どうも、「スポーツ漫画」が大好きなりょうかん(@ryokan_1123)です。
世の中のスポーツ漫画はほとんど読んできた僕が、「泣きたい時に」読む作品。
それが今回紹介する【DAYS(デイズ)】というサッカー漫画です。
学生時代に青春を部活に捧げた人ならば、全てに共感できるはず。
ぶっちゃけると作中のサッカー自体はそんなに面白くないんですが、とにかく1つ1つのストーリーが心に刺さって震えてしまいます。
今回は序盤の「5巻」までの中から【心震えるシーン】を厳選して9個ほど紹介していきます。
本記事の内容を3行で伝えると・・・
✔︎ サッカー漫画「DAYS」は心が震える青春漫画です
✔︎ 素直さと愚直さで溢れる主人公のピュアさに心打たれます
✔︎ 部活に青春を捧げた人なら感動すること間違いなし!
最初に言っておきますが、この記事は全てネタバレな内容です。
初見で泣きたい人は、いますぐブラウザを閉じてKindleで読んでください。
「DAYS(デイズ)」ってどんな漫画?
「DAYS」は、2013年4月に週刊少年マガジンで連載が始まった安田剛士氏によるサッカー漫画です。執筆時点(2019年5月)では、まだ連載中で32巻まで発売されています。
舞台はサッカー名門校の聖蹟(せいせき)高校。
中学時代にいじめられっ子だった主人公「柄本つくし」が、入学前に偶然的にサッカーの天才少年「風間陣」と出会い、一緒のチームでフットサルの試合に出るところから物語は始まります。
主人公の柄本つくしは、幼い頃に父親を亡くし、車椅子生活をする母親との母子家庭で育ちます。サッカーの初心者というだけでなく運動神経も良くありません。いわば、典型的ないじめられっ子タイプの人物ですね。
しかし、風間陣と一緒にサッカーをしたいという気持ちを胸に名門サッカー部への入部を決意します。
とは言え、やはり初心者が名門の練習に付いていくことは出来ず・・・練習への参加すらもさせてもらえないようになってしまいます。
ただ、ここがこの漫画のキーポイントで、その素直さと愚直さで「ただ走ること」だけに真剣に向き合い続けていくんです。
その姿勢がチームメイトに伝わり・・・、読む人の心をも揺さぶってくるというわけです。
心震えるシーンを一挙紹介!
まあ実際に見てもらった方がわかりやすいですね。厳選した「心震えるシーン」を9個ほど紹介していきます。
1.親子愛の深さに「ありがとう」を言いたくなる
まずは1巻より。
母子家庭で大変なことを理解した上で、母親に「部活に入りたい」と伝えた時のことです。
名門高校のため「チームジャージ」「スパイク」「合宿や遠征」などの費用がかなりかかってしまうことを心配する息子に、
『いつも言ってるでしょ? お金の心配はいらないわ』
『母さんはまだまだバリバリ働けるし、必要ならどこにだって頭を下げるし、奨学金だってあちこちで借りられるわ』
『子供1人ぐらい、なんとでもなるわよ!!』
と語りかける母親。
しかし、周りの母親たちを見て「お母さんだって化粧したり綺麗な服を着たりしたいはずなのに・・・(お母さんは自分のものは何一つ買ってない)」と主人公が気を遣ったあとのシーンです。
そう… そうだった
僕が傍にいたんじゃない
ずっとずっとお母さんが僕を守ってくれてたんだ
お母さん・・・ありがとう・・・
生んでくれて 傍にいてくれて 育ててくれて
背中押してくれて ずっとずっと守ってくれて
お母さんでいてくれて ありがとう
なんだよ、こんな親子愛を見させられたら泣いちゃうぜ・・・
この話が掲載されているのは「第1巻」
2.愚直な生き方に憧れる気持ちを思い出させてくれる
続いて2巻より。
同じクラスで美化委員の生方千加子(のちにサッカー部マネージャーになる)から、いつも掃除を押し付けられていた主人公。
生方は、昼休みでも部活でも夜でも、いつも走ってる主人公を見て「早く諦めたほうが身のためだ」「生き方を間違ってる」と感じていました。
それを伝えるために、雨の中でも走る主人公に向かって説教をするシーンです。
あんたは知らないんだ
夢中になることの怖さを
たどり着けなかったときの失望を
――ああ わかった
どうしてコイツにイラつくのか
愚直でバカみたいな生き方を続けて
きっとコイツはこれからも損ばっかりするんだろう
でもホントはみんな そうやって生きたいんだ
間違った生き方をしていたいんだ
私だって――…
でも普通は挫折して できない 諦める
そして、やがて全部を忘れるんだ
違う!!
ホントの成長はそうじゃない
『ホントは間違った生き方をしていたいんだ』の言葉がグッとくる・・・
この話が掲載されているのは「第2巻」
3.悔しいはずの先輩の優しさに涙が止まらない
主人公の柄本つくしが、いつも自主練の手伝いをしていた3年生の笠原先輩。ポジションは柄本つくしと同じフォワードです。
練習前には欠かさずウエイトトレーニングをして、練習後にはビデオで研究をしている。笠原先輩は、聖蹟サッカー部の中で最もサッカーと向き合ってきた一人でもあります。
そんな笠原先輩は、夏のインターハイ(本来の引退は冬)を最後に部活を辞めると決意していました。理由は『育ててくれた祖母の具合が悪く、看病のために転校するから』。
他の部員たちも笠原先輩はメンバーに入ってほしいと思っている中、インターハイ予選のメンバーの発表がやってきたシーンです。
つくし『笠原先輩!ボール出すの手伝います!!』
つくし『左右100本!? 試合前にもそんなに蹴るんですか!?』
笠原『はは…… 俺これしかないから』
笠原『たしかに一日二日で上手くなるもんじゃない……』
笠原『でも1mmでも上手くなるならギリギリまで足掻きたいだろ?』
この時点で笠原先輩のひたむきさが伝わってきます。
笠原「遅いよ、柄本。今日は俺が球出しだ。さっさとシュート練はじめるぞ!」
つくし「笠原先輩。ど、どうして僕なんかのために……」
笠原「サッカーっていいよな… 正直死ぬほど悔しいけどさ」
笠原「いいんだ柄本。お前だったから」
笠原「入部して1ヶ月。こんなに努力できたお前を、俺は本当に尊敬してる」
笠原「胸を張れ、柄本。お前は選ばれなかった者の代表なんだ」
笠原「さあ、試合前のシュート練だ。厳しくいこうか」
絶対に悔しいはずの気持ちを抑えて、それでも尊敬する後輩のために気丈に振る舞う。その姿に涙腺が崩壊します・・・
この話が掲載されているのは「第2巻」
4.努力は決して裏切らないことを背中で語る
インターハイ予選の決勝戦。これまで怪我でほとんどプレーをする機会のなかったキャプテンが、1年生の前で初めて本気で試合に臨みます。
今でこそ東京最強の一人と言われるレベルまで成長したキャプテンも、サッカーを始めたのは高校に入ってから。初心者で下手くそで、周りから笑われてきた過去があります。
そんな自分と重なる部分の多い主人公の柄本つくしに対して、「伝えたいことがある」と試合前に監督へ伝えていたキャプテンが渾身の一撃を決めるシーンです。
初めてだな、柄本
俺がお前の前でマトモにプレーするのは
お前の生き方はひどくあやうい
今はいい 十分すぎるほどうまくいっている
だが、ずっとそうはいかない
時には雑音も聞こえるだろう
親切めかして “お前には無理だ” と言う奴がいる
お前の努力を笑う奴もいるだろう
だが、そんな声に耳を貸す必要はない
間違えるな、柄本
努力は決して裏切らない
お前は正しい そのまま進めばいい
カッコよすぎて、ぐうの音も出ない・・・
この話が掲載されているのは「第4巻」
5.日々を生きることの意味を考えさせられる
先ほどと同様に、インターハイ予選の決勝。
スコア「1-2」で聖蹟が負けている中での後半終了間際、柄本つくしの前にシュートチャンスが訪れるシーンです。
このシーン単体だけでは心が震えないかもしれませんが、この後の壮絶な前フリになっているので紹介しておきます。
人生ってそういうものだと思ってた
けど、もしかしたら
日々生きるとは
失うものを数えていくことではなくて――
それ以上に大切なものを増やしていくことだって思うんだ――
それを教えてくれた人たちがいる
大切な仲間たちと、大好きなサッカー。
この輝くような日々を明日に繋げるために
今日 ここで勝つんだ!!
この話が掲載されているのは「第4巻」
6.全ての感情を凝縮した見開きページが必見
直前の前フリで察した方もいるかもしれませんが、先ほどのインハイ予選決勝の後半終盤で巡ってきたチャンスで、主人公のつくしはシュートを外してしまいます。
その日の夜、3年生だけで「笠原先輩の送別会」が開かれているシーンです。
もうこの上の見開きページに全てが凝縮されてますね・・・
(このページだけでも涙出る…)
この話が掲載されているのは「第4巻」
7.挑戦する全ての人の背中を押してくれる
インハイ予選決勝の翌日。大事なシーンでシュートを外した柄本つくしの元へ、マネージャーの生方が訪れてきます。
ひと目見て、ろくに寝れなかった&泣けなかったことを察した生方が、柄本つくしに「泣けばいい」と声をかけるシーンです。(ここマジ泣ける)
チームのために愚直に走った!!
でも、結果はついてこなかった!!
だから悔しい!
だから泣く!!
次も頑張る!!
それでいいんだ!!
人が本気で挑戦して努力して
成せないことなんてこの世には何一つない!
途中で挑戦をやめるから、
まるで失敗したように映るんだ
生方さん・・・
めちゃ良いこと言いますやん・・・
この話が掲載されているのは「第5巻」
8.こんな先輩になりたかった
インハイ予選で破れたあと、チームのことを考えてプレーをしたいと語る柄本に副キャプテンが放った言葉が痺れます。伝統ある高校における理想の先輩の姿だなと思います。
その時、初めてチームのことを考えたんだ
同時に、前だけ見てやってきた日々が正しかったことを知った
聖蹟サッカー部50年の歴史は
そうやって走ってきた先人たちの遺産なんだ
1年のお前にはとても背負えないよ
だからさ、柄本・・・
お前は前だけ見てればいい
自分のことだけ考えて、とにかくレギュラーを目指せ
チームのことは俺たちに任せろ
こんな台詞を言ってみたかった・・・
この話が掲載されているのは「第5巻」
9.お前は後悔のない一日を生きているか?
夏休みの合宿中、1年生のチームメイト・来須くんの元に「お祖父さんが危篤だ」と知らせが届きます。
しかし、来須くんは帰ることなく練習を続けます。祖父の家は大分県だから間に合うわけないと言い訳をしますが、本心は違うところにあるようで。
そんな来須くんの回想シーンです。
後悔のない一日を生きているか?
いつも言ってたあの言葉の意味・・・
ずっとわからなかったけど…
今ならすこしわかる気がするんだ
なあジジイ
こいつみたいに生きろってことだったんだろ?
いい。すごくいい。
愚直に生きることを美徳にしたいわけじゃないけれど、やっぱり「後悔のない一日を生きていくこと」の良さを実感させてくれます・・・
この話が掲載されているのは「第5巻」
まとめ:部活に青春を捧げた人には伝わる漫画
序盤で描かれる感動シーンの全てを見せてしまった感がありますが、いかがだったでしょうか?
今回は5巻までのシーンから厳選しましたが、これ以降も涙腺崩壊するシーンが次々と出てきます。
たとえば、8巻で描かれている冬の選手権大会予選の初戦。
聖蹟が相手チームを「8-0」の大差で圧勝するんですが、試合後のキャプテンの言葉はマジで痺れます。
高校時代、大学時代。青春を部活に捧げてきた全ての人の心を震わしてくれる感動作です。
心の底からオススメできる漫画なので、ぜひ全巻読破をしてみてください。
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