく時間を割いたのに…、と思ったことは一度や二度ではありません。
雑誌やWEBメディア系の場合は事前に校正をさせてくれますが、たまに「これ…、全修正しないとダメじゃ…」と思うこともあったりします。(半分以上の箇所に修正を入れて返事をしたことがありました)
アウトプットに信頼を持てない媒体の取材を受けると、結果的に公開されるまでに余計な心労を抱えてしまうので、信頼できるかどうかの判断を最初にすることにしています。
取材NGをするメリットは「ストレス軽減」
このスタンスにしてから、かなりストレスが減りました。
以前は取材の申し込みがあれば「やったー!」と飛びついていましたが、今はどんな内容かかなり事細かく聞く。
取材する側からすればめんどくさいだろうと思うが、それでもきちんと対応してくれる相手ならばハズレはほぼ無い。— りょうかん@VALU (@ryokan_1123) August 14, 2017
取材に来てもらうことが良い循環を生むフェーズはもちろんある。
ただ、お店のような事業を続けていくときには、「安易な取材を断る勇気」を持つべきフェーズがやってくるように感じる。
取材対応に時間を取られ、本来するべきことに時間が使えない。そんな本末転倒にならないように。— りょうかん@VALU (@ryokan_1123) August 14, 2017
通常営業を一部止めてまで無償協力をした結果、自分の意に沿わぬ公開をされたときの負の感情って、想像しているよりも消化にエネルギーがかかります。人の記憶に残ったものを上書きするために、時間をかけて正しい情報を地道に伝える必要も出てきます。
取材を基本的に断るスタンスに変えてから、「これまでどれだけ無駄なエネルギーを消費していたのか…」と気づき、ビックリしました。
もちろん取材に来てもらうことが必要な時期もあると思いますが、一定の時期が過ぎたら「安易な取材を断る勇気」を持ち、本来するべきことに時間とエネルギーを注ぐことが重要に感じます。
断る勇気が出ない…。それなら「オウンドメディア」を持とう
とは言え、小規模な個人店をしているような方にとっては「取材に来てもらえること」は飛びつきたくなるほど嬉しいことですので、そう簡単に「断る」という選択肢を選ぶことは出来ないと思います。実際に、僕自身も「断ろう、断ろう…」と思いながら取材を受ける日々が1年以上続いてました。
そんな中で、僕が「取材を断る」という決断を下すことが出来たのは、
『自分自身の発信力を持てたから』
だと感じています。
ホンバコとして「Facebook」「Twitter」「Instagram」の3つのSNSを運用していますが、それぞれ鳥取の個人店としてはトップクラスのフォロワーを獲得しています。
さらに、僕個人のSNSや当ブログを含めると、ローカルな鳥取のエリア内では相当な発信力を有しているんじゃないかなと。
そうなると、わざわざ他媒体で取材して発信してもらう必要性が薄まり、自分たちで発信できるので意図しない内容で公開される心配もありません。
簡単に言えば「オウンドメディアを持とう」という話ですし、「個人でメディアを持てる時代になった」ということなんですが……
とにかく、『取材』というものに対して少しでも不快感を持っている方は「自分の発信媒体(メディア)を持ってみる」ことに挑戦するといいんじゃないかなと!
自分の意識が相当変わるので本当にオススメです!
ブログみたいな形でなくても、FacebookやTwitterなどのSNSで十分だと思いますので、興味のある方は、後述の書籍などを参考にしながらチャレンジしてみてください!
あっ、ちなみに「取材を全く受けない」というわけではありません!誤解のないように!
今週末にも、とても気分良く臨める取材が控えているので密かに楽しみにしてます。ww
自分の発信媒体を持ちたい人にオススメの書籍
Facebook・Twitter・Instagram・LINEなどのSNSを活用して発信をしたい人にオススメの一冊。それぞれのSNSの特徴や運用方法だけに留まらず、分析・改善の考え方や、分析ツールの活用方法などなど、効果を高めて運用するための役立つ情報がたくさん記載されています!
また、SNS活用だけでなく、ブログのような媒体を持つことにも興味のある人には「オウンドメディアのつくりかた」は一読してみてほしいです。実際にいくつものメディア運営に関わってきたノウハウが詰まっているので、参考になると思います。
ブログをつくるなら「WordPress」が一押し!
もしブログ媒体をつくって発信力を高めたいという人がいれば、「WordPress」での運用をオススメします。独自ドメインを用いてブランド力と発信力を同時に高めていくのが良いと思うからです。
WordPressを使う場合、レンタルサーバーと契約する必要が出てきますが、その際には「エックスサーバー」を選びましょう。
特に「最初は費用を抑えたいけど、ゆくゆくは大きなメディアにしたい」と考えている人には、WordPressの運用に特化したエックスサーバーのプランのひとつ「wpX」をオススメしておきます。
サイト規模(PV数)に応じたプランの変更が容易なので、成長度合いに合わせた契約をすることが可能。しかも、WordPress特化型のサーバーなので、高速化にも評価が高いですよー!
詳しくは、WordPress初心者向けに書いた「WordPressを使ったブログの始め方をわかりやすく解説」を参考にしてみてください。
こんな反応がありました!
すごく共感。昔店舗運営をしていた時の大手新聞の態度と言ったら。ペコペコして取材対応するくらいなら、今のお客さんを大切にした方が何倍も有益で喜ばれる→取材の依頼は基本的に「断る」ようにしています。その理由を伝えておくね。 https://t.co/tKIdr0taGu
— どらどらどらん (@doradoradoran) September 18, 2017