どうも、りょうかん(@ryokan_1123)です。
現在はブロガー兼ライターとして活動をしていますが、2018年3月までは個人店舗のカフェを経営していました。
さて、カフェを始めてしばらく経つと「ホームページを作りませんか?」という営業が必ず来ます。僕の元にも年間1~2件は営業の電話やメールが来ていたほどです。
しかし、その価格はウン十万円。いやいや流石にその金額は、、、と思い、自作しようと思ってこの記事にたどり着いた人も多いかなと思います。
この記事では、タイトルにもある通り「個人経営のカフェにホームページは必要ない」ということをお伝えしようと思います。
その理由や具体的な代案も紹介していますので、参考にしてみてください。
本記事の内容を3行で伝えると・・・
✔︎ 個人経営のカフェにホームページが必要ない理由を解説!
✔︎ ウェブ集客のためにホームページより効果的な方法を紹介!
✔︎ 無駄な固定費をかけないことで長くカフェ経営を続けましょう!
※ 2018年3月を境にカフェ経営の現場からは離れています。経験に基づいた内容にはしていますが、最新の感覚からはズレている可能性もあるのでご注意ください。
個人経営カフェにホームページが必要ない理由
それはズバリ、ほとんど集客効果がないからです。
僕の経営していたカフェの実例を紹介しておきます
ホームページを作成する理由は「ウェブ集客」だと思いますが、正直ほとんど効果はありません。(ウェブマーケティングやSEOの知識のある人なら当たり前に感じると思います)
地域内では高い知名度があったはずの僕が経営していたカフェも、1日の閲覧数は10~20PVがいいところでした。月間でおおよそ400PVぐらい。これでも個人経営のカフェの中では多い方じゃないかなと。
広告宣伝費として割が悪い
ちなみに、このうち何パーセントの人が来店したかのデータは取っていませんでしたが、飲食サービス業系のWEBサイトのコンバージョン率(サイト訪問者が来店する割合)は一般的に「3〜4%」と言われています。
仮に「3%」とすると、月間400人から閲覧があった場合でホームページ経由の来店者数は「月間12名」となります。
ホームページの維持管理費はドメイン代&サーバー代で約1,500円(月)程度ですが、もしサイト作成を外注していたら、初期費用にウン十万円かかる上にメンテナンス費用で毎月数千〜1万円を支払うことになるはずです。
これでは費用対効果が悪すぎますよね。
ホームページの広告宣伝効果は、自作した場合でトントン、外注していた場合はかなり割が悪いと思った方がいいです。
店名で検索する人はほとんどいない
なぜこれほどまでホームページが見られないかと言うと、ほとんど検索から閲覧されないからです。
サイトの閲覧数の多くはウェブ検索経由で流入されるんですが、その多さは検索順位によって決まってきます。
もちろん店名で検索すれば上位表示されるんですが、そもそも、カフェを調べる際に【店名で検索する人】はほとんどいないんですし、大抵は「地域名 カフェ」や「地域名 カフェ おすすめ」のような形で検索をかけますよね。
しかし、上位に表示される記事は【食べログ】や【Retty】などのグルメサイトばかりです。
もし本意気でウェブで集客をしたいのであれば、このような検索ワードで上位を取れるように戦略を練らなければならないんですが、正直どんな優秀なSEO担当者を雇っても無理ゲーです。
僕のカフェはこの方法でウェブ集客してた
参考までに、当時の僕のウェブ集客戦略を話しておくと、いま読んでいる個人ブログ経由で集客をしていました。
今は内容を書き換えていますが、「鳥取駅徒歩圏内!仕事や勉強に使える電源&Wi-Fi完備なノマドスペース5選」という記事のトップに自分のお店を記載しており、この記事経由でかなりの集客を得てましたね。
この記事は、「学生やフリーランスに対して勉強のできる場所として見つけてもらおう」と狙ったもので、実際に【鳥取 勉強】の検索ワードでは2年以上不動の1位を獲得し続けています。
しかし、このような戦略はSEOに慣れた人でなければ難しいのが現実です。(なので安易に真似しても成功するとは限りません)
ぶっちゃけ「Googleマイビジネス」で十分
ただ、Googleも日々進化していまして、いま【地域名 カフェ】で検索をすると、最上部には「Googleマップ」の情報が表示されます。(というか最初からGoogleマップで検索する人も多そう)
そして、そこに表示されているのはビジネスオーナー側が自分で内容を掲載できる「Googleマイビジネス」のリンクです。
具体的なデータを示しておくと、僕の経営していたカフェの「Googleマイビジネス」閲覧数は閉店した現在でも月600件超です。閉店して1年以上経ってもこれだけ閲覧されているのは驚くべきことです。
つまり、下手にお金をかけてホームページを作るより、無料で修正できる「Googleマイビジネス」をしっかり記入しておく方が圧倒的に効果が高いというわけ。
ウェブ集客に大事なのは「見つけてもらう工夫」
しかし、ここで注意しておきたいのは、ホームページもGoogleマイビジネスも基本的には【待ち戦略】しか取れないということです。
つまり、お客さん側から見つけてもらうのをただ待つことしか出来ない戦略です。それだけだともったいない。
ウェブで集客をするためなら積極的に見つけてもらう工夫をしておくべきだなと。
そのために絶対に活用すべきなのはSNSです。とにかく毎日必ず更新して、気付いてもらえるようにアピールを続けましょう。
オススメは「Instagram」か「note.mu」
使うツールとしてオススメなのは、この2つ。
写真を撮るのが好きな人は「Instagram」を、文章を書くのが苦手じゃない人は「note.mu」がいいと思います。
この2つを選んだのは、「カフェのターゲット層との相性の良さ」と「継続のしやすさ」です。他のSNSやブログサービスも使ってもいいと思いますが、力を入れて効果が出やすいのはこの2つかなと。
毎日更新している好例を紹介
具体的に、これらのツールを使って毎日更新をしている良い事例を紹介しておきますね。
caffè bar QUARTO(クアルト)
熱海の銀座通りに店舗を構える「caffè bar QUARTO」は、Instagramインスタを積極的に活用しており、定休日でも毎日必ず投稿をされています。(ストーリーも更新してるマメさはすごい!!)
また、毎日店内掲示の「店主のつぶやき」も更新されていて、その掲示を撮影してInstagramにもアップしているんですけど、この方法はめちゃ効果的だなと感じてます。
本と寝床、ひととまる
こちらはカフェでもなければ店舗のアカウントではないですが、兵庫県豊岡市でゲストハウスを経営している「石丸佳佑さん」のnote.muです。
日々の運営での気づきや感じていることをほぼ毎日書かれていて、毎回読むたびに訪れたい気持ちが湧き上がってきます。毎日読んでいると、その人となりに好感を抱くようになるんですよね。
個人経営の店舗の1番のウリは『店主』であり、店主を知ってもらうことが1番の宣伝だということを教えてくれる事例だと思ったので、紹介させてもらいました。
まとめ:お客さんとの接触回数を増やすことが一番大事
色々と書いてきましたが、ウェブ集客で大事なことは【お客さんとの接触回数を増やす】に尽きます。
インターネットという媒体を使ってどれだけお客さんの視覚に情報を届けるか。その視点で考えたときに、ホームページより力を入れるべきものがあるということが伝われば嬉しいです。
というわけで、ホームページより良いウェブ集客の方法をまとめると、
という感じですね。一度作って終わりになってしまうホームページよりも、無料の媒体で毎日更新する方がよっぽど集客効果があるのでコツコツと続けていきましょう。
ちなみに、カフェを始めてから閉めるまでの全てを記録した「[カフェ経営の教科書] – 飲食業初心者が開業して撤退するまでの実録 – 」という記事も書いてますので、よければ読んでみてください。
追記:それでもホームページを作りたい人へ
最後まで読んだけど、やっぱりホームページを作りたいと想いが揺らがない人は、店舗向けホームページ作成サービス「グーペ(Goope)」を検討してみましょう。
月額1,000円で簡単にオシャレなサイトが作れるサービスで、カフェに適したテンプレートが豊富に用意されているので、自分でサイトを作るならこれ一択かなと。
参考にしてみてください。