どうも、りょうかん(@ryokan_1123)です。
先週末の土日は、熱海市主催の「Startup Camp in Atami」にコーディネーター(講師)として参加してました。
僕が担当したのは、実際の遊休不動産を題材に街に波及効果のある事業プランを練り上げるコース。全国で開催されているリノベーションスクールの短期版のようなコースです。
普段は3日間(もしくは4日間)で開催している企画をたった2日間(実質30時間)でやる、というなかなかヘビーな取り組みだったので、大変濃密な時間となりました。
今回は、「Startup Camp in Atami」に参加して感じたことを、書き残しておこうと思います。
1.チームビルディングの奥深さ
今回のチームは、参加者6名・コーディネーター3名(!!!)・議事録1名の、計10人。知り合い同士だった人もいましたが、基本的にはほとんど初めましての人ばかりです。
2日間で事業プランを考えなけれならないという制約の中、とは言えお互いのことがよくわからないわけなので、良い議論はおろか本音すらも言い合えない。そんな時間がありました。
ギクシャクした議論が続いている中で「どうすればいいのだろうか」と色々と考えてみたんですが、結局のところお互いに心を許し合う瞬間というのは同じ釜の飯を食う時間に訪れるんですよね。
深夜の街に繰り出して、ベロベロになるまで酔っ払い、プライベートな話(たとえば恋愛トークとか)をし始めたとき、お互いの『人』としての輪郭がはっきりしてきてチームとしての形が自然と出来ていった。
「同じ釜の飯を食うこと」と「たわいも無い雑談をすること」。
チームビルディングというと大袈裟かもしれませんが、人との信頼関係を築いていく際の難しさとある種の普遍的なものを再認識させてもらった気がします。
そういう意味でも、熱海に関心のある人が東京で月に1度のペースで集まり飲み食いをする企画「アタミート」は、とても意義深い取り組みだと思います。興味のある方はチェックしてみてください。
2.五感で味わうことの大切さ
今回のようなビジネスプランを考える系のイベントの際、「机上の空論に終始してしまう」というパターンをよく見かけます。
だけど、やっぱり良い事業プランを考えるためには『実体験』が何よりも必要なんですよね。
今回のチームも、偶然的に「ナイトクルーズ」を体験させてもらえ、徹夜したことで「朝日ヨガ」に参加することが出来た。これによって、事業のリアリティがグッと高まった感がありました。
ローカルビジネスを考える上で、自分自身が感じたことが事業の根幹になる。
普段パソコンの前にいる時間が長く、僕自身も忘れがちなことだったので、五感をフル活用することの大切さを再認識させてもらった気分です。
3.熱海がもっとクセになった
そして、1年間の熱海生活経験のある僕ですら、初体験のことがたくさんありました。
先述の「ナイトクルージング」や「朝日ヨガ」もそのひとつではあるんですが、何よりもこの朝焼けが鳥肌レベルに感動だったんです。
熱海の朝を知り尽くした方ですら「こんな朝焼けは滅多に見れない」と言うほどの美しさ。これが見れるのも、海が近い熱海だからこそではないかなと。
熱海を離れて4年が経ち、最近はひとりでふらりと熱海に来ることも増えてきましたが、この街は来るたびに僕の心になにか新しいものを連れてくる。そんな街はなかなか無いと改めて感じさせてもらいました。
まとめ
なんだか全然まとまりのない文章になってしまいましたが、今回の「Startup Camp in ATAMI」は僕にとっても非常に学びの多いイベントだったように思います。
そして、やっぱり、まちづくりに必要なのは「偏愛」だけだと思ったし、地域の活性化は徹底的なエゴイスティックの先にあると再認識する機会にもなりました。
もっと言うならば、チームを組んで事業をやろうとする前に、自分でやるということに極限までチャレンジした人でないと「一緒にやるライセンス」を持てないということも同時に感じました。
僕自身、今後も熱海に関わり続けていくために、日々精進を続けていこうと思います。
追記:熱海に関心のある方へ
当ブログでは、【熱海経営者特集】を実施しています。過去のアーカイブ記事は以下にまとめていますので、ぜひ読んで見てください。
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熱海のまちづくりを知るための一冊